ボーイスカウトでは何をするの?活動内容や費用まで簡単に解説します
1,574 Viewボーイスカウトとは、どんな活動をする団体なのかご存知でしょうか?名前は聞いたことがあるけれど、実際の活動内容はイメージがつきにくいもの。そこで今回は、ボーイスカウトの種類や特徴、具体的な活動内容をわかりやすく簡単に解説します。子どもの習いごとをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
ボーイスカウトとは
ボーイスカウトとは、子どもの自発性を促すために、協調性・社会性・リーダーシップなどを育むグループ活動です。
ボーイスカウトは、1907年にイギリス人のロバート・ベーデン・パウエル卿によって創設されました。
イギリスのブラウンシー島で20人の子どもたちを集め、小さな実験キャンプを行ったことが始まりです。
現在、世界172の国や地域で、5,700万人以上の人々がボーイスカウト活動をしているといわれています。
日本にも約2,000の活動母体があり、9万人ほどが活動中です。
子どもの習いごとの1つとして選ぶ方もいるでしょう。
ボーイスカウトの種類
ボーイスカウトでは年齢に合わせた育成を行っており、以下の5つの部門で構成されています。
小学校入学前(仮入隊)の1月から入団可能で、男の子でも女の子でも参加できます。
ビーバースカウト隊:幼稚園年長から小学2年生まで
カブスカウト隊:小学3年生から小学5年生まで
ボーイスカウト隊:小学6年生から中学3年生まで
ベンチャースカウト隊:高校1年生から高校卒業まで
ローバースカウト隊:~25歳まで
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟
ボーイスカウト振興国会議員連盟「ボーイスカウトについて」
日本ボーイスカウト山口県連盟「スカウト運動」
ボーイスカウト静岡第22団「スカウト活動とは」
ボーイスカウトの特徴
・「ちかい」と「おきて」の実践
・班制教育(小グループ活動)
・進歩制度(バッジシステム)
ボーイスカウトでは、「ちかい」や「おきて」、進歩制度などの特徴があります。
それらについて詳しくご紹介します。
「ちかい」と「おきて」の実践
ボーイスカウトでは、あらゆる場面において「ちかい」と「おきて」を行動の基本としています。
「ちかい」は、自分の行動を律するための自分自身とかわす約束です。
また、行動の“ものさし”として「おきて」を意識しています。
班制教育(小グループ活動)
班制教育とは、異年齢の子ども6〜7人で行う集団行動です。
1グループに1人のリーダーをおき、さまざまな活動に取り組みます。
一人ひとりに役割を分担させることで、指導力と責任感を養成。
子ども同士で同じ目標を持ち、協力して行うことや互いに学び合い高め合うことを学びます。
班制教育では、互いに助け合う意識や精神を養うことができるでしょう。
進歩制度(バッジシステム)
進歩制度とは、決められた課目をクリアした際に進級章が授与される制度です。
決められた課目には、必須の「修得課目」と、自分の得意な力を伸ばすための「選択課目」の2つがあります。
ボーイスカウトでは、子ども一人ひとりの個性や成長に合わせた活動を行って、社会人に必要な資質を身につけようと考えています。
次のステップへ進むために努力し、がんばった成果が評価されることによって、子どもたちは自信と意欲が持てるようになるでしょう。
また、進歩制度のバッジは約120種類あります。
日本ボーイスカウト東京連盟港第14団「ボーイスカウトについて Vol.4」
ボーイスカウト長崎第9団「ボーイスカウトの教育と特徴」
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟
ボーイスカウトの活動内容
団体によって多少違いはありますが、ボーイスカウトは土日祝日に月2~3回の活動を行います。
活動場所は、屋外が中心です。
実際に行われている活動内容について、ご紹介します。
規律訓練
規律訓練は、挨拶や身だしなみなど基本的なマナーや、電車の乗り方といった交通マナーを身につける訓練です。
社会のルールを学び、生活する上で欠かせない基本を身につけることを目的としています。
社会奉仕活動
ボーイスカウトでは、募金やボランティア活動、公園の清掃など、社会奉仕活動も行います。
社会貢献をすることで、「自分も社会の一員である」という自覚の芽生えが期待できるでしょう。
出会う人々も増え、コミュニティを増やすことにもつながります。
野外活動
ハイキングやキャンプ、サイクリングといった野外活動では、自然の楽しさを肌で感じられるでしょう。
自ら体験することで、楽しさだけでなく自然界の危険を学ぶこともできます。
体験や挑戦を通して、計画的な行動ができるようになることも目的のひとつです。
感性の育成
ボーイスカウトでは、工作や歌、演劇などを通し、感受性を豊かにする経験もできます。
演劇や歌に参加してリズム感を鍛えたり、工作で集中力や指の繊細な動きを身につけたりすることもできるでしょう。
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟「どんな活動をするのですか?」
ボーイスカウト西東京第1団「活動内容」
