スキマバイトとは？メリット・デメリットを解説
近年、耳にする機会が多くなった「スキマバイト」ですが、さまざまなメリットやデメリットがあります。ここからは一般的なアルバイトとは少し違うスキマバイトならではのメリット、デメリットを解説。スキマバイト初挑戦の人は参考にしてみてください。
スキマバイトのメリット
スキマバイトは、自身のライフスタイルに合わせた働き方がしやすかったり、人間関係が煩わしくなかったりといったメリットがあります。ここではスキマバイトのメリットを3つ、紹介します。
ライフスタイルに合わせた働き方ができる
スキマバイトの大きなメリットが、自身のライフスタイルに合わせた働き方ができる点です。1日だけや数時間だけ働くことも可能。子どもが学校に行っている間、ちょっとだけ働きたいというママも利用しやすいでしょう。
一般的なパートやアルバイトはシフトを提出するため、事前に半月後や1カ月後の予定を決めておく必要がありますが、スキマバイトならその心配もなし。家事、育児、介護などの合間に手軽に働けます。
人間関係に悩まなくて済む
人間関係が煩わしくないというのもスキマバイトの大きなメリット。長期で同じ職場で働くパートやアルバイトの場合、職場の人間関係に悩む人も多いかもしれませんが、短時間かつ、毎回異なる職場で働くスキマバイトは、職場の人との関係も浅め。深い関係を築きにくい分、人間関係でのストレスもためにくいでしょう。
幅広い仕事に挑戦しやすい
スキマバイトはさまざまな分野の仕事に挑戦しやすいのも魅力。スキマバイトの職種は飲食業、販売業、オフィスワークなど多種多様です。
例えば、専業主婦からの再就職を考えているものの、どんな仕事が向いているかわからないというママの場合でも、幅広い仕事を経験することで、自身の適性が見えてくることも。長期のパートやアルバイトでいきなり働き始めるのは不安というママも挑戦してみるといいかもしれません。
スキマバイトのデメリット
次に、スキマバイトのデメリットを紹介します。スキマバイトのデメリットとして挙げられるのは、長期のアルバイトに比べてやりがいを感じにくい点や、福利厚生が少ない点、収入が安定しづらい点です。詳しく見ていきましょう。
長期アルバイトに比べてやりがいを感じにくいこともある
短時間で勤務が終了するスキマバイトは、長期のアルバイトに比べてやりがいを感じにくいことも。単純作業が多く、大きな仕事に携わったり、同僚と人間関係を深めたりといった機会が少ないため、人によっては達成感や満足感を得にくいでしょう。
短時間でお金を稼ぎたい人にとってはぴったりなスキマバイトですが、仕事を通して自己成長を感じたい人には不向きかもしれません。
福利厚生が少ないことが多い
正社員はもちろん、パートやアルバイトでも一定時間以上働いたら、社会保険制度に加入できたり、有給休暇が付与されたりといった福利厚生が受けられます。
一方、短時間のみの勤務で終了するスキマバイトの福利厚生はないことがほとんど。自身で国民健康保険や国民年金に加入する必要があり、例えば、病気やケガで働けなくなった場合、その間の収入が一部保障される傷病手当などの制度はありません。万が一の事態に備えて安心感を持って働きたい人にとって、福利厚生の少なさは大きなデメリットと言えるでしょう。
収入が安定しづらい
収入が安定しづらいのもスキマバイトのデメリットの一つです。スキマバイトは毎月の勤務日数が不定期。さらに応募しようと思っていても、募集が急に締め切られるなどして、働けないという事態もあり得ます。
このため、スキマバイトだけでは安定した収入は得づらいでしょう。スキマバイトをメインの収入源とするのではなく、あくまで本業とは別に副業で働きたい人や、ちょっとしたスキマ時間にお小遣い稼ぎをしたい人などに向いている働き方と言えます。
スキマバイトをするときの注意点
メリットとデメリットの両方を踏まえた上で、いざスキマバイトをしようと思った場合、いくつか注意点があります。ここからは求人条件や、ペナルティなどスキマバイトの注意点を4つ解説します。
求人の条件はしっかりと確認しよう
スキマバイトに応募するなら、求人の条件はしっかりと確認しましょう。給与はもちろん、勤務地や勤務時間、交通費の支給有無などの条件をチェックした上で応募した方が、ミスマッチやトラブルを防ぎやすくなります。
このため、スキマバイトに挑戦する人は、事前に具体的な条件を整理しておくのがおすすめです。なお、条件を整理することで、スムーズな求人検索も可能になり、効率よく応募できます。
仕事内容が不明確な求人に注意する
スキマバイトをするときは条件面だけでなく、仕事内容が詳細に記載された求人に応募することも大切です。特に「当日説明」などのあいまいな表現がある場合、事前に想定していた仕事内容と当日の仕事内容が異なっていた、などのトラブルの恐れも。
ミスマッチや余計なトラブルを防ぐためにも、仕事内容が不明確な求人への応募は見送る、不明点は応募前にしっかりと確認する、などの対策が必要です。なお、大手のスキマバイトアプリは詳細な仕事内容が記載されていることが一般的で、比較的安心して応募しやすいでしょう。
遅刻や欠勤にペナルティがあるアプリも
スキマバイトに応募するとき、利用するのがスキマバイトアプリ。求人の検索はもちろん、応募や給与の受け取りなどもアプリ上で完結します。
便利な一方、多くのスキマバイトアプリは当日欠勤や遅刻への対応は厳しめです。正当な理由があっても、マイナス評価につながったり、当日欠勤や遅刻が続くことでアプリが利用できなくなったりする恐れも。自分自身の体調管理に自信がない人はもちろん、子どもがまだ小さくて体調不良になりやすいというママも、注意して利用しましょう。
扶養内で働くなら収入は自分で管理しよう
配偶者の扶養の範囲内で働きたい場合、毎月の収入額は自分自身で管理する必要があります。年間の収入が扶養の範囲を超えてしまうと、扶養から外れることになるため、税金や保険料の負担が発生したり、確定申告の必要性が出てきたりします。そのほか、配偶者の勤め先から支給されていた「家族手当」や、子どもの「就学支援金」などの支給対象から外れてしまう恐れも。
扶養内で働きたいママがスキマバイトをする場合は、しっかりと月の収入を記録しておくことが大切です。また、現状の世帯収入をしっかりと精査した上で、年間でどの程度稼ぐのがいいのか、あらかじめ計画を立てておくようにしましょう。
