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公開 2020年02月10日  

「あの時私は、自分で働き方を切り開いたんだ」そう胸を張れる母になりたくて。

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フルタイムの正社員から専業主婦、子育てしながらのパート、契約社員、短時間正社員…。様々な働き方を模索しながら、考えたことがあります。


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我が家には、7歳の男女の双子がいます。

そして私はワーキングマザーなのですが、これまでに何度かの転職を経験してきました。

その際に大切にしてきたのが「納得感を大切にする」ということ。

これには、子育てと仕事を両立させようと試行錯誤したからこその理由があるのです。

夫の転勤で引っ越し。仕事を探すなら「今しかない」と思った。


我が家は転勤族。

双子が3歳の時に、夫の転勤に伴い福岡から横浜に転居しました。

ちょうど幼稚園に入園できる年の春だったので、引っ越しと併せて幼稚園選びをすることにしました。


ところが、思い当たる幼稚園は軒並み定員オーバーという状況。

当時の私は専業主婦で、夫は仕事が忙しく、「見知らぬ土地で、双子との3人の生活」には正直限界を感じていました。

そこで、藁をもつかむ思いで、区役所の子育て支援課を訪ねてみたのです。

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区役所で相談すると、「働いていなくても、就労希望の状態で保育園の申請ができる」ということを教えてもらいました。

私は28歳で双子を出産したのですが、当時「30歳ぐらいで復職できればいいな」と漠然と考えていたこともあり、この情報が私の背中を押してくれました。

「今、このタイミングが動き出すチャンスだ」

無謀かもしれないとは思いつつも、保育園に申請し、同時に職探しを始めることにしました。


さっそく、まずは双子を連れてハローワークに行ってみることに。

そこには託児サービスがあり、双子を預かってもらっている間に求人検索や窓口相談をすることができました。

ワンオペ双子育児に限界を感じていた私には、これだけでもとてもありがたい…。

そして、窓口相談を経て応募した求人で、無事就職が決まり、ほぼ同じタイミングで保育園の入園も決定!

なんだか思いもかけないミラクルが重なり、あれよあれよといううちに、再就職をすることになりました。

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9時〜17時のパート事務職は、「そこにいること」が重要視された。


双子の保育園入園と、私の再就職が同時進行。

バタバタの新生活となりましたが、双子たちは無事に保育園生活に馴染んでいきました。

私も3年ぶりの社会復帰に戸惑いつつも、事務職のパートとして9時〜17時までの勤務をスタート。

いざ働きだしてみると…仕事はなんとかなるものの、当時の職場環境について、少し難しさを感じることが出てきたのです。


当時の職場は、私が「職場に来ている」ということが重要視されていました。

夕方の保育園のお迎えは、定刻のギリギリになってしまうので、昼休みのうちに職場近くのスーパーで夕食の材料を買い込むように。

そして帰宅後は大急ぎで双子をお風呂に入れて、食事を食べさせ、寝かせる…という日々。

本当にあっという間に毎日が過ぎていきました。

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それでも、子どもたちが元気な時は何とかなりますが、病気になった時が本当に大変でした。

私はとにかく「職場にいる」ことが大切だったため、気軽に仕事を休める環境ではない。

夫婦間での調整にも限界を感じ、時には夫の母に来てもらい、子どもたちの面倒をみてもらうこともありました。


1年が経ち、契約更新の次期が差し迫った頃。

仕事内容には楽しさを感じていたものの、「子どもが病気になった場合の対応と、勤務時間+往復通勤時間のバランス」を考えると、「もう少し気持ちにゆとりをもって働きたい」と思うようになっていました。

最初の転職。その時、私が大切にしたかったこと


こうして、契約更新のタイミングで働き方について改めて考え直した私は、保育園で許可された転職活動期間中に転職活動をしてみることにしました。

「子育て中」という制約があるからこその、「働く道」もあるのではないか。

子どもたちが大きくなったときに、「あの時私は、自分で働き方を切り開いたんだ」と言える母親でありたい。そう思ったのです。


そこで、最初に復職した時には見えていなかった「自分にとっての、働きやすいポイント」を洗い出し、理想の働き方を模索してみることにしました。

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私が大切にしたかったのは…


●通勤時間を含めて、朝・夕の時間に余裕をもちたい

●通勤時間も考慮して、勤務時間は10:00〜16:00で働きたい

●子どもが病気の場合などやむを得ない場合は、リモート勤務ができる環境が良い

●労働時間ではなく成果で評価してほしい



正直、こんな自分の願いが叶う職場があるとは思わなかったものの、できるだけ理想に近い働き方を探してみよう。

そんな思いで転職活動を始めた私は…偶然にも、とあるベンチャー企業と出会いました。


その企業では、前職の経験が活かせることに加えて、子育て中に柔軟に働きたいという希望も認めてもらうことができました。

そこで思い切って、このベンチャー企業に転職することにしたのです。


実際に働いてみると、リモートワークも認められ、「子育てしながら、自分もキャリアアップをする」ということが叶う職場でした。

パート契約社員として入社した私は、その後短時間正社員になり、そこで自分と同じような短時間正社員枠のママさんを採用することにも注力しました。

2年半ほど勤務し、無事に「小1の壁」も乗り越えたところで…私は、さらに新しい働き方を模索したくなりました。

いつも「納得感」を持って働きたい


双子の出産と専業主婦期間を経て、9時〜17時の事務職を経験し、転職したITベンチャーでは短時間勤務(10時〜16時)勤務。

自分なりの道を切り開いてきたと感じてはいたものの、ちょうどその時期フリーランスで働く人たちとの出会いが多く、「働く時間や働く日数は、もっと自由でよいのではないか」という気持ちを抱くようになりました。

短時間勤務であれど、1日のうちの4分の1以上の時間を費やすのですから、どんな風に過ごすのかは自分次第。

だからいつも「納得感」を持って働きたい。そう思ったのです。

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そんなことを考えていた時、偶然出会った会社が、まさに「勤務時間に捕らわれない」「週4日勤務という働き方も叶えられる」という会社でした。

事業内容に惹かれたことが一番ですが、私は今、そこで週4日の短時間正社員として働いています。


これまでのジョブチェンジを通して、「自分は何がしたいか」「どのように働きたいか」ということを常に意識しながら、理想の働き方を模索してきました。

働き方を選択していく上では、もちろん、その時々でできる限りのパフォーマンスを発揮することが求められます。

そうして置かれた場所で前進し続けているうちに、道が拓けてきたのかな…と思っています。


子どもたちが大きくなった時には、年齢や性別関係なく、ライフイベントにも左右されることなく、働きやすい社会になりますように…。

そのための1歩となる働き方を、これからも模索していきたいと思っています。

※ この記事は2024年10月18日に再公開された記事です。

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