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公開 2022年12月25日  

「今日ね、学校で嫌なことがあったんだ……」ポツリと言った息子が笑顔になるまで(2ページ目)

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いつもは元気いっぱい学校から帰ってくる息子。
あれ、今日はなんだか様子がおかしい……



息子の話を聞いて、正直「そんなことよくあるよ!!」と思ったのですが、今の息子にとっては深刻な問題。

その日はたまたま時間があったので、息子の気が済むまで途中で口を挟まず、ただただ共感して頷くことにしてみました。

ちょこんと私の膝の上に座って、ぽつりぽつりと話を始める息子。

「そっかぁ。」
「そうだったんだね。」
「あなたはどんな気持ちになった?」

など、私の主観は伝えず、息子から話を聞いて共感し続けました。


すると「そういえばこの前ね…」と、今回の話だけでなく、他の日のモヤモヤしたこともたくさん出てきました。

普段から息子は、周囲をじっくり見ていろいろと考えるタイプ。

せっかちな私は、おっとりとした息子の話を途中で遮ってしまいがち。

毎日顔を合わせていても、こんなに話せていないことがあったんだなと気づきました。


最初は話をしながらもそのときの気持ちを思い出し、なんだか不満そうにしていた息子。

しばらく話をしていくうちに、「あ!この前はこんな事もあったんだよ!」と楽しいお話もたくさん思い出して話してくれました。

どんどん顔も笑顔になっていく様子に、私もつられて笑顔に。

最終的には、「そっか、それは楽しかったね」「うん!」と2人でニコニコ。

すると息子はハッと時計を見て

「ママ!ぼく、もう1時間くらいママと話しちゃってたよ~!お腹すいたね、おやつ食べよう!」

と膝から飛び降りてお菓子の場所に走り出していきました。


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してほしかったのは「共感」


帰ってきた時の表情とは違い、その顔はとってもハレバレしていました。

その時気づいたのは、息子がしてほしかったことは、解決ではなく共感だったということ。

話を聞いてアドバイスをするのも1つですが、共感してもらえるだけで「明日も頑張ろう」と思えることってありますよね。

子どもも大人も関係なく、ただ気持ちに寄り添って話を聞いてもらえるだけで気持ちがスッキリするのだと気づきました。


これから大きくなるにつれて、親にも言いにくいことがあったり、1人で解決しなければいけないシーンも出てきたりするかと思います。

そんな時にどうすればいいのか、どう気持ちを切り替えればいいのか、たくさん引き出しをもった大人になって欲しい。

改めて、そんなことを感じました。


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※ この記事は2024年10月24日に再公開された記事です。

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