一般的に赤ちゃんの夜泣きは生後3ヶ月頃〜1歳半頃に起きやすいと言われています。
しかし、夜泣きの有無や時期は個人差が大きく、全くしない子もいれば2歳を過ぎても夜泣きが続く子もいます。
また、新生児(生後28日未満)の頃は昼夜関係なく泣くこともあります。
新生児の場合は、夜泣きというよりも体内時計が未熟なために起こる、寝ぐずりのことが多いでしょう。
また、胃も小さいため、頻回授乳で夜もなかなかまとまって寝ることができません。
おむつや授乳などの理由を推測しながら、対応してあげるようにしましょう。
夜泣きの理由はまだはっきりとは解明されていません。
しかし、赤ちゃんの成長の過程で、睡眠リズムを作るためではないかと言われています。
月齢ごとの成長過程で考えられる夜泣きの原因をチェックしてみましょう。
生後1ヶ月〜4ヶ月の赤ちゃんは体内時計が未発達なため、寝ぐずりや夜泣きをしてしまうことがあります。
特に新生児や生後1ヶ月過ぎの頃は睡眠リズムが安定しないため、頻繁に寝たり起きたりを繰り返しています。
新生児の時からこの時期までは、特に寝かしつけに時間がかかるものと覚悟しておいたほうがいいのかもしれません。
ただし、新生児であまりに夜泣きが激しい場合は「何か病気かも?」と、不安になるママも多いでしょう。
不安な場合は遠慮なく産院や小児科、市の発育相談などで相談してみましょう。
生後5ヶ月〜6ヶ月の頃は赤ちゃんの脳が急速に発達する時期です。
また、首や腰がすわるようになり、身体面でも発達が著しい時期でもあります。
そのため、日中に脳が受けた刺激を睡眠中の脳が処理しきれずに泣き出してしまうことが考えられます。
生後半年〜1歳前後も赤ちゃんの脳が急速に発達する時期ですので、日中の刺激で夜泣きをすることが考えられます。
また、この時期は夜間断乳や卒乳をする子も増えてきます。
おっぱいがないストレスで夜泣きがひどくなることがあるので、断乳や卒乳のタイミングも重要になります。
新生児の赤ちゃんでも1歳過ぎの子でも、夜泣きでなかなか寝ない場合の対処法は同じです。
まずは、おむつが汚れていないかをチェックします。
そして、室温は暑すぎないか、発熱や体に異常がないかをチェックしましょう。
もし不快な原因がなさそうであれば、赤ちゃんの夜泣き対策の王道である以下のことを試してみてください。
赤ちゃんの夜泣き対策の王道はお腹やお尻をトントンしたり、頭を撫でたり、赤ちゃんにたくさん触れて安心させることです。
特に抱っこは赤ちゃんを安心させるのに効果的です。
横抱きや縦抱き、上下に揺らすスクワット抱っこ、カンガルーケアのようにパパやママの胸の上でうつ伏せに寝かせるカンガルー抱っこなど、お気に入りの抱っこの仕方を見つけてあげるといいでしょう。
さっき授乳したばかりでも、意外と空腹で泣いていることは多くあります。
飲むようであれば、赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませてあげましょう。
また、飲まなくてもおっぱいをくわえていれば安心するという赤ちゃんもいます。
そんな時は添い乳やおしゃぶりを試してみてもいいかもしれません。
ホワイトノイズとは「砂嵐」の音のことで、胎内で赤ちゃん聞いていた音に近いと言われています。
そのため、ホワイトノイズを聞くと安心する赤ちゃんが多いようです。
ホワイトノイズはスマホで検索すれば簡単に再生することができます。
ホワイトノイズの他にもビニール袋をくしゃくしゃにする音、ドライヤーの音など赤ちゃんが落ち着く音を探して試してみましょう。
新生児期は寝かしつけに時間がかかることが多いですが、赤ちゃんが眠りやすい環境を作ってあげるとすっと寝てくれることもあります。
眠りやすい環境作りは夜泣き対策としても重要なので、ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんが過ごす部屋はエアコンや加湿器を上手に利用して、室内を適切な温度と湿度に保つことが大切です。
特に部屋が暑い場合は寝つきが悪くなり、寝ぐずりや夜泣きの原因となります。
赤ちゃんの背中に手を入れて汗ばんでいるようであれば、部屋が暑すぎるサインです。
汗で不快感を訴えることもあるので、汗をかいている場合は着替えさせてあげましょう。
夜7時と言えば、赤ちゃん以外はまだ起きて活動している時間ですが、赤ちゃんがいる部屋だけは夜7時以降には照明を落とし、リラックスできる環境を作りましょう。
また、寝かしつけの際にママがスマホを触っていると、スマホのブルーライトが赤ちゃんにとって刺激になり寝ない原因になることも考えられます。
