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公開 2023年03月30日  

子どもが自然と「五千円の消しゴムは高い」と感じる。そんな力を育む方法

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令和の小学校は、昭和や平成と似ているようで全然違う!

現役の小学校教師が、小学校の学習と生活のコツをまとめた『親子で知りたい 小学校最強ライフハック70』(坂本良晶著/KADOKAWA)。

コノビーでも、ライフハックの一部をご紹介します!


【算数】「計算力」は算数人生における財産

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算数の基礎となるのは、やはり計算力です。

とくに低学年なら算数の力とイコールといっても過言ではないくらい、重要です。

簡単な四則計算は瞬時にできるようにならないと、小学校中学年くらいで行き詰まることも珍しくありません。

たとえば7+6=13、みなさんは本当に計算して答えを出していますか?

おそらく、これまで数えきれないほどこの計算をしてきた結果、暗記しているのだと思います。

計算力がつくというのは、こういう状態を指します。

繰り返し学習するうちに、覚えてしまう状態を目指すことが大切です。

そのために有効な手段のひとつが「百ます計算」です。

隂山英男先生(陰山ラボ代表)が日本中に広めた学習法で、全国の多くの学校現場で実践されています。

私が教員になって最初の3年間は、同じ子どもたちを持ち上がりで4〜6年生の担任をしました。

学年主任に「とにかくこれをやっておけば後々ラクになるよ」とアドバイスされ、算数の授業の初めの3分は愚直に百ます計算にあてました。

当時はピンと来ていなかったのですが、その効果は絶大でした。

基礎的な計算力がついていたこともあってか、子どもたちは学力テストなどで全国平均よりかなり上の標準の点数を取れたのです。

百ます計算という名称ですが、低学年の初期は20ますだったり、高学年では余りのあるわり算50問だったりします。

書籍やスマホのアプリにも多くの百ます計算シリーズがあるので、ぜひ手に取ってみてください。

計算力は、算数人生における財産になるはずです。


【算数】料理や買い物で「量感」をつける

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私が教員としていつも保護者の方にお願いするのは、「日常生活の中で量感をつけてください」というものです。

量感とは、「2kmとはこれくらいの距離だ」「500mlとはこんな量だ」ということをイメージできる感覚です。

この感覚がある程度育っていないと、子どもたちはとんでもない答えを平気で書いてきます。

学校から家までの距離を2000kmと書いたり(遠いな!)、水筒の容量が3mlだったり(少なっ!)、消しゴムが5800円だったり(ブランド品!?)します。

この答えで笑えるのは量感があるからであり、それがない子どもには何がおかしいのかわかりません。

量感をつけるためには、家庭での数字にまつわる体験を積むことが大切。

数字の物差しを、子どもに持たせてあげましょう。

とくにおすすめなのは、料理です。

本格的な料理でなくとも、ホットケーキづくり程度で十分です。

パッケージのレシピを見てそのとおりにするだけで、1/2カップ、500ml、3分といったかさや時間の感覚、分数や小数などの数の仕組みに慣れ親しむことができます。

また、一緒に買い物するのもよいでしょう。

来年小1になるわが子とは、よくコンビニのお菓子コーナーに行っています。

お菓子を選ばせて、値札を読ませて、財布から必要なお金を選び取り、実際にレジで買わせています。

最初は2桁までしか読めませんでしたが、今では132円を読めて、財布から100円玉と10円玉3枚と1円玉2枚を取ることができるように。

まだ怪しいですが……。

ぜひ、料理や買い物を通じて子どもの量感を育ててあげてください。

算数の大切な土台をつくることができます。


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日頃からの経験が大切なんですね!


書籍では他にも、すぐにできそうな家庭でのフォロー法がたくさん紹介されています。

ぜひ合わせてご覧ください。


※ この記事は2024年09月27日に再公開された記事です。

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