11月生まれの長男は、生まれて3回目の夏が、だいたい2歳半あたり。
この年の4月から、幼稚園の未就園児(年少の下の2〜3歳児)クラスに入園していたので、毎日オムツ持参で登園していました。
まわりのお友だちも、ほぼみんなオムツだったと思います。
補助便座としても使えるオマルを購入したのは、そのあたりのタイミングでした。
ためしに何回かオマルに座らせてみましたが、当然のように出ません。
でも、当時は次男が0歳でてんやわんやだったため、「まあ、最初はこんなもんか」と自分に言い聞かせ、次男の授乳に集中しました。
長男は11月生まれ、おむつはずしはなんなら来年の夏でもいいだろう。
日々寝不足だったので、最低限のエネルギー消費でいくことにしました。
2人ともほぼ一週間でトイトレ完了…!祖母のオムツ外しレジェンド
118,502 View子育てをしていると、振り返って「あれは一体なんだったんだろう?」ということがありませんか?私の場合、『実母のオムツ外し』がいまだに謎でしかありません。
2歳の春にオマルを購入するも、ほぼ使わず…
夏の実家帰省で、母がいきなりオムツ外しに成功!
我が家の場合、実家が遠方にあるため、夏はまとまった期間帰省します。
その年の夏も10日程帰省したのですが、持参したオマルを見るやいなや母が顔色を変えてきました。
母:「そうかそうか、そろそろオムツとるのか〜」
私:「いやでも全然オマルでしないんだよ」
すると母はいきなり長男を下半身裸の状態にし、手をつないでトイレへ消えてゆきました。
あ〜あ、絶対無理なのに〜、ムダムダ〜〜、お母さんいいよまだ〜〜、ねー聞こえてる?
さっきもオムツにしてたし、出ないよ〜〜〜、もういいから〜〜。
次男の授乳をしながら、トイレに消えた母に、思春期の娘みたいな口調で毒づきましたが、いっさい無視されました。
そして授乳しながら見ていた、どうでもいいワイドショーが終わり、数年前のドラマの再放送が始まったようなタイミングで、突然トイレから歓声が上がったのです。
「○○(長男)、すごーい!出たね〜出たね〜!」
はて?出たと?
トイレで?オマルにもしないのに?
じゃあなんだろ、私は長男が初めてトイレにおしっこした瞬間を今、見逃したの?
えーーーー!!!
トイレに連れて行ってから、歓声が聞こえるまでの時間は、わりとあったと思います(体感30〜40分)。
もうトイレから出て違うことをしてるんだろうなぁ、と思ってたのに、まだしてたんだ!という感じ。
その日はそれ以降も、トイレでのおしっこに成功していたと思います。
数日後には大きい方にも成功。
一回成功したら、そこからは毎日トイレでするようになりました。
大も小もトイレでできるようになり、最終的に夜のパンツ睡眠にも成功。
おしゃべりも、お絵描きも、ハサミも、お着替えも、すべてがゆっくりの長男だったのに、なぜかオムツ外しだけが一発でした。
2歳違いの次男も一週間でオムツ卒業!
