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公開 2018年11月12日  

産後、わたしが経験した“陣痛よりも”痛かったこと<投稿コンテストNo.79>

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痛みに耐えながら、無事にお子さんを出産したあぴるさん。しかしその後出産よりも大変だったことが待っていたといいます。


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みなさん、産後血腫てご存知ですか。

予定日も近づき、お産が迫ってくると陣痛ってどれだけ痛いのかなあ、とか出産のことが色々不安になりますよね。

妊婦さんをさらに不安にさせたいわけではないのですが、私が出産の際に体験した、陣痛より超絶痛かった「産後血腫」のことをお伝えしたいと思います。

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分娩クライマックスは大絶叫しましたが、初産にも関わらずスピード安産だった私。

晴れて出産という大仕事を終えたという心地よい疲労感の中、母子手帳に記録をつける助産師さんのペンの音を聞きながら分娩台の上でまどろんでいました(やや記憶に美化あり)。

と、その時。

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たった今出したとこが痛んできました。

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助産師さんが下着に湿布を挟んでくれていたので、それが会陰切開の傷に沁みているのかと思っていました。

湿布を外してもらって一安心…と思いきや、全く傷みが消えることはなく。

むしろどんどん痛くなってきてそのうち息も上がってくる始末。

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え、先生呼んでくるのーー!?

私のそのへんで何が起こってるのーーーー!!!???

気持ちを落ち着かせようともさらに痛くなるオシリ。

まさかの陣痛ラウンド2…?ざわ…

となったところで先生登場。

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いつもなら「うーん、先生にお任せします★」と優柔不断の私はてへぺろするところですが、この時ばかりは30年以上生きてきて一番早い決断でした。

しかし麻酔をするとなっても、麻酔の先生が待てどくらせどやってこない。

その間痛みはどんどん増していき、分娩中すらしなかったラマーズ法までやりだす始末。

いやー出産しといてよかったー痛みを逃す方法わかるもんね!とか言ってる場合じゃないです。

まじで痛い。

陣痛の時以上に叫んでいたらしく、医療スタッフがぞくぞくと増えていく。

あまりの激痛でそろそろ気を失うんじゃないかという頃に麻酔の先生が到着。

点滴をうち始めました。

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ただの痛み止め点滴かと思ったものは静脈麻酔だったようで、私が麻酔で夢の中を飛び回ってる間に処置は終了。

気が付いた時には分娩台で1人で寝ていました。

その後は血腫に対しての処置は特に無く、他のママ達と同様に産後を過ごせましたが、麻酔の先生を待ってる間、おそらく数十分だったのでしょうが人生で一番長く地獄のような時間でした…。

あとから調べると、血腫と言うのは膣の周りの血管がなんらかの原因(赤ちゃんが出るときに産道を強く圧迫した、会陰切開をしたetc)で切れてしまい、内出血を起こしてしまった状態のようです。

血豆のようなものとも言われるようですが、やっかいなのは処置をしないとどんどん大きくなってしまい、まれにショック症状を起こして緊急搬送…にもなりかねない怖いもののようです。

はっきりとした原因はわからないようですが、比較的お産がスムーズにいった安産の時に起こりやすいようなのでもしもお産後に強い痛みが出てきたら、ちゃんと診てもらってくださいね。

約1割の妊婦さんが経験する、どちらかといえばマイナーなものなのですがともかく痛いヤツなので、妊婦さんは頭の片隅にでも入れてお産に臨めたらなと思います。


ライター:あぴる

※ この記事は2024年10月03日に再公開された記事です。

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連載「第一回 記事投稿コンテスト 『出産』」 #79
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