今から10年くらい前、主人と結婚前に同棲をし始めました。
同棲を始めて半年が経ち、その年の私の誕生日がきました。
誕生日当日は月曜日。
2人とも仕事の日で、主人は出張で1泊することが前から分かっていたので、前日の日曜日には2人でよく行くお店で誕生日のお祝いをしてもらい、プレゼントももらって、『誕生日当日にいなくてゴメンね』と言われていました。
誕生日当日、私はいつも通り仕事に行って、帰ってきて1人で家でご飯を食べて、と過ごしていると21時頃にピンポーンとインターホンが鳴りました。
そういえば、『今日の夜荷物が届くから受け取っといて』と言われてたなと思い出し、配達の方から段ボールを受け取りました。
何気なく宛先を見ると何故か名前が私宛て。
差出人は主人からでした。
頭の中に?が飛びながら、私宛てだから開けていいのかな、とドキドキしながら開けてみると…
夫から届いた荷物は、予想外の”ぬいぐるみ”。家族の節目に立ち会う、宝物になるまで
359 View夫と恋人同士だったころ。私の誕生日に夫から届いたプレゼントは、柄にもない”ぬいぐるみ”でした。『心に残った贈り物』をテーマに開催された、<Conobie×ネスレ日本 投稿コンテスト>入選、むじきさんの作品です。
そこにはリサとガスパールのぬいぐるみが。
ぬいぐるみはどちらもハートを持っていて、背中には羽が生えていて、とーっても可愛いぬいぐるみ。
そして、小さなお花と一緒にメッセージが入っていました。
『誕生日当日に一緒にいれなくてゴメンね!俺の代わりにこの子達と過ごしてね!』と。
なんてメルヘンな!!
そんなキャラだった!?
と驚きながら、嬉しさが爆発してすぐにありがとうとメールしました。
そしてその日から今までずっと我が家のリビングのどこかに飾られてきたリサとガスパール。
結婚式当日は、リサの頭には小さなティアラを乗せて、結婚式のウェルカムドールになってもらった思い出もあります。
でも、それで終わりでは無かったのです。
結婚から4年後に、私が娘を出産した時のことです。
その頃私達は関東に住んでいましたが、初めての出産、子育てで不安もあり、関西の私の実家に里帰りしていました。
主人は出産時にはなんとか間に合い、無事に立ち会いができました。
けれど仕事があるのですぐにまた関東に帰って行きました。
しばらく実家で娘のお世話をしていた私に、主人から写真が届きました。
それは、いつものリサとガスパールのぬいぐるみ…と、その間に小さい小さいリサのぬいぐるみが!!
主人は、ぬいぐるみもちゃんと家族にしてくれていました。
またまたそんなメルヘンな一面が!!
普段の主人からは想像つかないので、私は2度もビックリさせられました。
その後、息子が生まれたので、今では小さな小さなガスパールも増えて、ぬいぐるみを見るたび心が和む日々を過ごしています。
3歳になった娘は、小さな小さなリサのぬいぐるみを手に取り、『これ、あーちゃん?』と聞いてきました。
特に説明をした訳でもないのに、自分とぬいぐるみを重ね合わせてくれたことも嬉しいことでした。
(ライター:むじき)
『まごころが見つかる雑貨店』ネスレアミューズで連載中!
本作は、2021年6月~7月に開催いたしました「Conobie×ネスレ日本 投稿コンテスト」にて、入選作品に選出されました!
ネスレアミューズで連載中のとげとげ。さん作『まごころが見つかる雑貨店』9話(10月12日公開)にエピソードが一部採用されている最優秀作品は、10月12日にコノビーで発表されます!
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