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公開 2019年11月11日   更新 2022年05月28日

「小1の壁」にビビるのは母親ばかり?根強い偏見にハッとした"夫婦の会話"

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2021年に第1子が小学生になる、いそめし家。
夫婦で「小1の壁」について話し合ってみました。


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第1子が来年度に年長さんになる我が家。

ワーキングマザーのママ友と話していると、必然的に「小1の壁」の話が出てきます。

学校には馴染めるか、学童に入れるか、いじめや不登校などは起きないか…不安はなかなか尽きません。

そんな話をパパと話してみたところ、自分の中にあったある偏見に気がつきました。

登場人物

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いそめしちかこ
4歳と1歳の子の母。現在2人目の子どもの育休中。育休前はIT系企業に時短で務めるワーキングマザー。

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旦那
Webサービス系の企業に務めるサラリーマン。

ママ友との会話で…

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「小1の壁」の不安


ママ
こんな話をワーキングマザーのママ友と話していたんだ。

それで、質問なんだけど、男の人ってそういうことで悩まないの?



パパ
うーん、悩まないねぇ。


ママ
むむ…
それは「そういう家のことは母親が考えることだから」って無意識に思っているってことなんじゃない?



パパ
いやいや、そんな風に考えているわけじゃないよ。

うーん、でも、まだ起こってもいないことに関して、先回りして心配するのはあまり意味がないんじゃないかな?




ママ
い、意味がない…!?



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ママ
いやいや。「小1の壁」って社会問題にもなっているじゃない。
子どもが小1になると同時に、転職や退職を余儀無くされる女性は多いんだよ。




パパ
子育てに理解のない企業に就職して、仕事を続けるためには転職を余儀無くされるというのは確かに問題ではあるよね。
それは本当に社会の問題だと思う。

でも例えば、そういう会社から、子育てに理解のあるフルフレックスやリモートワークが可能な働き方ができる会社に転職するっていう話であれば、それは前向きな転職だからいいんじゃない。

それに、ママの会社はそういう働き方もできるんじゃなかったっけ?
だったら今から不安を感じなくてもいいんじゃないの?





ママ

なんだろう、私が感じてる不安っていうのはちょっとそういう話とは違うんだよ〜!

例えば、ある朝突然子どもが「学校に行きたくない」って言った時、「いや、でもママ仕事だから学校行ってくれないと困る」とは言えないじゃん?
学校に連絡して、原因を探って、対応方法を考えて…って、本気でやろうとしたら何日も休むことになって、仕事は諦めないといけないかもしれない。
そういうようなことを不安に思っているんだよね。

パパは「そこで仕事を諦めるのは母親の方だから父親には関係ない」って思ってるから不安を感じずにいられるんじゃないの?




パパ
うーん…

そもそもママは、子どもの人生の責任はどこまで親が負うものだと思っているの?

もしママが、仕事を諦めれば子どもは絶対に楽しく学校に通えるようになるんだっけ?



ママ
…え?



パパ
親が子どものために何かを考えたり悩んだりすれば、子どもに関するすべての問題が解決するわけじゃないと、僕は思うんだよね。

もちろん、何かあった時のことをあらかじめ考えて色々対策を考えておくのはいいと思うよ。
でも、その解決方法としてすぐに転職や退職とか「自分が犠牲になれば」っていう方法を導き出すのはどうなんだろう。

実際に起こった時に、家族としてどう解決していこうかっていうのをみんなで考えた方がいいんじゃないかな




ママ
あぁ…うーん…。

話をしていて、自分の中に「仕事をしている母親は十分に子どもに向き合えないんじゃないか」という、偏った考えがある気がしてきた。

それが漠然とした不安のもとになっているかもしれない…。



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パパ
うん、そんな気がする。


ママ
たださ、保育園の時にある程度自分が忙しくなると子どもも荒れるっていう法則があるのも感じてるのよ。
例えば私が仕事が忙しくてイライラしてしまって子どものことを叱りがちになると登園しぶりが起きやすくなったり…。



パパ
それもさ、じゃあママが仕事を辞めたらそれは起きなかったのかな?


ママ
うーん…どうだろう。
仕事してなかったらそもそも保育園には行ってなかったし。
幼稚園だったらおきなかったか…?今となってはわからない。

ああ…でも二人目の育休で仕事をしてない時期にも起きてはいたか…うーん…。



子どもを育てる上でどこまでが親の責任か

パパ
最近「日本の女性は家事をやりすぎ」という話がちらっと話題になったりもしたけど、同じように日本の女性は子育てにおいて、自分の責任を重く考えすぎな部分があるんじゃないかなぁ。自分が考えているほど、子どもへの影響ってないかもしれないよ。


ママ
えー、そんなもんかな。うちは実家が専業主婦で、小学校の間なんかは親がいつも家にいたから、なんかそれが普通と考えてしまってるところがあるのかも。



パパ
うちは実家が共働きで、小学校の時はいわゆる鍵っ子だったけど、別にグレもせず、普通に大人になって普通に生活できてる。
母親が働くかどうかは関係ないと思ってるよ。



ママ
なるほど、そうかもね。

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ママ
うん、まぁわかった。

わかったんだけど、一つ言っておきたいことがあります。




パパ
はい、なんでしょう?





ママ
今後学校行事が下の子の保育園と上の子の小学校で2倍に増えます。

そこは、当然パパもしっかり参加してくれるわけだよね?




パパ
ん…んん?
う、うん。はい。






ママ
「『家のことは母親が考えることだから』って思ってるわけじゃない」って言ったもんね?

保護者会とか当然ママに任せっきりにしないよね?




パパ
……善処します。

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※ この記事は2024年11月27日に再公開された記事です。

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