「VBAC」出産に挑戦した私が、今だから思える“お産“と”ママの気持ち”

この時、
「過去に帝王切開で出産したことのある経産婦が、次の出産で自然分娩をする」
ことができるのだと、初めて知った私。

これはTOLAC（Trial of labor of after cesarean section）と呼ばれるもので、
成功するとVBACと呼ぶそうです。

私はこの時、主治医から「VBAC」という表現で説明を受けたため、
ここでは「VBAC」としてご紹介させていただきます。

主治医からはリスクについての説明もあったため
それだけ聞くとドキドキしてしまいました…。

でも、次の出産でVBACするかもしれないことを見据えて
今回の帝王切開でもお腹や子宮の切り方について考慮する必要があるなど、
いろいろなことを一通り教えてもらいました。

こうして、私は「2人目はVBACも検討するかも」ということを頭に入れつつ、
1人目を帝王切開で無事に出産することができたのです。

1人目を帝王切開で出産した後、
私はいろいろと消化不良な気持ちを抱えていました。

●予定帝王切開だったので陣痛を経験できなかったこと、
●手術のため入院が長引いたこと、
●術後の痛みがつらかったこと、
●病院の規則で、帝王切開の場合は立ち合い出産ができかったこと…。

子どもは無事に産まれてよかったのですが、
自分が思い描いていた出産と大きく違ってしまったで、
やはりショックな気持ちもあったのです。

やっぱり、
前回説明を受けていたVBACに挑戦することにしました！！

2人目にして初めての陣痛だったので、
やはりうれしい気持ちもあり、少しテンションが上がりました。

…最初の1時間ぐらいは！

いよいよ産院に到着したのですが、
VBACの場合は子宮破裂のリスクを減らすため、陣痛促進剤は使用できません。

子宮口が9cm開き、
順調にお産が進んでいる様に見えていた、その時です。

当直医は明らかにテンパっており、周囲も慌ただしく動き始め、
手術室が使用中であやうく他病院に緊急搬送されそうになるなど、
「えええっ！？」と思うようなこともあったのですが…。

間もなく、帝王切開で無事出産。

前回の帝王切開時の子宮の傷が
しっかり硬くなっておらず、
赤ちゃんの頭が傷の部分に引っかかっていたそうです。

これはこれで、良いお産だったと思います。
やってみたかったことに挑戦できたので、後悔はしていません。

私が今回の挑戦を振り返って思うのは、

VBACを選択する際には、
「もしかして帝王切開することになっても、後悔しない」
という気持ちでいることが大切、ということ。

主治医やご家族と相談の上、
もしVBACを選択するという場合には、
ぜひ参考にしていただけると幸いです。