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公開 2020年01月04日  

真冬でも半袖ボーイとの攻防、ついに終結!母も納得な薄着のワケは?

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4人の息子がいる我が家。そんな中、なぜか次男ひとりだけが暑がり!
まさに、小学生の頃クラスに一人はいた、真冬でも半袖を貫く子になっていたのです…



私が小学生の頃にも必ずと言ってもいいほど、クラスに一人は真冬でも半袖半ズボンの男の子がいたものです。

子どもながらに、「寒くないのかな、いや寒いでしょ?」と心配でした。

おませなクラスの女の子から「風邪引くからこれ着ていいよ」とパーカーを渡されつつも、頑なに半袖を貫く男の子。


きっと日本全国どの小学校にもいたのではと思います。

小学校における、冬の風物詩と言ってもいいかもしれません。


でも、まさか、自分の子がそんな半袖ボーイの一人になるとは思ってもみませんでした…。

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年少の冬 長袖を着てくれるものの…



私も夫も長男も超がつくほどの寒がり。

なのに次男は、年少になったくらいから徐々に長袖を拒むようになり、今では正真正銘の真冬でも半袖ボーイになってしまったのです。



年少の頃は、自転車に乗せて保育園に通っていたので、自転車に乗っている朝と夕方にはダウンジャケットは着るのですが、その中は半袖Tシャツ。


お迎えに行くと一人だけ汗だくで、長ズボンを膝までまくる姿がお決まりでした。

お散歩の時は長袖トレーナーを着るものの、いつも一人だけ腕まくりをしていたそうです。


この頃は、「よく動いているから暑いのかな。自転車に乗る時は上着を着てるからいいのかな」と思っていました。

本人もまだ長袖を拒むことはしなかったので、穏やかに時が過ぎていきました。


年中の冬 買った制服をほとんど着てくれない!


