子ども、なんでも壊す。
それは真実。
この広い世の中には「ウチの子とても大人しくて家具も日用品も壊しませんよ」というお子さんも存在するとは聞くが
私はそんな事信じない。
それは夢ですまぼろしです。
ウチの子ども達は、今11歳の衝動と共に生きる長男を筆頭に、おっとりした性格、でもちょっとソコツ者の長女8歳、そして、何より先天疾患を持って生まれていても心身屈強特にココロの方、誰も止められない無敵の2歳児次女の計3人。
この外出自粛・緊急事態の今、自宅で過ごす時間が長くなればなるほど、奴らは何かを破壊する。
9選+おまけでお伝えします。
おもちゃ、ソファ、壁…遠い目をして語ります、我が家のクラッシュ事件簿(涙)
33,721 Viewウチの子はものを壊す。
これは過去11年ウチの子ども達が壊したものの記録。
子どもというものは
①水筒
1年生になった春、ピカピカの水筒を用意して学校再開のその日を待っている子も多い筈。
でも気を付けてママとパパ、アレ、1年生のウチは結構破壊して帰って来る。
というかウチはそうだった。
普通に考えてホルダーに入って保護されている水筒、そうやすやすと壊れるだろうか、そう思っていた頃が私にもありました。
でも壊す。
振り回して本体がホルダーから飛んで行った、裸にして持ち歩いて取り落とした、フタをはずして遊んでいたらフタを落として割った。
水筒、可哀相。
長男が1年生の頃に壊して無くして買い替えた水筒計5本。
新1年生のみんな、学校が始まるその日が楽しみだね、でも水筒はちゃんとホルダーに入れて振り回さない事が肝心ですよ。
②電動スイングラック
諸事情あって次女誕生の時、3人目にして購入したウチにしてはハイクラスなこの装備、電動でゆらゆらして更に音楽までが優しく乳児の眠りを誘う。
それを初めて目にした時、長男と長女は興味深々だった。
次女が退院し、自宅で暮らすようになって、そのスイングラックは次女の特等席。
子守歌のオルゴール音と共にゆらゆらするそのラックで日がな一日過ごしていたが、私に抱かれたり、床に降りて遊んでいる隙に長男が座りたがり、長女が登頂を試みる。
オイやめないか、それは使用可能年齢がせいぜい幼児までなんだ。
ひやひやしながら見守っていた次女1歳半、だいぶ身長が伸びてお昼寝用のラックとしては小さい、もう椅子としてだけ使うかなと思っていた時
スイングラックを揺らすと優しく奏でられるシューベルトの子守歌が
「ね~むれ~ッッ…ガッ…」
そのまま電動スイングラックは永遠の眠りについた。
「古かったもんね」
長男は言ったがお母さんは知っているぞ君たちがそのラックに結構しょっちゅう座ってゲームしていた事を。
③デニムの膝
ウチの長男のボトムは大体デニム、これボトムはデニムを選ばざるを得ないんですよ、あの頑丈一徹の布地でできた衣類を。
そう、ある種の子どもはとにかく徹底して衣類を汚し破き、そしてすり切れさせる。
子どもたちは衣類のサイズ90位の頃から、あの世にも可愛らしいロンパースとかオールインワンに別れを告げて上下に別々の衣類を身に纏うが、そのサイズ90の頃、すなわち本格的に歩き回る頃から長男は衣類を汚しまくり、そしてボトムの膝という膝をすり切れさせてきた。
これまで長男が袖を足を通した衣類に生き残りはほとんどいないし、穴が開かないデニムは1本も無かった。
小学6年生の今でもそうなんだから一体どんな日常を過ごしたらそうなるのか、アスファルトの上を膝行でもしているのか長男。
まさに洋服クラッシャー、恐ろしすぎる。
在籍しているのが制服の小学校じゃなくて本当によかった、そして意外にもこの恩恵をうけているのが長男の3つ下の長女、彼女にお下がりの服はほとんど回ってこない、いつも大体新品。
長男、親のお財布には厳しいが妹のお洒落心には優しい。
④ダイニングチェア
ウチのダイニングセットは某北欧の家具店のもので、まあ子どもが小さいウチはあまりお高くていいものを買って傷がつく事に心を痛めるよりはと、数年前に購入した。
お値段の割に見栄えもするし気に入っているのに、ウチの子ども達はどいつもこいつも落ち着きが無くて、座らずにその椅子の上に立って飛び跳ねたり、斜めにして椅子の足2本でぐらぐらして遊ぶものだから、結果よく椅子ごと倒れる。
そして数年前長男がその椅子の背もたれを床にたたきつけて割り、さらに1年ほど前に食後の長女が椅子から飛び降りその反動で椅子が倒れて、2脚目の背もたれが割れた。
つい先日、次女が『アタチ大人の椅子でご飯食べるの』と無理やり座りその椅子から転げ落ちて、本人は無事だったがまた背もたれが割れた。
割れた椅子の背もたれはいつも私が修理する。
お陰で我が家において私は木工用ボンドの匠と呼ばれている。
全員たのむから落ち着いてゴハン食べて。
⑤ソファ
それどうやって壊すの?と思った貴方、大型家具も破壊の憂き目を免れ合ないそれが我が家。
しかもこの破壊の主はまだ2歳の次女。
思えば私が浅はかだった。
先日の引っ越しの時、ほんの少し延べ床面積の広がった我が家に気を良くして、リビングにソファを置こうとアチコチ物色している時、ふと
「今良いものを買うと2歳児が色々こぼして汚すかもしれないし、今は少しお安いものにしておいたほうが賢いかしら」
と思って結構簡易な造りの小さいものを購入した。
