はじめてのお世話遊びにぴったりな、お人形ってどんなものでしょう。
お世話遊びでうちの子何を感じてくれるかな。
どんな基準でお人形を選んであげるべきなんだろう。
お人形遊びをしている時に親はどう関わるべきかな。
それらの疑問を解決するためには、正しくお人形遊びそのものについて理解することと、リアルな子育て現場の2つの声が必要だとコノビー編集部は考えました。
ということで今回、お人形遊びについて知見のある先生と、実際に2歳のお子さまを持つママに、お話を伺ってきました。
お話を伺ったかた:早未恵理さん/造形作家・プランナー
神奈川県生まれ在住。2009年久留島武彦文化賞受賞。
幼稚園教諭の後、3人の子育てと同時に幼児活動の研究を続け
子どものための造形作家・子ども環境アドバイザーに。
子どもやお母さん、保育士に向けた手芸・工作、遊びの企画製作を経て、
各方面で家庭育児を応援する様々なプランを提案。
「かこさとし絵本館」をはじめとして、絵本の世界を遊ぶ体現型イベントの企画や
遊びにつながる創作絵話・仕掛け付き紙芝居からの工作ワークショップ、講演の他
公園・遊具デザインなど幅広く活動している。
近著に『季節と行事で壁をかざる立体工作』(国土社・全4巻)など。
ーー1-2歳になり出来ることが増えてきた子どもは、どんなおもちゃと遊んだら良いのでしょうか。
舐めても大丈夫、危険な部位がない、破損しない…、第一に材質や構造が安全安心であることが前提です。
ーーそもそも子どもがおもちゃで遊ぶ行為って、どんな意味を持っているのでしょう。
大事なのはおもちゃが子どもを遊んでくれるのではなく、子どもがおもちゃで遊ぶということ。
自分の思い描く世界をおもちゃが繋いでくれている、手助けしてくれているのだと思っています。
そんな中で、遊びを通して親子のふれあいがあれば子どもの心身の成長には素晴らしい役割があると感じています。
ーー自分の思い描く世界を表現するために、おもちゃが無くてはならないということですね。
正直なところ、玩具としてのおもちゃを与えなくても、子どもはあらゆるものを自分なりの楽しいおもちゃにしていきます。
見立てて遊ぶという力を持っているからです。
それに、日常の中で初めてのことや繰り返し起こることなど興味関心の矛先は、常に遊びの対象になっていきます。
その心地よい刺激が「自分でやってみる」という行動になることが、そもそもの「あそび」(=学び)なのではないかと考えています。
なので、家の中で何か遊びが始まる時、そのものが危険でなければその様子を見守って気持ちを満たしてあげられればそれで充分なのですよね。
ーー私たち大人が思う以上に、たくましく遊びを見つけて行くのですね。
子どもが自ら発見したことを大いに認めて褒めてあげると、すごく喜びますよ。
それを糧にぐんぐん自分で遊びを広げていくのです。どんな小さな子どもでも!
ーーお人形遊びについて聞かせてください。遊びの中で子どもはどのような活動をしているのでしょうか。
よく、「人形遊び」は想像力を膨らませるとか表現力を養う、社会性が身につくなど、ものすごく壮大な意味づけをされがちです。
でもそれは、人形で遊ぶから養われるのではなく、その前に自分が親や周りの大人たちから愛情を注がれ過ごしてきた日常生活があればこそ成り立つのだと思います。
私は子どもが人形遊びをしている時は、子どもがお人形に対して、暮らしの中で吸収したものを吐き出している状態であると感じています。
はい。お人形遊びの根底にあるのは、自分が受けた愛情の確認、愛情のかけ方の復唱で、暮らしの投影です。
人形遊びを楽しめるのは、それまでに親子のコミュニケーションを体験できている証拠なのではないでしょうか。
そういった意味でも、身近な自分の生活を顧みながら過去の記憶と未来への想像をつなぎ、頭の中はフル回転で独自の世界を人形とともに大いに遊びまわっているんだと思います。
想像するだけで、素晴らしく楽しいことですよね?
