我が家には小学校4年生の男女の双子がいます。
もうすぐ3月3日はひな祭り。
今年も雨水の日にお雛様を飾り、10年目の桃の節句の準備を行いました。
「雨水の日に雛人形を飾り始めると良縁に恵まれるそう」という言い伝えを知ったのは、娘のお雛様を買った年、双子が1歳のときでした。
お雛様は早く片付けたほうがいい。
という話は聞いたことがあったけれど、飾り始めはいつなんだろう?
調べてみると立春をすぎればいつでもよいが、「雨水の日」が雛人形を飾るのにおすすめの日とのことでした。
雨水の日とは、降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期のことだそう。
私は忘れっぽい上に面倒くさがりなので、ルールを決めておかないとすぐに飾らなくなってしまいそうだな…。
ということで、マイルールとして毎年雨水の日にお雛様を飾ることにしました。
カレンダーを見ると、今年の雨水の日は2月19日は日曜日。
よしよし、今年の雨水の日は休日だ。
娘と一緒に準備ができそうだな。
そう思って忘れないようにカレンダーに印をつけました。
双子が生まれて初めての桃の節句。
当時、双子は生後2ヶ月で、正直なところお雛様どころではなく、その日一日を終えることに精一杯でした。
出かけることもままならなかったので、初節句はスルーすることに。
そして双子が1歳になった時、お雛様を購入することにしました。
お雛様を買うなんて、一生に一度あるかないか。
そもそも、私は自分自身が転勤族の子として育ち、お雛様を持っていなかったので、段飾りのお雛様に憧れがありました。
せっかくの機会なので、当時住んでいた街の昔ながらの人形専門店に行ってみることに。
双子は1歳になったとはいえ、双子連れの外出はなにかと大変で勇気のいるものです。
頭の中で何度もシミュレーションをして、事前にお店についてもリサーチ。
ベビーカーでの入店は無理そうだったので、私も夫も抱っこひもで二人を抱えてのW抱っこスタイルで向かいました。
店内にはたくさんのお雛様が飾られていて、自分たちの家で飾ることができそうなお雛様を探すことに。
・今後の転勤を考えると、できるだけコンパクトなもの。
・嫁入り道具やお輿入れ道具に憧れはあるけど、コンパクトさを優先。
・段飾りは厳しいので、親王飾りがよさそう。
・収納スペースがないため、収納もできて飾り棚にもなるタイプがよい。
・せっかくなので、将来子どもたちと一緒に飾りたい。となると、透明ケースに入って最初から陳列されているものより、自分で触って飾れるものが良いかな〜。
そんな私のこだわりに家族全員を付き合わせ、条件や、お雛様のお顔立ち、着物などを見て、我が家に迎えるお雛様を選びました。
無事にお雛様を選んで、いざ自宅のリビングに飾ってみると…。
自分でやってみてわかったことは、思ったよりも大変!!
シンプルなものを選びましたが、細かいパーツが多く、なかなか時間がかかります。
しかも周囲には乳児が二人…。
なんとか飾ったものの、お雛様思ってたよりずっと大変!
娘に被布を着せると、息子が自分も着たいと泣き出すし…。
残念ながら被布は1枚しか無いので、娘に貸してと言っても拒否。
想定外の双子のけんかも勃発し、思っていたよりもずーっと大変な桃の節句になりました。
ー1年後ー
お雛様を迎えて2年目の春。
双子は2歳です。
あれもこれも触りたい真っ盛り。
娘は自分のものだからといって、息子が触ろうとすると怒るし、息子はやっぱり被布が着たいと泣くしで、カオスでした…。
でも、母も日々成長しているのです。
息子には五月人形に合わせて購入した陣羽織があるじゃないか!
ということで、娘が被布を着るならば、息子には陣羽織を着せることに。
結果、この作戦は功を奏し、息子の陣羽織がサイズアウトするまで、毎年の恒例行事になりました。
その後も毎年、お雛様を触りたい息子と、触られたくない娘の攻防が続きましたが、ある時から息子は娘のお手伝いをする形で決着がつき、3人で役割分担をしながら、どうにか雨水の日にお雛様を飾るのが我が家の年間行事になったのです。
今年は、10歳のお雛様。
10回目の飾り付けです。
雨水の日が日曜日だったこともあり、娘に「今日お雛様を出す日だよ」と伝え、双子父に押入れからお雛様を出してもらっておくように伝えると、
リビングに置かれた大きな箱を、娘が一人で開封しようとしていました。
おお…!自分で飾ろうとしている??
「一人で出来る?」と聞いてみると、「多分大丈夫!」とのこと。
それならば、一人でやらせてみようと、しばらくしてリビングを覗いてみると、しっかりとお雛様が飾られていたのです!
しかもとなりで息子が応援しているのです!(毎年あんなに触りたがって、いつも娘に怒られていた息子が…笑)
最後の仕上げで、男雛の紐を結ぶところだけ難しいからやってくれない?と頼まれたので私が結ぶことにしたのですが、それ以外は完璧に配置できていました。
あぁ、こんな風にできなかったこともできるようになっていくんだな。
「すごいね、一人で飾れたんだ〜」と話すと、「毎年やってますから!」と。
そっかー。
この10年間、毎年お雛様を飾るの(も片付けるのも)面倒だな〜という気持もあったけれど、一緒に飾ってきたことはこんな風につながっていたんだな〜。
なんだか、娘と息子の成長を一気に垣間見ることができた10回目のお雛様でした。