このソファに罪はない、肘置きと背もたれが中の金具でカチカチとリクライニングするこのソファ、次女をここでちょっとお昼寝させるのにも便利だわと思っていたら、購入して1ヶ月程したある日、次女が角度45度位に傾けていたその肘起きに果敢にアタックをかまし
「ゴキッ」
不穏な音を立てたその時、そのままソファは帰らぬひととなった。
肘起きのリクライニングの金具が中で折れた、いまはもう戻らないそのソファ。
初めからもっと頑丈なヤツにしておけばよかったのに私のバカ。
⑥テレビ台のフタ
「テレビ台のフタ」て何よ?と聞かれるとまず説明しないといけない。
ウチのテレビ台は本来シンプルなフタも扉も無いつくりだったのを、次女があまりにブルーレイレコーダのオープンボタンを連打しまくるので、これアカン壊れるヤツやと私がホームセンターでベニヤ板を購入。
糸ノコで丁度フタになるサイズに切り、赤ちゃんのいたずら防止ワンタッチストッパーを蝶番の代わりに張り付けた奥様の適当DIY丸出しのもの。
それがここ数ヶ月、お外に気軽に出られない分、DVD鑑賞の時間が増えていた次女が、そのママの手作り扉を開閉してそこからキラキラ虹色のDVDが出てくるのを見てしまったのが運の尽き。
見てしまったら開けてみたい、そしてあの黒くて平たい機械をカチカチしてそのキラキラ虹色のお皿が出たり入ったりするので遊びたい、イヤ遊ばないでねアレ高いのよ、でもそんな事知る由も無い次女。
そして力任せに引っ張ったそのフタ、そして壊れましたそのフタ。
お母さん結構頑張って作ったのに。
⑦レッスンバッグ
突然ですが、長女はとても乙女。
破天荒長男と、粗暴で横暴な次女に挟まれていながら、リボンとチュールレースを好み野の花を愛する可愛い長女は、春の野、夏の原っぱ、秋の散歩道、屋外でよく花をつんでは自宅に持ち帰って来てくれる。
可愛い女子よ、乙女よ、我が家の癒し担当よ。
でも、この野の花を摘む時、たいていそれは下校時なのだけれど、地面に膝をついてそして手持ちのレッスンバッグを引きずって歩く。
可愛い野の花は原っぱのあちこちに咲いていて、その花をあっち、今度はこっち、それからあそこと摘み歩いているウチに、レッスンバッグの四隅が思い切り擦れるそして破れる。
お陰でこの私に似て運動は苦手、割と慎重ゆえにそうそう学用品や水筒を壊すような事の無い長女のレッスンバッグだけはやたらと壊れる。
困る、可愛いけど、困る。
⑧乗用玩具
小さい子の大好きな乗用の玩具ありますよね、某アンパ…カーとかそういう幼児が上に跨って乗り、足で蹴って走らせる主に屋外用の玩具。
大体、補助輪つきの自転車に移行するまでの1歳から3歳くらいの間に使うそれを長男は3台廃車にしている、修理不可の状態に。
言葉は遅かったくせに立ち歩き走り回るのが無駄に早く、外遊びデビューも早かった長男は日がな一日外でそのアンパンマンカーまたがり、ものすごいスピードで自宅前の広場を走り回った。
そしてスピード命、コーナーを曲がる時絶対減速しない長男は、公園の敷石の段差にぶつけて車のバンパーを割り、スピードの出しすぎで広場でひっくり返ってタイヤを破損、目を離した隙にそのアンパンマンカーに乗ったまま社宅のエントランスの階段から落ちてどうしてそうなったのか座席部分を外した。
ついでにこの頃の靴の寿命の短さと言ったらもう。
そして今、22インチの自転車もすでにライトが割れ、前カゴがひしゃげている。
長男、いくつになっても乗り物を壊す。
いいの、命さえ無事なら。
⑨家、というか壁
ウチは賃貸というか社宅なので、室内はキレイに使わなくてはいけない。
持ち家や分譲マンションだってそれは同じ事かもしれないが、ウチは床のキズ、ふすまの破れ、壁のくすみ、そういうものを退去する時にすべて自腹で直さなくてはいけないのだ。
そして、この前、3月に引っ越しをした際その修繕費と清掃費用が結構なお値段でちょっと泣きたかったので、絶対今のおうちは大事に使ってね、汚さないでね、壊さないでねと言っていたのに。
それなのに。
「次女ちゃんの身長が伸びたよね~」
そう言って末っ子・次女を愛してやまない長男と長女が子ども部屋の壁の次女の身長の高さに線を引き
「〇月〇日 次女ちゃん 2さい」
と記したのだ。
油性マジックで。
柱のキズは何とやらをしようと思ったら、自宅が集合住宅で構造的に柱が無い、柱が無いなら壁に書いたらいいじゃないと思った小学生2人。
油性マジック、消えない。
おまけに、「お母さん」
そんなクラッシャー3人きょうだいを育ててひとつ誇れるのは、この3人、その粗暴だったりソコツだったりする性格のわりに外科にお世話になって切ったり縫ったりあとは骨ついだりというレベルの大けがをした事がない、お母さんその辺は頑張ってる。
2段ベッドの上からダイブしようとする次女を受け止め
椅子から転げ落ちる長女の腕をつかみ
道路に飛び出そうとする長男をタックルで止めてきたこの11年、お母さんもう今膝痛い、腰痛い。
子ども、お母さんの主に膝、腰、関節部分を地味に壊す。
今おうちで暇と体力を持て余すちびっこを育てているママ達、そこ、気を付けて。
超気を付けて。
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