「やる気が出ない」「仕事がしんどい」「集中力がない」
そんなお悩みは、科学の力で解消できる!?
ハーバード、NASA、東大など世界の最先端研究で明らかになった「元気になる」方法を紹介する『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』(堀田秀吾著/アスコム)。
コノビーで一部のコツをご紹介します!
お茶をゆっくり淹れ、
「何もしない時間」をつくることで
脳がリセットされ、平静が戻ってくる
――― 明治大学堀田のおすすめ
現代人は忙しいですから、「落ち着く暇もない!」「忙しくて頭がおかしくなりそうだ!」「まったく余裕がない!」という状況に陥ってしまうことも珍しくないと思います。
余裕がなくなると、つい人に厳しい態度を取ってしまったり、うまくいかないことに腹が立ったり、悪循環になりがちです。
そこで、その負の連鎖から抜け出す方法を一つ提案させてください。
それは、ゆっくりとお茶を淹れること。
ポイントは、「ゆっくり」「自分で淹れる」ことです。
日本茶や紅茶、コーヒーなどには健康面でいろいろと良い効果があると言われていますが、心のゆとりを取り戻すには、このお茶を淹れる時間が重要です。
自律神経が乱れてしまう人は「忙しい」状態にあることが多いのですが、これには物理的なものだけではなく、脳が「忙しい、忙しい」と切迫感を覚えて、頭がプスプスとオーバーヒートしているかのように感じるということもよくあります。
物理的な忙しさは、仕事などを実際に終わらせるしかありませんが、精神的な忙しさなら、いったんリセットすることができます。
その方法が、お茶(コーヒーも含めて「お茶」と呼ばせてください)をゆっくり淹れることです。
ハーバード大学医学部のヴァゴとウェイク・フォレスト医科大学のザイダンによると、脳が完全に休むことはなく、何か一つの軽いタスクに集中すると、脳の「休憩」につながるとのこと。
瞑想や最近流行のマインドフルネスは、まさにそういった行為なわけです。
つまり、他に何もしない状態をあえてつくるのが良く、「お茶をゆっくりと淹れる」と脳が休んだ状態になるわけです。
ですから、ちゃんとした茶葉や豆を買って淹れる必要はありません。
ティーバッグをお湯に入れて待っているだけでもOKです。
これなら、きっと会社などでもできるはずです(良いお茶の場合は、香りも良くて、健康効果やリラックス効果もアップするでしょうし、気持ちも高まると思うので、少し奮発するのもありでしょう)。
とにかく重要なのは、他のことをせずに、じっと待つことです。
私が個人的におすすめする方法は、ハーブティーなどを淹れている間に、砂時計を用意して、砂がただ落ちるのを見ることです。
ただ待とうとすると、結局「待たないと」というプレッシャーを脳が感じてしまうことがあります。
でも、砂時計があることで、「ただ砂時計を見つめる」ことに集中できるので、ゆったりと待つことができます。
項目「10」でお伝えしていますが、人間は緊張しているときよりも、ぼーっとしているときのほうが脳が活発になり、ミスが少なくなったり、アイデアも生まれやすくなったりするという研究結果もあります。
ぜひとも、1日の中で、ぼーっとする時間をつくってみてください。
なお、外出先のときはお茶を淹れることができないので、買った飲み物が飲みやすい温度に下がるまで、両手でじっと持ってひたすら待つ……なんていう方法もありでしょう。
忙しいパパママはなかなかそんな時間もとれないかもしれませんが、お子さんがお昼寝している時になど試してみてはいかがでしょうか。
書籍では、すぐ真似したくなる「コツ」が38個紹介されています。
ぜひ手にとってみてくださいね。