ーー一方で親御さんの声として、「どのようにお人形遊びに関われば良いかわからない」という話を聞きます。
子どもと一緒に遊ぶというと、どうも 長時間〇〇ごっこやおままごとをし続ける…といったイメージを持たれるように感じます。
そうではなく子どもが一人で繰り広げている世界をちょいと覗かせてもらって、逆に子どもに一緒に遊んでもらう、という程でいたほうが良いのです。
子どもの描く世界を壊さずにさりげなく相槌を打ちつつ、去り逃げてもいいのですよ(笑)
ーーなるほど。ある意味親としてはお人形遊びへの関わり方自体に囚われすぎることはないと。
はい。関わらなければいけない、ではなく、その遊ぶ様子を見守ってほしい。
この子は今どんなことに興味があって、どのように感じていて…と気づいて、それを認めて、受け止めてほしい。
そして同じ気持ちを共有できたら、遊びはもちろん、生活そのものも親子で楽しめるものになるのではないかと思います。
ーーその言葉で気持ちが軽くなるママもたくさんいると思います。
普段の生活、日常生活を丁寧に暮らす。それが人形遊びにも反映されていく。
子どもが人形に対して怒ったり叱ったりしていれば、それは普段親がしていること。
それくらい敏感に素直に、普段の暮らしと子どもの遊びは強く繋がっているのです。
日常生活を「丁寧に」というと、また大ごとのように感じられてしまいますよね。
要するに、家事でもなんでも日常の普通の事象に対して、時間をかけることを楽しんだり、手をかけて何かをすることを面白がったりすればいいのです。
喜怒哀楽の気持ちを伝え合い、特に笑いや喜びを共有するっていうことですよね。
これ、子育て時代の醍醐味ですからぜひ満喫していただきたいです。
ーー絵本で読んだことをお人形遊びで表現するということはあるでしょうか。
子どもは体験が何よりの喜びであり学びであります。なので、自分の体験したことのある場面には強く反応すると思います。
また、見たり聞いたりしたことに出会えるのも興味津々です。そこをつなぐ絵本があると更に想像力を膨らませることができるでしょう。
絵本と連動した実際の体験が重なっていくことで、お人形遊びは楽しく内容の濃いものになっていくことでしょう。
ーーなるほど、実際の体験と繋げて重ねていくことが、絵本やお人形で出来るのですね。
子どもの気持ちを知るきっかけにもなる人形遊びですが、お母様が伝えたいこともお人形を通して伝えることもできると思うのです。
いけないことへの注意喚起はもとより、挨拶や感謝の言葉、お互いのやりとりで、思いやりにも発展していくことでしょう。
そうやって遊びながら構築される親子の共有体験はとっても素晴らしいことです。
お人形遊びは暮らしの投影である。
先生からはそんな大切な言葉をいただきました。
コノビー編集部としても発見が多く、心に落ちてくるお話でした。
それでは実際に2歳の子どもを持つママの声はどうでしょう。
お人形遊びをしてもらいながら、率直な感想をいただきました。
お話を伺ったかた:ayumi(@yuzlv.99)さん
インスタグラムで7万8千人のフォロワーを持っていて、
2歳の女の子、5ヶ月の男の子の可愛い写真が大きな人気を集めています。
子どもたちを見守るママの温かさが伝わる写真、
そして可愛くオシャレな子どもたちの写真は、
見ていて幸せな気持ちになるものばかりです。
今回遊んでいただいたお人形は、株式会社バンダイの「レミン&ソラン」です。
おままごとが大好きな子だったのですが、特に弟が生まれた1歳の後半頃からは、
お姉さんの意識が芽生えてきてお世話ごっこで遊ぶようになりました。
そうなんです、どこでもハグしたがるくらい可愛がってくれていて、
「自分以外の誰か」への意識が高まって来たように感じています。
ーー今回使っていただきたいのが「レミン&ソラン」。まずママの印象はいかがですか?
ディズニーの世界観の人形は他にないので、親の私も気に入っています
何よりお顔が可愛いしデザインも素敵だから、ママも好きになれる人形だなって思います。
お世話グッズもたくさんあって、成長とともに遊びを変えながら長く遊べそうなのが良いですね。
ーーリビングにも置きたくなるくらいって聞きます。お子さんが人形を初めて見たときの反応はいかがでしたか?
