1月11日はお正月の間飾っていた鏡餅を割って食べる「鏡開き」の日ですね。
ムスコの保育園ではこの日にお餅つき大会をするそうです。
もともと季節の行事と絡めた食育を大切にしていると聞いていたので、お餅つき大会についても「季節感があっていいな~!」くらいに軽く考えていました。
ところが、保育士さんから昨年末に衝撃的な事を伝えられます。
お餅は消費者庁から注意喚起が出たことがあるほど誤飲事故が多い食材です。
知り合いの保育園では三歳でも食べさせないようにしているらしいと聞いたことがあります。
保育園のお餅つき大会といっても、1〜2歳クラスは年長組さんがついているのを見るだけだろうと勝手に考えていました。
まさか給食がお餅だけになるとは……!
お餅デビューはまだまだ先にしようと思っていたので、とにかく驚きました。
そんなこんなで、今年のお正月にムスコはお餅デビューすることになりました。
まずは元日の朝食でお雑煮を用意してみました。しかし、全く手を付けず…!
汁の中に入ったやわらかくベトベトのお餅をフォークですくって食べるというのは2歳児には難しすぎたようです。
ムスコはかまぼこだけ食べて、お餅にはノータッチでした。
続いて焼き餅に挑戦してみました。
ぷくっと膨れたお餅をムスコに出したのですが、こちらも手をつけませんでした。
もともと慎重派のムスコなので、未知の食べ物にはなかなか手を出せないようです。
無理強いしてもしょうがないので、ムスコが残したお餅は私が食べることに。
お餅をちぎって、醤油につけて、まさに口を開いたその時…
興味を持ったらこっちのもの。
ちぎってやわらかくなった部分に醤油をつけてムスコの前に置いたところ、おそるおそるつかみました。
しばらく眺めて…がぶり。
食べました!
口に入れてからはずっともぐもぐもぐもぐ。
2歳児にはかなり噛みごたえがあるみたいで、一口を飲み込むまでに3~4分かかっていました。
とはいえ、無事にお餅1/2個を完食。
食べた後には「おいしかった」と言っていました。
ばくばく食べたいと思うほど「好き」というわけではないみたいですが、嫌いではないようです。
なんとかお餅デビューができて、ほっと一息です。
これまで「お餅=誤飲」という先入観があって「言葉が通じる頃までは絶対に食べさせてはいけない!」と思い込んでいましたが、しっかりと準備をして食べている最中も子どもの事を注意して見守っていたら、あっさりとお餅デビューができてしまいました。
親が思っているよりもずっと子どもは新しい経験に順応するものなのかもしれません。
そう考えると、育児書やネットの「これが危ない」「これはまだ早い」という情報だけを鵜呑みにして新しい経験を制限するのはもったいない気がします。
育児書やネットの情報は話半分に見ながら、子ども本人の発達や発育を見極めて、どんどん新しい経験をさせていきたいと思った出来事でした。