子育てママは時短勤務のままでも転職可能!

今の職場で働きにくさを感じ、より働きやすい職場へ転職したいと考える一方で、「子育て中だと転職は厳しいのでは」と感じているママは意外と多いのではないでしょうか。特に、現状が時短勤務だったり、子どもがまだ小さかったりする場合、「入社直後から時短勤務が叶う職場は見つかりづらい」とあきらめている人もいると思います。
とはいえ、多くの企業の求人の中には、子育て中のママからの応募も想定した上で、入社直後から時短勤務で働く正社員を募集している求人もあるため、時短勤務を維持したままでも転職は「可能」です。
フルタイムの正社員求人よりも数は少なく、採用へのハードルは高めですが、転職を考えているなら、まずは行動に移すのがおすすめ。今回の記事で紹介するような、時短勤務の求人が得意な転職サイト・エージェントなどを活用するなど、ポイントを押さえた上で、効率よく転職活動を進めてみてください。
なお、時短勤務以外にも目を向けて転職活動を進める予定の方には、「ワーママ向け転職サイト・エージェントのおすすめ」の記事も参考になります。併せてチェックしてみてください。
>>「ワーママ向け転職サイト・エージェントのおすすめ」記事はこちら
時短勤務の基本ルールって?改正育児・介護休業法も要チェック!

現在、子育て中のママが時短勤務(短時間勤務)の制度を利用できるのは原則として「子どもが3歳になる前日まで」。ただ、実際は3歳以降でも子どもに手がかかり、仕事との両立に困難を感じているママは多いと思います。そんな現状で、より子育てしやすい環境への整備につながると期待されているのが、2025年4月に段階的な施行がスタートした「改正育児・介護休業法」です。
4月の改正法では「子の看護休暇」の見直しや、残業免除の対象拡大、短時間勤務制度の代替措置としてテレワーク追加などがポイントに。具体的な変更点は以下の通りです。
・子どもの小3修了まで「子の看護休暇」の取得が可能に
・子どもの病気だけでなく、感染症による学級閉鎖や入園(入学)式や卒園式の参加でも「子の看護休暇」取得が可能に
・「残業免除」の対象が「3歳未満の子を養育する労働者」から「小学校就学前の子を養育する労働者」に変更
・「3歳未満」の子がいる従業員がテレワークを選択できるような措置の努力義務化
・「3歳未満」の子がいる従業員を対象とした短時間勤務制度の代替措置として、テレワークを追加
また、10月1日からは3歳〜小学校就学前の子を養育する従業員がより柔軟な働き方をするために、月10日以上のテレワークや、短時間勤務制度といった以下の5つの措置のうち、2つ以上を実施することが義務化されます。
・始業時刻等の変更
・テレワーク等(10日以上/月)
・保育施設の設置・運営等
・就業しつつ子を養育することを容易にするための休暇(養育両立支援休暇)の付与(10日以上/年)
・短時間勤務制度
改正法の詳細は厚生労働省の公式HPでも解説されています。子育てしながら働くワーママはしっかりとチェックしておきましょう。
子育てママが時短勤務で転職する3つのメリット
在籍中の企業でなんとなく肩身の狭い思いをしているママでも、子育てしながら働きやすい企業や、時短でもしっかりと評価してくれる企業が見つかるのが、転職の大きなメリット。ここからは、子育てママが時短勤務で転職するメリットを3つ紹介します。
子育てしながらでも働きやすい企業を探せる

メリットの一つが、子育てしながらでも働きやすい企業を探せるという点です。現在、時短勤務中で転職を考えているママの中には「時短勤務だと周囲の風当たりが強い」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
一方、入社後すぐに時短勤務可能としている企業でなら、ワーママの時短勤務に対して、理解を得やすいケースも。現在の職場で肩身が狭いと悩んでいるなら、今よりものびのびと働けそうな企業に転職するのがおすすめです。
時短勤務でも成果主義で評価してくれる企業を探せる
時短勤務でも成果主義で評価してくれる企業を探せるのが2つ目のメリット。時短勤務で働くママにとって、不満や不安につながりやすいのが、職場での「評価」です。出産後に復帰したものの、時短勤務を理由に重要な仕事から外されたり、責任のない単純作業しか任せてもらえなかったり、といったことが続き、今後のキャリアに自信をなくしているママは多いかもしれません。
ただ、中には働く時間ではなく、個人の成果に基づいて評価をする「成果主義」を採用している企業もあります。また、成果主義を採用する企業では、報酬が「働く時間」ではなく「成果」に基づいて決まるケースも。時短勤務でも、しっかりとキャリアを確立したいというママにとって、「成果主義」で評価してもらえる企業への転職は大きなメリットと言えるでしょう。
時短勤務以外にも在宅勤務などの働き方が叶う企業を探せる

入社後すぐに時短勤務を認めている企業の中には、時短勤務と在宅勤務の併用が叶う企業も。時短勤務に加えて在宅勤務が可能になれば、よりワークライフバランスを整えることができます。
また転職活動中、入社後すぐの時短勤務が叶う企業がなかなか見つからなくても、フルリモートOKの企業は見つかった、というケースもあるでしょう。在宅勤務は通勤時間の削減などによって、時短勤務同様、働きやすいのが大きな魅力です。職種によっては在宅勤務が難しいケースもあるものの、時短勤務での転職を考えているママは視野に入れてみるとよいかもしれません。