年中になって幼稚園に転園してからが大変でした。

制服があったのです。

制服のジャケット、衣替えした後の長袖シャツをどうしても着たくないと、毎朝、押し問答。

さすがに最高気温が20度を下回るようになると、朝の幼稚園バスを待つ間は長袖を着て欲しいものの一人だけ半袖の夏服でけろっとしていました。

幼稚園の先生にも相談し、無理に冬服を着なくてもOKと言っていただけたのが救いでした。



しかし真冬の半袖はいかがなものか…

「もう見ているだけでもこっちが寒くなるから着てくれない?」

「風邪ひいて、生まれたばかりの弟にうつると大変だから」

とお願いしても、「嫌だ」と半袖半ズボン。



「どうして長袖着ないの?」と半袖を好む理由を聞いてみたところ、本人の中ではいくつか理由があるようでした。


・暑いから着る必要がない

・ひじの内側に服が当たるのが嫌

・寒い時も確かにある…けど動けば大丈夫。


元々、弁が立つ子ではありましたが、自分の意見はしっかり持っていたようです。




そうは言っても、母として簡単に納得できることではなく、周りの人からの「あの子、真冬なのに半袖だよ!」という目線も冷たく感じました。


何度も通りすがりの年配の方などに、「寒そうだから何か着させた方が良いわよ」と声を掛けられたり。

仲の良いママからの「今日も半袖?元気だねー」の言葉の裏に、「こだわり強いねー」と言われているように感じたり。

母としては周りからの見え方もかなり気にしていたように思います。



毎夕、テレビで明日の天気予報を見ながら「うわぁ、明日の最低気温一桁だって、長袖だわぁ」などと大げさに言ってみても次男はスルー。

朝、凍えるような冷たい雨の日でも迷うことなく、半袖をピックアップ。

「真冬だから長袖着よう!」
「嫌だ。」

「ちょっとベランダ出てみたら?ものすごく寒いよ?」
「別に…」

「今日雪だし隣にいて寒く感じるので上着だけでもどう?」

「そうだね、今日は着ようかな。」

よっしゃー!!と心静かにガッツポーズしたのもつかの間、バスが到着すると「ポカポカしてきたから、はい」と、上着を手渡されたこともありました。


毎朝長袖を着る、着ないで一悶着するのがお決まりでした。


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長袖、着たのは行事と卒園式だけ



幼稚園の行事で長袖を着なければいけない時が大変でした。


例えば音楽会で一堂にステージに立つ時は長袖指定。


幸い、先生も次男の半袖スタイルの事を気にしてくださって、早い段階からこの日は長袖ですというのを伝えてくださりました。


カレンダーにも「音楽会 長袖」と書き、次男にもアピール。

しっかりした女の子のお友達に「長袖だよ」と声をかけてもらったりしたお陰で、その日は渋々ながらも長袖を着てくれました。



卒園式では、先生から頂いたお言葉でも「いつも半袖半ズボンで元気いっぱいの〇〇君…」と言われていました。



結局、幼稚園の頃は、長袖を着させたい母と着たくない次男の攻防が平行線。

私が渋々根負けして諦める形で幕を閉じてしまいました。


小学生になって、ある日の発見!


小学校に入学するとクラスに同じく半袖半ズボンの男の子がいて、2人で嬉々として競い合うように冬空の下、学校へと駆けていきました。

「風邪引いたら長袖着てもらうからね」と約束して黙認することにしました。

インフルエンザも流行りましたが風邪はひかず皆勤賞でした。


そして決定的なことがありました。

真冬のある日、弟が熱を出し朝から体温計で熱を測っていたら、「僕も測る」と次男。

明らかに元気なのに37.1度。

あれ、微熱?ちょっとドキッとしたもののやっぱり本人は元気。

帰宅後また熱を測ると37.2度。

体調はいたって元気。あれ?と思いながら寝る前に測ったら37.0度。

「いつも自分で測る時もこんなもんだよ。」と次男。

そう言われてみると、保育園の乳児クラスの時は毎朝検温する習慣があったけれど、幼児クラスになってから毎朝検温をしなくなり、次男の平熱を把握していないことに気づきました。


翌朝から次男の平熱を知りたい一心で一週間、朝の検温をしてみました。

朝起きてからの平均が36.9度。

起きて朝食や身支度、兄弟でじゃれあっている間に熱が上がり、家を出る直前の平均が37.0度だとわかりました。



あなた、平熱、高いのね…。

そう気付いた時、今までの苦労が全て風に乗って消えていったような感覚がありました。



そりゃ、半袖だわ…。

私も、もう服装に口出しするのはやめよう、幼稚園時代の攻防は不毛だったのね…と思えるようになりました。


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大切なのは、長袖を着させることではなかった…


今、小学校2年目の冬を迎えている次男は相変わらず寒空の下で半袖です。


この夏に関東地方から山合いの東海地方に引越しをしました。

1日の寒暖差が以前より大きく、朝の冷え込みは秋の入りからかなりのものです。

この地域では公立の小学校でも「規定服」と呼ばれる制服のようなジャケットがあり、登下校や行事などで着ることになっています。

引越しする前に、この規定服なるものの説明を次男にすると、あからさまに嫌な顔をしていました。

私も、せっかく買った幼稚園の制服のジャケットをほとんど着てくれなかったみたいに、買っても無駄になるのではと心配していました。


しかし、今、小2になった次男は毎朝規定服を自ら着ています。

「通学路が日陰で朝は寒い。」
「帰りに暑ければ脱げば良い。薄いからランドセルにも入る。」
「寒暖差が大きいから規定服があるんだと思う。」

しっかりと自分なりの肌感覚で順応している様子が感じられ、とてもたくましく感じました。



真冬でも半袖半ズボンの子というのは、こたわりが強いというより、自分なりの適温が身についているということなのかもしれない。

母の価値観や周りの目を気にして強制する必要は全くなかったなぁと気づくことができました。


次男が歴代のクラスメイトから「真冬でも半袖の〇〇君」として記憶に残ってくれたなら、それはそれはで幸せなことかもしれません。


また成長に合わせて、子ども一人一人の平熱を春夏秋冬で知っておくことが何より大切!と真冬でも半袖半ズボンボーイの次男に教えてもらいました。


※ この記事は2024年12月04日に再公開された記事です。

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