思ったよりもすぐに慣れてくれた
- 「愛犬たちは思ったよりすぐになじんでいました。フェリーでは11時間もかかりましたが、大丈夫でした」
- 「引っ越し直前や引っ越し直後は家の中が大変な状態なので、ペットホテルに預けてせっせと荷造りや荷解きをしていました。引っ越し後も前と変わらず、むしろ新しい土地でいろいろなニオイをかぎながら、楽しそうにしていました」
- 「2度の引っ越しで毎回心配しましたが、すぐに慣れて拍子抜けするくらい普通に過ごしていました」

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ここからは、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に解説していただきます。
――アンケートの結果、愛犬を連れて引っ越しをした経験のある飼い主さんは、全体の34%でした。引っ越しは犬にどのような影響を与えるのでしょうか。
山口先生:
「環境の変化や引っ越し最中の落ち着かない状況、長距離移動などにより、犬の心身にさまざまな影響を及ぼすことがあります。比較的見られる症状は、食欲不振、下痢やおう吐、膀胱炎のほか、落ち着かない、吠える、隠れるといった不安による行動変化などが挙げられます」
――長距離移動が必要な引っ越しのとき、飼い主さんはどのような対策をとればよいのでしょうか。
山口先生:
「ハードキャリーを使うこと、キャリーから外が見えにくくすること、そして休憩をこまめにとり、おやつや水分を与えたり、トイレを促したりすることです。
移動時間が長かったり、飛行機や新幹線などで長距離移動をしたりする場合は、抗不安薬やフェロモン製剤を使うことで、ストレスの緩和が期待できます。とくに神経質なコや怖がりの気質のあるコは、お薬の使用を積極的に検討したほうがいいケースが少なくありません。かかりつけ医に相談してみてください」
引っ越し先に慣れさせるためにできることは

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――アンケート結果を見ると、引っ越し後は新しい環境になかなか慣れず、トイレを失敗したり吠えてしまったりしたコもいたようです。こうした場合、飼い主さんはどう対応すればよいのでしょうか。
山口先生:
「最初から自由に行き来できる場所が広すぎると、犬は戸惑ってしまうことがあります。新しい環境に慣れるまでは、愛犬のスペースは一部屋に限定するなどし、トイレや食餌、ベッドなどへアクセスしやすい環境にしてあげましょう。また、キャリーなどを活用し、隠れられる場所を1部屋に最低1カ所以上つくっておくことも安心につながります。引っ越し後は業者などの出入りも多くなるでしょうから、インターフォンの音量を下げておくのもいいですね」
――なかには、「愛犬がすぐに慣れた」という声も聞かれました。新しい環境にすぐに慣れるコ・慣れないコにはどのような違いがあるのでしょうか。
山口先生:
「好奇心旺盛、刺激に強い、あまり気にしないなど、どっしりと構えるコは慣れやすいでしょう。反対に、神経質、怖がり、警戒心が強いコは、新しい物事へのハードルが高く、引っ越しを苦手とする傾向があります」
