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公開 2022年08月12日   更新 2022年08月17日

ベルギー育ちの娘が、日本の小学校で買った裁縫セットを“宝物”にした理由

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文化の違いは、こんなところにもあるんだな……と思った出来事です。


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まいどおおきに!できればモノより体験や思い出を大切にして欲しい系オカン、さとえみです。

我が家の三姉妹は、テーマパークに行っても、アトラクションよりショップでかわいいグッズを買うことの方に夢中……。

今回も、娘が「あるモノを持って帰った」というお話なのですが、理由を聞くと単に「モノを持ち帰った」ということではない様子なのです。


ベルギー在住の我が家は、できる時には年に一度、日本の小学校に「体験入学」という形で通っています。

その時のお話です。

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ベルギーの学校では、習わないこと


ベルギーの学校では、専門の業者が入って清掃をしてくれるため、生徒には「掃除の時間」がありません。

そのため、いわゆる家事のようなことを学ぶ機会が少ないと感じていたのですが、少なくとも我が家の娘たちが通う小学校では、裁縫をする授業もありません。

日本ではよく見かける「学校指定の裁縫道具セット」のようなものは、ベルギーでは買ったことがないのです。

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これには、ものすごく驚いたオカン。

確かに、ベルギーの小学校で「学校指定の裁縫道具や楽器を買う」ということはなかったのですが、ベルギーは教科書も貸与式なので、てっきり副教材も学校が貸してくれているのだと思っていました。

それが、そもそも授業がないとは……。


よくよく娘たちの話を聞いてみると、母の日のキーホルダーを作る時間などはあり、そこには裁縫の要素もあるようです。

でも、それは授業というよりも、特別なイベントのために年に数回だけあるアクティビティのような位置づけ。

調理も「年に一度クラスのみんなで料理を作って食べるパーティー」という感じで、授業という雰囲気ではないとのことです。


日本の小学校のように、専用の教科書や調理台が用意されていたり、道具を個別で買ったりというのがないのにはビックリ。

リコーダーや習字なども授業で扱わないということなので、総合してみると、ベルギーではお金を出してまで道具は購入しない(だからこそ授業数も少ない)という考え方なのかもしれません。

※体育は例外で、体育館シューズや水着、ゴーグルなどは各家庭で購入します。


そんなベルギーで育った長女なので、日本の小学校の授業でエプロンのような大作を作ることにより、これからもどんどん裁縫をやりたい!という気持ちが芽生えた様子。


我が家では、日本の小学校で使った裁縫セットやリコーダー、習字道具などは、全部「思い出の象徴」としてベルギーに持ち帰ってきました。

こういう気持ちになるような体験をさせていただいたのは、日本の小学校の素晴らしさだなと感じました。

(もっとも、長女の裁縫セット以外はホコリをかぶっていますが……。)


ほなまたね!

※ この記事は2024年10月09日に再公開された記事です。

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