まず、人形の箱を開けた瞬間に「わ〜♡」と喜んで抱き上げていました。
「赤ちゃんかわいいね」と言って、すぐに仲良くなって、それから毎日ずっと一緒です。
えぇ。そんな様子を見てると、優しい気持ちがちゃんと育ってるんだなって感じられて微笑ましかったです。
おやすみと言って、おやすみのチュウをして一緒に寝るのがすっかり日課になっていますね。
ーー可愛い…。具体的にはどのようにお世話ごっこで遊んでいますか?
ミルクをあげたりご飯を食べさせてあげたり、その後には歯磨きをしてあげたり、
自分の中で流れをイメージしながら遊んでいるみたいです。
暮らしの中で自分がしていることを人形にしてあげてる感じがしますね。
ーー先生もおっしゃっていましたが、暮らしを写す鏡になっていると。
はい、私が普段言ってることととか口癖まで真似していて。
ちゃんと受け取ってくれてるんだなって。
ーー絵本と人形の世界観がつながっていることが、レミン&ソランの大きな特徴です。
とても良いなと思いました。
絵本には暮らしの様子が描かれていたので、読み聞かせでも「一緒だね」と確認しながら、
想像力を膨らませてお世話遊びを広げたり、親子の遊びのきっかけにしたりすることができました。
ーーレミン&ソランで遊んでから、成長したなって思えることはありましたか?
弟への接し方が変わったと感じています。
今までは頭をなでなでしたり、「可愛がる」ということが主だったのですが、
ミルクをあげたがったり、寝かしつけようとしたり、「お世話」したい気持ちが高まったなと。
それはレミンとお揃いの髪型にするほど、仲良く遊んで学んでるからかな。
ーー絵本と人形がつながっていることで日常の暮らしを見直すきっかけにもなったと。
そうですね。何より私がこの子の成長に改めて気付かされるきっかけになって、
色んなところで学んでドンドン大きくなっていってくれているので、
嬉しいような、反面ちょっと寂しいような気持ちになっています。
レミン&ソランでこれからも楽しくお世話遊びしていきたいです。
リアルな親子の暮らしの中にも寄り添ってくれたお人形遊び。
お人形を大好きになって遊んでくれている様子が、
とても微笑ましかったです。
最後に、早未さんからいただいたメッセージを、
読者の皆さんへお伝えさせていただきます。
子育て時代は大人にとっては常に多忙で、休まる時が無くて、ただただ慌ただしく感じてしまいますが、小さな子どもと過ごせる時間はごくわずかな貴重で希少な期間です。
その時代にしか味わえない素晴らしい体験を大人の方は大いに満喫して楽しんで欲しいと思っています。
親子で過ごした楽しい時間は、子どもにとっての栄養でありエネルギーとなって大きく輝いていくのです。
子どものためにあれこれさせようとするのではなく、自ら伸び行く芽を大切に決して摘み取らず、その様子をも楽しんで応援してあげてくださいね。
子どもの想像力を伸ばす、お世話遊びに最適な初めてのお人形
「レミン&ソラン」は、ディズニーキャラクターが登場するオリジナル絵本のついた、お世話人形シリーズ。
髪の短い妹が「レミン」、髪の長いお姉ちゃんが「ソラン」です。
お子さまにとって長く一緒に遊べる、「最初のお人形」になってくれます。
絵本があるから始めやすい、お人形でのごっこ遊び
ただのお人形遊びではなく、絵本があることが「レミン&ソラン」の素敵なところ。
絵本で興味を持たせることで、最初は戸惑いがちなお世話ごっこが始めやすくなります。
絵本の世界で心を育み、お人形でのごっこ遊びで想像力を大きく広げることができます。
『ミッキーとミルクでにこにこ』
〜あらすじ〜
仲良く同じベッドで寝ながら夢を見ているレミンとソラン。
泣き出してしまったレミンのところに、ミッキーがやってきます。
温かいミルクを飲ませてあげると、ニコニコになったレミン。
目がさめると、そこには空になったミルクビン。
「そろそろお腹が空いたかな?」
ストーリーに合わせてお世話遊びも盛り上がり、お子さまの思いやりの気持ちが育まれます。
お人形ではなく、家族として共に成長する
今回のモニターのお子さまとも強い絆ができた「レミン&ソラン」。
単なるお人形の枠を超えて、一緒に学びながら成長していける家族のような存在です。
はじめてのお世話遊びに「レミン&ソラン」を選んで、お子さまの成長を応援してあげませんか?