さて2年後。
10月生まれの次男も、2歳の夏を迎えていました。
ここでまた母がイキイキと、オムツ外しに参戦です。
0歳と2歳がてんやわんや期なら、2歳と4歳はわちゃわちゃ期でしょうか。
動くものが2体になった分、2年前より過酷ともいえます。
「次男のオムツ外しは、夏の帰省で母に発注」
自分会議では満場一致で、そう可決されていたので、長男のときよりさらにダラしない精神で、オムツと向き合っていました。
そしてまた冗談のように、次男も帰省していた約一週間程で、オムツがとれたのです。
似ているようで似ていない、かぶらないキャラの母と娘
こんな風に書くと、まるでうちの母が、子育ての達人・めっちゃデキる女みたいな雰囲気ですが、どうでしょうか。
実家の牛乳パックは、いつでも4方向から開けられているし、カップ焼きそばは汁を抜かずに、ソースを注いでニッコリ「召し上がれ♡」。
母のうっかりエピソードなら、枚挙にいとまがなく、自営業で忙しかったこともあり、私自身はわりと早い時期から「この人に頼るのはそこそこにしよう」という方針で生きてきました。
小学校高学年あたりから、夏休み明けの雑巾は、弟の分まで私が縫っていたと思います。
ですから「実家に帰省」といっても、炊事洗濯の家事全般は私の担当。
母は満面の笑顔で「最高においしい!」や、「ホテルみたいな洗濯物のたたみ方ね!」と言うだけです。
私は使ったものはできれば元のところに戻して、いつも同じ場所にあってほしいのですが、母は使ったものを、鼻歌まじりに使った場所に置くのが基本。
ヘンゼルとグレーテルが落としたパンくずみたいに、母がどこでどんな作業をしていたかが、分かる仕組みです。
そんな母ですから、家中の筆ペンを集めたら10本以上あったりして、一旦呆れてしまうのですが、そのあと爆笑できるくらいには、私も耐性がつきました。
音楽や芸術など、美しいものが大好きな母は、いつも鼻歌を歌いながら花を活けていて、しいていえばそれが母の担当。
文化的なものを愛でるという部分だけは、DNAを感じますが、それ以外は「なんでこれで親子なんだろう?」と思うことばかり。
でも、もしかしたらこの「似てないキャラ」という点が、重要だったのかもしれません…。
「オムツ外しの奥義」なんてあるの?
筆ペンを10本ためる母なのに、なんでオムツ外しがあんなに完璧だったんだろう?
本当に本当に謎だったんです。
もしかしたら、オムツ外しに悩む、全世界の親子さんを救う、宇宙の神秘が隠されているかもしれない!
満を持して、実家の母に電話してみました。
母:「あのね、とにかくね、暗示にかけるの♡」
私:「暗示?」
母:「そう。ゆっくり、ゆ〜っくり、何回も何回も、だいじょうぶだいじょうぶ、トイレでできるよ〜、○○ちゃんは、トイレでもうできるんだよ〜、できるできる、だ〜〜いじょうぶ、って繰り返し言うんだよ」
なにそれ!
そんなことでできるようになるって、嘘でしょ!
しかも、ちょっとこわいし!!
自分の母ながら、ほんとこの人ちょっと何言ってるかわからない、という状態をおして、取材をすすめました。
母によると、同じことを
1. ゆっくりと
2. 何回も
3. 最高に優しい声で
4. できる限り柔らかく
5. 飽きてきたら別のお話を
…という感じで、トイレに居ることを忘れるくらい、気長に待つそうです。
そして大事なのは
1. 緊張させないこと
2. 急かさないこと
3. 叱らないこと
らしいのです。
そうしていると、どこかの拍子でおしっこが出る。
そしたら信じられないくらい、盛大に楽しく褒めまくるそうです。
「世界に一つだけのオムツ外し」の可能性大。誰かぜひ検証を!
ここからは私の推察なのですが、母のあの声、しゃべり方、独特の間みたいなものが、催眠術みたいに作用して、本当に息子たちは「自分はできる」という暗示にかかった、とは考えられないでしょうか?
なんの学術的根拠もない、この得体の知れぬオムツ外しの奥義。
多分、私のキャラでは無理だと思います。
同じようにやっても、できない自信があります。
あの母だからこそ、2歳半の息子たちを暗示にかけられたとしか、思えないのです。
思えば、歌の上手い母は、普段のおしゃべりも、どこか歌っているようなところがあります。
息子たちは、特徴のある母のその話し方、笑い方を、かなり小さい頃から真似し、親戚の間で爆笑につぐ爆笑をさらってきました。
もし読者の方の中で、この夏、オムツ外しを検討中で「ちょっと自分、このお母さんに近いキャラかも…」という方がおられたら、試してみてはいかがでしょう?(そうじゃない方もダメもとで!)
というか、母以外の方でもこの方法が応用可能なのか、私が知りたいのです!
参考までにもうひとつ、「たまに子育ては誰かに丸投げするとうまくいく」とも言えるかもしれません。
子育てに「まさかこの人が救世主だったなんて!」という瞬間があることを、私はこの経験をするまでわかっていませんでした。
みなさん、子育ては肩の力を抜いて、うちの母のように鼻歌まじりでまいりましょう!
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