ボーイスカウト静岡第22団「スカウト活動とは」
ボーイスカウトで学べること
ボーイスカウトは異年齢のグループで活動をするため、リーダーの大変さや責任感を学べます。
自ら動くことで自立心が高まり、自主性の大切さも理解できるようになるでしょう。
また、自然の中で協力して目標を達成することは、社会における協調性を育むことにもつながります。
ボーイスカウト活動では、他国の団体と交流する機会もあるため、子どものうちから国際性を養う経験もできるでしょう。
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟「ボーイスカウトってどんなことをするの?」
ボーイスカウト箕輪第1団「ボーイスカウトとは」
ボーイスカウト活動に必要な費用相場
入団費:5,000~10,000円程度
年間登録費:4,000~7,000円程度
年間育成会費(1家族):2,000~3,000円程度
活動費:2,000円程度
イベント費:15,000~25,000円程度
※費用相場:東京・神奈川・大阪・兵庫・名古屋にある団体でそれぞれかかる費用をもとに算出
ボーイスカウトの参加費用の相場は、上記表の通りです。
費用は団体によって異なるため、詳しくは入団を希望する団体に確認してみましょう。
中には、兄弟で入団すると割引制度を設けている団体もあります。
毎月かかる費用もありますが、交通費や初年度費用などイベントごとにかかる費用も。
この他、ボーイスカウト活動時の制服や道具の費用も必要なので、念頭に入れておきましょう。
ボーイスカウト川崎第39団「入団のご案内」
ボーイスカウト静岡第22団「入隊を検討の方に」
ボーイスカウトを体験するには?
・体験イベントに参加する
・住んでいる近くの地域の団に問い合わせる
ボーイスカウトに興味があるのであれば、年間を通して全国で開催している体験イベントに参加してみるのがおすすめです。
身近にボーイスカウトに入っている友だちがいる方は、実際の活動内容や雰囲気を聞いてみるとよいでしょう。
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟「スカウト活動Q&A」
ボーイスカウトに関するQ&A
ボーイスカウトの活動について、疑問を持っている方もいるでしょう。
ここでは、よくあるQ&Aをご紹介します。
Q.親のお手伝いや付き添いは必要?
A.年齢や団体の方針によって異なります。
ビーバー・カブなど低年齢の子どもの場合は、親と一緒に活動することを基本としているケースがあります。参加する団体によって対応が違うため、入団前に確認するのがおすすめです。
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟「よくある質問」
Q.入りたいと思った団体に入ってもよい?
A.無理なく通える団体であれば、どこに入団してもOKです。
多くの場合、学校の通学区のような区分けはされていません。無理なく通える範囲であれば、どの団体でも入団できます。ただし、地域によって区分を設けている場合もあるため、事前に確認しましょう。
ボーイスカウト川口第19団「よくある質問」
Q.入団前に体験や見学はできる?
A.多くの団体で体験・見学が可能です。
体験入隊や見学を受け付けている団体がほとんどです。通える範囲に複数の団体がある場合には、体験をしてみて入団先を決めるのもよいでしょう。
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟「よくある質問」
Q.入団にあたって年齢制限はある?
A.小学1年生から25歳までです。
小学1年生から25歳までの人であれば、ボーイスカウトとして活動が可能です。25歳以上の場合は、活動の協力者や指導者としての参加もできます。ただし、指導者になるには、野外技能など専門研修の修了が必要なため、事前に確認しておきましょう。
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟「よくある質問」
Q.ボーイスカウトは女の子でも入団できる?
A.団体により異なりますが、受け入れている団も多くあります。
ボーイスカウトは、1995年から女の子の加盟が可能となりました。現在では多くの女子スカウトが活躍しています。団体によって参加要件は異なるため、受け入れているかどうか問い合わせるとよいでしょう。
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟「よくある質問」
ボーイスカウトに参加してみよう!
ボーイスカウトは、異年齢のグループ活動を通じて協調性や社会性、リーダーシップなどを養う活動です。
活動内容は、野外活動のほか規律訓練や社会奉仕など多岐に渡ります。
学校とは異なる環境でさまざまな活動を行うことで、大人になったときに役立つ自主性や国際性などを身につけられるでしょう。
ボーイスカウトの見学や体験が可能な団体はたくさんあります。
子どもの習いごとの1つとして、まずは見学や体験から参加してみてはいかがでしょうか。
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