
早乃あかり(@akari238ffm)さんは、ブログで『娘のADHD疑惑・検査診断していない理由』を連載している。自身の子育ての実体験をもとに描かれた本作は、娘・サユミの特性から「ADHDなのでは?」と疑い始めた経緯を綴ったコミックエッセイだ。今回は本作の第50〜54話を紹介するとともに、娘が自身の特性を自覚してどのように対処しているのか、早乃あかりさんに話を聞いた。



※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
■検査では診断が下りなかった小学生時代
サユミは小学6年生のときに発達障害に関する検査を受けたが、当時は何も診断されなかった。発達障害の診断は先生によっても違うようで、なかには「診断名付けますか?」と保護者に聞く先生もいるという。
サユミ自身は知能に全く問題がなく、本人も生活に困っていなかったが、母親である早乃さんは対応に苦慮していた。「サユミは知能に問題がないんだから発達障害じゃない」と思い込んでいた時期もあり、できないサユミに対してのストレスがすごかったという。
■「仕方ない」と受け入れることで変化した親子の向き合い方
しかし、サユミにADHDの傾向が強く見られることから、「特性があるのだから仕方ない」と思える場面が増えていったという。現在、サユミ自身も自分がADHDであると自覚し、自ら調べて対処法を実践している。アルバイトでミスをした際に「もうADHDやだ」と落ち込むことや、うまくいかないときに「ADHDじゃない人にはわからないよ」と開き直ることもあるそうだ。最近ではスマートフォンで「ADHDあるある」といった動画を見て共感したり、SNSで「オレADHDだからさ~」といったつぶやきを目にしたりして、自身の特性への理解を深めている。
■自分の特性をコントロールできるようになった18歳の現在
「サユミは自分の特性を理解し、メモを取るなど工夫を続けることで少しずつ変化してきました」と早乃さんは語る。その意識を持ったまま成長したことで、18歳になった現在は衝動性や不注意も以前ほど目立たなくなり、自分でコントロールできるようになってきたという。「自分自身を客観的に見つめられていることも、大きな成長だと思います」と娘の歩みを見守っている。
本作は予想以上の反響を呼んでおり、「うちの子も同じです」といった共感の声が多く寄せられている。「『そうなんだー!こういう子、ほかにもいるんだな!』と安心する自分がいました(笑)。発達障害やグレーゾーンに対する考え方は人それぞれですので、一つの家庭の事例として捉えていただければ」と読者へのメッセージを寄せた。早乃さんはほかにも数多くの作品を描いているので、興味がある人はこの機会にぜひ一度読んでほしい。
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