仕掛けを投げて広く探り 誘いは小づきとズル引き
夏場のシロギスは活性が高く、比較的速い誘いによく反応する。
キャストして広く探り、速めの誘いでシロギスが群れている場所を見付けていくと効率がいい。
誘い方はオモリを海底でトントンさせる小づき誘いが基本。
「あまり大きく動かすと食いが悪いですよ。オモリ1個分くらい持ち上げて落とすイメージで、時折動きを止めてゆっくり竿を持ち上げてアタリを聞くのも効果的です」と船長。
オモリを海底に着けっぱなしで引きずって仕掛けを動かす「ズル引き」も、とくにテンビン仕掛けで有効だ。
アタリはブルブルッと出る場合がほとんどで、スーッと竿を持ち上げる聞き合わせで魚の引きを感じられたらリールを巻き始める。
ブルブルッと出るアタリは、ハリ掛かりして逃げようとする場合と、エサの端っこをくわえて食いちぎろうとしている場合のどちらか。
後者の場合は聞き合わせてもハリに掛からないので、そのまま誘いを続けて次のアタリを待とう。
慣れてくるとエサを吸い込んだ瞬間の竿先もしくは手元に伝わる小さなアタリが取れることもある。
そんなときは小さくスッと合わせてやるとハリ掛かりする。
このアタリで掛けられるとハリは上アゴに掛かり、これは合わせのタイミングがバッチリ合った証だ。

1束超えが6人も! 富津沖の夏キスバリ食い
土曜日とあってお客さんで賑わう第二泉水。
前日予約でギリギリラスト1席に滑り込み無事乗船できた。
当日のお客さんの集まりも早く、定刻15分前に河岸払い。
荒川を下り東京湾に出て、釣り場の富津沖へは1時間ほどで到着。
「準備ができたらどうぞ。水深は8mです。斜面のヘリを流す感じです。浅いので投げたほうが有利ですが、投げるときは下から投げてください」とのアナウンスでスタート。
1投目、左舷胴の間で早くも顔を見ると、あちらこちらでシロギスが釣れ上がり始める。
型は15cmほどのやや小型が多いが20cm超の良型も釣れるといった感じだ。
「少し前までは盤洲でやっていて、そっちのほうが型もいいですけど、悪い潮が入ってきちゃって、このところは富津でやってます。今年はどこでも釣れるのでありがたいですね」と船長。
潮況の分かるスマホアプリを見せて釣り場解説してくれた。
当日は北風がやや強く、大潮の下げ潮時だったが、スパンカーとエンジンで船を立て大流しにし釣っていく。
流している間にアタリがやや遠くなる時間帯もあるが、それもほんのわずかで皆さん快調なペースで、ダブルや3本バリ仕掛けを使った方にはトリプルもあるほどの食いっぷりだ。
2時間以上も大流しし、10時過ぎにこの日初の流し変え。
大きく北に走ってまた同様に釣り再開。
この流しも順調そのもので、皆さんいいペースで釣り上げていくのを確認し、私も竿を出すことにする。
当日は全員がテンビン仕掛け。
天邪鬼なわけでもないが、私は胴つき2本バリ仕掛けで臨むことにした。
1投目から着底直後にブルンときて1尾目。
その後も小づき誘いでアタリは出続け、掛け損ねたらその場でシェイキングしてもよく反応してくれた。
胴つき仕掛けでも問題なく釣れるようだ。
昼を過ぎて潮が緩んでくると少々ペースダウン。
周りの皆さんもアタリが遠くなったようだが、胴つきの私は一段とペースが悪いように感じたので、テンビン仕掛けに替えてみる。
多少ペースは戻ったようにも思えたが、その後また胴つき仕掛けに戻しても同じペースで釣れるようになっていたので気のせいレベルだったかも。
その後も順調そのもので14時の沖揚がりを迎えた。
トップは133尾で束釣りは6名と、この日も好釣果を継続した。
シロギス釣りというとビギナーや子供でも釣れる手軽さのイメージが先行し、実際今回もビギナー寄りの記事となっているが、昔から競技会が行われ、釣技で差の付くテクニカルな釣りであることも忘れてはならない。
入門は至って簡単、されど奥は非常に深い釣り。
レベルに合わせて楽しみ方はそれぞれなのもシロギス釣りのいいところだ。

このサイズのダブルなら引き味も抜群

活性が高く一荷でもよく釣れた

仕掛けを遠投して広範囲に探れば、さらに釣果をのばせる

