「新しい生き物を見たとき、犬はどんな反応をするのだろうか」
妊娠中からうちでは度々この話題で盛り上がっていました。
子育て中、そんな我が家の犬に驚かされたエピソードを紹介します。
私は産後4ヶ月ほど実家に里帰りしていました。
実家では犬(ウエストハイランドテリア)のラムネちゃんを飼っています。
ラムネは赤ちゃんを見たことがありません。
赤ちゃんを噛んだりしないかな…
仲良くしてくれるといいな…
不安と期待を抱きながらついに退院の日になりました。
帰宅後すぐ、「赤ちゃんだよ~!!」と言いながらラムネに近づきました。
しかし予想とは裏腹に、男の人が好きなラムネは姉の旦那さんに夢中でした。
眠っている娘をチラッと見たものの特別な反応はありません。いつも通りのラムネです。
ネットの動画ではよく感動のご対面シーンがアップされているのになと少しがっかりしていると娘が目を覚ましました。
そして娘が泣き声をあげた瞬間、
本当にこんな感じで驚いた表情をし、ものすごい勢いで吠え始めました。
娘が泣くと犬も鳴く…そんなカオスな日々が始まりました。
「娘=新しい生き物」と認識したラムネはとにかく娘に夢中になりました。
ベビーラックの中の娘を見るためにずっと立っていたり、泣けばすぐに娘の元へ走っていきました。
さらに別室で授乳やおむつ交換をしているときは、ベビーゲート(以下、柵)の間からずっと見つめていました。
たまに柵が開いていると嬉しそうに部屋の中を駆け回るので、きっと入りたくてたまらなかったのだと思います。
男の人が好きなラムネなのに、ここまで娘について回るというのは意外でした。
そもそもラムネがどういう感情で娘を見ているのかわからないま2ヶ月が経ちました。
相変わらず追っかけは続いていて、娘の存在がラムネのストレスになっていないか心配になるときもありました。
そんなとき、うつ伏せの練習をしていて倒れてしまった娘を心配するような仕草を見ることができました。
ラムネもお姉さんに成長したんだなと感動しました。
あくまでも想像ですが、どの行動も妹にかまいたいお姉さんのように見えてきました。
ちなみに娘はラムネの鳴き声に驚いて泣く…というのはほとんどありませんでした。
お腹の中にいるときからラムネの鳴き声を聞いていたからかもしれません。
3ヶ月ほど経った頃、今まで娘が泣くと娘に向かって吠えていたラムネに変化が見られました。
泣き声がすると私に向かって吠えてくるようになったのです。
娘の世話は私がしていると学習したのかなと思います。
たった数ヶ月でこんな変化がみられるようになるなんてと驚かされました。
里帰りが終了し、ラムネは自分だけが可愛がられる元の生活に戻りました。
さぞのびのび生活しているかと思いきや、しばらくは赤ちゃんと私が過ごしていた部屋の前からあまり動かなくなってしまったそうです。
寂しい思いをさせてしまって申し訳ないと思う一方、私たちのことを忘れていないということが嬉しかったです。
今でも娘が泣いている動画を見せると部屋の前まで走っていくそうです。ペットは私たちが思っている以上にかしこいということを実感させられました。
ペットと赤ちゃんが一緒に暮らすというのは衛生面や病気の面で心配になるかと思います。
しかしペットや赤ちゃんにとって良い刺激になり、なにより仲良くしているところを見るとこちらがほっこりします。
並んでいる姿は最上級のかわいさです!(笑)
これからペットと生まれてくる赤ちゃんと生活するみなさまには、赤ちゃんの成長でだけでなく、ペットの成長も楽しんでほしいなと思います。
ライター:めいやん