寝る前はスマホやテレビ、パソコンを使わないように心がけましょう。
たとえ赤ちゃんが眠っていても音は脳に届きます。
大人はテレビなどを観る時間帯かもしれませんが、赤ちゃんのいる部屋まで音が聞こえないように配慮してあげましょう。
寝ぐずりや夜泣きは睡眠リズムが整うにつれて減っていくので、赤ちゃんの睡眠リズムを整えるのは大切なことです。
睡眠リズムを作るためには、まず朝7時までに起床して日光を浴びることが必要です。
日中もできるだけ日光を浴びながら体を動かすと良いでしょう。
ただ、あまり疲れ切ってグッスリお昼寝をしてしまうと夜に寝ない原因になります。
また、お昼寝は15時までに切り上げるようにしましょう。
毎日同じ方法で寝かしつけをして、入眠儀式を作るのもオススメです。
夜泣きで赤ちゃんが長時間泣いていると心配になってしまうママも多いでしょう。
しかし、基本的に夜泣きは病気ではないため過度な心配は無用です。
赤ちゃんの様子に異常がなく、睡眠環境も整っているのであれば、夜泣きで寝ない時は放置して寝てしまうくらいの気持ちで大丈夫です。
実際、赤ちゃんの安全が確保されている状態であれば、10分〜15分ほど静かに様子を見ていると、その間に寝てしまうこともあります。
ただし、新生児の夜泣きが10分ほど続けば、排便、排尿などをして、お腹が空いてしまうため、放置せずにすぐ様子を確認してあげましょう。
夜泣きで心配になるのは、赤ちゃんよりもむしろお世話する大人の方かもしれません。
いくら「夜泣きで寝ない時は少しくらい放置しても大丈夫!」と言っても、手放しで放置できないのではないでしょうか。
赤ちゃんが泣き続けているというだけで、ストレスはどんどん溜まってしまいます。
特に新生児期の頻回授乳から夜泣きの日々で寝不足が続く場合は、家族のサポートが不可欠になってきます。
新生児期や夜泣きの間こそ、積極的に夫婦間で育児の大変さを共有しておくことが大切です。
ただし、頼れる家族がいない場合は、日中の一時保育や育児相談、ファミリーサポートなどを利用して親側が一人でゆっくりする時間を意識して作るようにしましょう。
また、家事代行やネットスーパーを上手に利用するのもオススメです。
病院によっては夜泣きに効果があるという漢方を出してくれる小児科もあります。
「夜泣きだから仕方ない…」と1人で抱え込まず、相談できる機関や利用できるところがあればどんどん利用するようにしましょう。
どんなに夜泣きが激しい子でも、いつかは朝までぐっすり眠る日が来ます。
その頃には「あの頃は大変だったな」と穏やかな気持ちで思い返せるようになるはずです。
「今だけのこと」と割り切って乗り切る気持ちも必要かもしれません。
夜泣きの時期は個人差がありますが、夜泣きが解決するきっかけも個人差があります。
今回は思わぬ方法で夜泣きが解決した体験談をご紹介します。
作者のやまぎしさんのお子さんは、もともと夜泣きをしない子だったそうです。
しかし、ある日突然に火がついたように大泣きし出してしまい、あれこれ試しても一切効果なし。
「釣りたての魚」状態だったお子さん。
しかし、ママが冷蔵庫から出した「あるもの」で落ち着いて寝出したというのです。
それは…しらたき!冷たさとモニュモニュした感覚で落ち着いたのではないかと、ママは推察しています。
夜泣きの対処法に困った時は、とにかく何でもいいから握らせてみると、意外なもので落ち着いてくれるかもしれません。
夜泣きが毎晩のように続くと、どうしてもお世話する大人のストレスは溜まってしまいます。
いくら冷静になろうとしても、睡眠不足の状態ではカッとなってしまう瞬間もあるかもしれません。
もし、限界を感じた場合、まずは家事を完璧にすることをやめてみましょう。
ネットスーパーやデリバリー、家事代行サービスを活用し、できることなら家族に協力してもらうようにしましょう。
ゆっくりできる時間が増えれば、少しはリフレッシュできるはずです。
夜泣きをする時期の赤ちゃんは短い周期で「寝る」と「起きる」を繰り返しています。
そのため、夜中に起きて泣いてしまうのも自然なことです。
赤ちゃんに対しては成長の過程だと受け止めて、神経質になりすぎないようにしましょう。
そして大切なことは、夜泣きの大変さを1人で抱え込まないことです。
寝不足が続いているのに育児も家事も完璧にできる人はいません。
少し外に目を向ければ、サポートしてくれる制度やサービスはたくさんあります。
一人で悩まず、積極的に周囲の人に助けてもらうようにしましょう。