【危険!】子どものアザコンは将来”対人関係”に支障をきたす?

【危険!】子どものアザコンは将来”対人関係”に支障をきたす?

●大人になって起きる弊害とは?

・自分軸で生きることが難しくなる。
(他者に振り回されたり、他者の言動に影響されやすくなるため、対人関係全般に多くのストレスを抱えることになる)

・自分は自分、他人は他人という心の境界が曖昧になるため、自分の思いや感情、価値観が他者と違っていいということが、受け容れにくくなる。
(例えば、「自分が他者の頼みごとを断ると、その人の気分を害することになる」と思う人であれば、「他者に自分の頼みごとを断られた時“自分なんてどうでもいい人間だと思っているから断れるんだ”」などと極端なとらえ方をしてしまうことが考えられます)

・疲れやすく集中力が低くなりがちで、自己実現が難しくなる。
(日頃から、他者の視線を気にしすぎてエネルギーを消耗しているため、生産的なことに十分なエネルギーを注ぐことができなくなる)

・対人関係全般に緊張があり、常に交感神経が優位の状態になるため、自律神経のバランスが崩れやすくなる。
(いつも体の調子が悪かったり、気分の浮き沈みが激しいなどの症状が、頻繁に見られるようになる)

これらの弊害を見ると、一重にアザコンと言っても、決して軽く見てはならないことがよくわかる。子の将来や幸せに後々影響を及ぼすのだとしたら、親は今からでも、十分子どもを観察し、ありのままのわが子を受けとめる声かけ&姿勢が必要だ。

(取材・文/吉富慶子)

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森久美子

「こころの相談室 Mental Care Forest」代表

MCA(メンタルケア)協会 精神対話士 認定カウンセラー。カウンセリングルーム「メンタル ケア フォレスト」を岐阜県美濃市港町 1532-4で開業。内なる傷ついた子ども(インナーチャイルド)を癒すことで、セルフコンフィデンス(自分はありのままの自分でいいのだという自信)を高め、少しずつ自分の可能性の視点を変える独自の心理療法も試みている。