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公開 2021年07月11日  

帰ってくるだけで100点満点よ!安心感と幸せをくれた母の言葉たち

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母との想い出で覚えているのは、優しい笑顔と心に響く言葉ばかり。気がつけば、母から言われて嬉しかった言葉を、いつの間にか私も2人の子ども達に伝えていました。


「かわいい子、どこだどこだ~?あ!み~つけた!」

子どものころ、私は母に抱っこされて鏡の前で「かわいいこ、どこだどこだ~?……あ!!み~つけた!」と言いながら鏡に近づく、という遊びをしてもらうのが大好きでした。

母は鏡にうつる私の顔を見て、笑いながら語りかけてくれていたのですが、記憶の中に残っているのは、母の満面の笑顔。


ものすごく嬉しそうに笑う母を見て、私もつられて笑っていたのだと思います。

30年以上も前の話にはなりますが、鏡の中の母の笑顔は今も忘れません。


そして月日が経ち、私も2人の子どもの親になりました。

知らず知らずのうちに、子どもを抱っこして同じ言葉を娘や息子にかけていた私。

キャキャッと笑いながら喜んでくれる子ども達。

30年前の母と私の姿が、そこにはありました。


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「学校から帰ってきただけで100点満点よ」

小学校低学年にもなれば、少しずつ自分でできることが増え、自立心も芽生え始めます。

とはいえ、まだまだ甘えたい時期。

そんな時、よく学校から帰ってきた私を母が抱きしめながら、「帰ってきただけで100点満点よ」と耳元で優しく言ってくれていたのを覚えています。

最初その言葉を聞いた時は、とても驚きました。

「え!?帰ってくるだけでいいの!?」と聞き返した私。

そんなことでお母さんは嬉しいの?と不思議に思ったのです。

「もちろんよ。それだけで100点満点。」と繰り返す母。


それからも時々、母はその言葉を私に伝えてくれました。

その言葉を聞く度に、テストで100点を取らなくても、発表ができなくても、帰ってくるだけでいいんだ、と存在そのものを認めてもらえて安心できた記憶があります。


月日が経ち、今度は娘が小学1年生。

大きすぎるランドセルを背負って、熱い中、頬を紅潮させて元気いっぱいに帰ってきます。


玄関を開けるなり、楽しかったこと、面白かったこと、給食が口に合わなかったことなど、次々と繰り広げられるマシンガントーク。

そんな娘を見ていると愛おしくなり、私はかつて母がしてくれたように娘を抱きしめて、同じ言葉を言っていました。


娘はとっても嬉しそうな顔で、見上げてくれます。

私の中の嬉しかった記憶がまたよみがえり、温かい気持ちに包まれました。


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大人になっても、我が子はいつまでも大事な存在

そして、とっくに大人になった私にも、母は相変わらず優しい言葉をかけてくれます。


出産後、母は頻繁に手伝いに来てくれていました。

娘の相手をしてくれるだけでなく、私が少しでも楽できるようにと、栄養たっぷりの夕飯も持ってきてくれました。

来てくれるだけで本当にありがたかったのに、私の体のことまで考えてくれた母。

私は「ほんとごめんね、ありがとう」とよく言っていました。

すると、「あのね、孫ももちろん可愛いけど、お母さんにとって、あなたはずっとかわいい娘なんだからね!」と当然のように言われました。


母にとって、私はずっと娘。

私が娘や息子を大事に思うように、母は私のことを大事にし続けてくれています。

子どもが生まれ、「赤ちゃん第一」になっていた私にとって、私自身を大事に想ってくれる母の言葉はとても嬉しいものでした。

子どもたちが大きくなり、もし子どもを授かる時が来たら、同じ言葉をかけてあげたいなと思っています。


思い通りにいかない日々でも、ふと思い出す温かい言葉たち



もちろん、毎日こんなに穏やかでいられるわけではありません。

怒りすぎてしまって反省する日や、子ども達が拗ねたまま寝てしまう日。

思い通りにいかない日はたくさんあります。

でも、温かい言葉を子ども達に語りかけると、私自身まで幸せな気持ちになれます。



私の大切な言葉たちをご紹介します。


夜寝る前にギューっとされながら、「あなたは一番のたからものだよ」


私がインフルエンザにかかり、看病している母にうつらないか心配した時。

「大丈夫、ママは絶対かからないから! あなたの風邪、すいとってあげる!」


ピアノの発表会前など緊張している時に。

「わかるわかる、ママも昔ピアノ習ってたけど、発表会は本当に緊張した! ママも一緒やったわ」


肩こりに悩む母に、肩たたきをした時。

「魔法の手やね。触ってもらうだけで、楽になるよ」


このように、母はいつでも私の気持ちに寄り添い続けてくれてきました。


親から言われて嬉しかった・安心した言葉や記憶は、大人になってもずっと残ります。

私も子ども達の心に、温かい言葉をたくさん残してあげたいと思っています。

※ この記事は2024年11月06日に再公開された記事です。

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