第三子にして、初めての帝王切開！産後の痛みが“想像の斜め上”だった話

第一子、第二子ともに普通分娩で出産した私。

第三子は、帝王切開することになりました。

夫のおかげで緊張がほどけ、いよいよ手術開始しました。

麻酔で下半身の感覚がないはずなのに、赤ちゃんをグイグイ引っ張る感覚だけはあり、激しい痛みで叫びっぱなし！

麻酔を追加して、ようやく痛みがなくなりました。

そして次の瞬間、ふと夫に目をやると…

夫の眼差しの先は、取り出される赤ん坊の姿をとらえようと必死！

手術室のライトのガラス面から、手術の様子をマジマジと見つめて観察しているのです。

私の手を中途半端に握り、たいして励ましもせず、見ていたのはライトだけ！

途中、夫は手術の先生に睨まれていました…。

私は3人の子宝に恵まれ、普通分娩と帝王切開の両方を経験しました。

普通分娩の陣痛は苦しく、出産時の激痛を思いだすだけでも冷や汗が出ます。

なので、3人目の帝王切開は「麻酔も使うことだし、陣痛もないし、楽だろう！」と簡単に考えていて、

夫も「計画帝王切開の方が事前にスケジュールが立てやすい」と、私同様に簡単に受け止めていました。


しかし！全然、簡単じゃなかった！

ナメてました、帝王切開…。


「手術」ですから、術後の痛みがプラスされてくるんです。あの全身の痛みは、何にも例えようのないものでした…。

昔の人は、帝王切開で出産した母親を「出産の痛みを知らない」と言い放ち、母親は「普通分娩できなかった」ことを長く悔やんだそうです。

それって、一昔前の「絶対母乳じゃないといけない」というプレッシャーの与え方に似てるなぁ…と思いませんか？

出産に「簡単」な方法なんてないんですよね…。