各小児科の医師は、2歳までのテレビ視聴は控えた方がよいと呼びかけています。
長時間テレビを見ている赤ちゃんは、言語障害や社会性の遅れが見られるとの報告もあります。
赤ちゃんは自分の意志でテレビを見ているわけではなく、内容を理解する力もありません。
ただ、動くものに興味をひかれ、テレビの光や音、色の変化に目を奪われているのです。
そのため、リスクを回避するためにも、なるべく0歳児からのテレビ視聴は避けた方がよいでしょう。
赤ちゃんがテレビを見ても大丈夫?いつからOK?考えられる影響や注意点をご紹介
15,513 View子育てをしていて、赤ちゃんにテレビを見せることの影響を心配したことがあるかもしれません。しかし、実際にはテレビを見て赤ちゃんが泣きやんだり、テレビに集中しているうちに家事を済ませたり、日常的にテレビを活用して子育てしている方も多いでしょう。そこで、この記事ではテレビがどのような影響を与えるのかを整理し、そのうえでテレビとの上手な付き合い方をご紹介します。
赤ちゃんはいつからテレビを見ていい?
0~1歳で見ている赤ちゃんもいる
2歳までのテレビ視聴は控えた方がよいとされていますが、0〜1歳の赤ちゃんがテレビを見ているというケースは少なくありません。
例えば、テレビをつけていると赤ちゃんが落ち着いてくれたり、上の子が視聴していたりと、日常的にテレビをつけていることもあるでしょう。
テレビが赤ちゃんに与える影響として考えられること
テレビが赤ちゃんに与える影響としては、以下が考えられます。
・コミュニケーション能力の低下
・集中力の低下
・運動不足
・睡眠不足
・視力の低下 など
テレビを見る習慣がついてしまうと、パパママと顔を見て遊ぶ時間や身体を動かす機会が減ってしまい、子どもの感性や言語の発達を阻害する可能性があります。
また、生活のリズムの乱れや依存症から、身体だけでなく、心への影響も懸念されます。
さらに、流れる映像が暴力的であれば、成長したときに暴力的行動につながる可能性があるとの報告もあり、番組の内容にも配慮が必要です。
赤ちゃんは、現実と非現実を区別するのは困難です。
暴力的な映像は赤ちゃんの脳を激しく揺さぶり、無意識のうちに暴力的な思考を植え付けてしまうこともあります。
参考:日本小児科医会「子どもとメディア」対策委員会 「子どもとメディア」の問題に対する提言
赤ちゃんとテレビを見る際の5つの注意点
テレビのリスクをご紹介しましたが、まったくつけない生活は難しいですよね。
ここからは、テレビをつける際の注意点を5つ紹介します。
1日2時間までを目安にして、つけっぱなしはやめる
1日2時間を目安に、適度に時間を制限しましょう。
また、つけっぱなしにすることは避け、赤ちゃんがテレビを見ずに、パパママとのコミュニケーションをとる時間を作りましょう。
コミュニケーションをとることで、子どもの想像力は育まれ、心が豊かになり、表現力が高まります。
問題なのは、テレビを見せることではなく、子守りの代わりとしてテレビをつけっぱなしにすることです。
メリハリをつけ、赤ちゃんがパパママに集中してお話ししたり、遊んだりする時間を作りましょう。
テレビから近い位置で見ないようにする
赤ちゃんの目は、まだ発達途中です。テレビから近い位置で見続けることは、視力の低下を引き起こす可能性があります。
テレビから適度な距離を保って見せるようにしましょう。
赤ちゃんはテレビから流れる音や映像に目を奪われ、画面を食い入るように見ます。
そのため、至近距離で画面を見続けてしまうと、目のピント調整機能の衰えや視力低下の原因となってしまうのです。
また至近距離により音量が大きく流れている状態だと、ボリュームの小さい音の聞き分けが難しくなり、聴力の成長に影響を及ぼすこともあります。
授乳中・食事中のテレビはNG
授乳中や食事中にテレビがついた状態だと、今行っていることに集中できなくなり、集中力が低下する原因になります。
また、テレビが気になって食べ物を誤飲するかもしれません。
授乳中や食事中はテレビの視聴を止め、家族との会話を大切にしましょう。
夜遅くには見ないようにする
夜遅くにテレビを見せると、夜泣きや寝つきが悪くなり、睡眠のリズムが乱れる可能性があります。
寝る前にテレビから発する強い光や脳を刺激するような映像により、睡眠の質を下げてしまうためです。
夜泣きはパパやママにとっても困ると同時に、赤ちゃんにとっても質の悪い睡眠は脳と身体の成長に悪影響を及ぼします。
寝る部屋にはテレビを置かず、夜遅くにはテレビを見せないようにしましょう。
赤ちゃんがケガをしないよう、テレビ台の安全対策をする
赤ちゃんはテレビ台を登ったり、家電や配線を引っ張ったりするなど、テレビ周辺には赤ちゃんにとって危険なものが集まっています。
あらゆるシーンを想定し、安全対策をすることが重要になります。
対策のポイントは、以下のとおりです。
・テレビ台に近づけないようにベビーサークルを活用する
・壁掛けやテレビスタンドを活用し、テレビに触れられないようにする
・テレビ台の角にはガードを設置、もしくは丸みのある家具を使用する
・コンセントや配線は手に触れられないように、覆い隠せるボックスに収納する
・テレビを固定し、倒れないようにする
赤ちゃんと一緒にリビングで安全に過ごすためにも、ハイハイする前に準備しておきましょう。
参考:厚生労働省「未就学児の睡眠方針」
参考:厚生労働省「SMART LIFE PROJECT」
参考:日本小児科医会「子どもとメディア」対策委員会 「子どもとメディア」の問題に対する提言
ポイントを押さえて、赤ちゃんと一緒にテレビを見よう
もはやテレビは生活の一部となっており、完全に赤ちゃんの目に入らない状況を作るのは現実的ではありません。
また、テレビを見せることがNGなのではなく、どのような環境で赤ちゃんがテレビと接しているのかが大切といえます。
そこで、ここでは赤ちゃんがテレビと接するときのポイントをご紹介します。
うまくテレビを活用しながら、子育てに役立てましょう。
ポイント1:コミュニケーションをとりながら見よう
テレビを見せるときは、赤ちゃんと一緒に座って、コミュニケーションをとることが大切です。
赤ちゃんはテレビを一緒に見ていると、気持ちが動いたものに共感を求めたり、テレビの動作を真似しながらパパママの顔をのぞき込んだり、テレビをきっかけにコミュニケーションが生まれます。
また一緒に見ながら話しかけたり、一緒に歌ったりするとテレビで見た内容が記憶に残りやすく、同じ話の絵本に興味を示すこともあります。
赤ちゃんの言語能力はパパママとのやり取りの中で身につくものなので、テレビを見ているときは側に寄り添い、一緒に楽しみましょう。
ポイント2:赤ちゃん向けの番組を選ぼう
赤ちゃんと一緒にテレビを見るときは、赤ちゃん向けの番組を選びましょう。
赤ちゃん向けの番組は、優しい色合いで、優しく語りかけるようなナレーションがあります。
NHKの教育番組やサブスクでも見られる教育的要素を含んだ番組は豊富にあるので、活用するのもおすすめです。
内容も、道徳心が自然に育つような内容になっています。
まとめ
小児科医は、2歳までテレビは控えた方がよいと呼びかけています。
それは、テレビに頼りっぱなしの育児は、子どもの言語や感性の発達に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
しかし、実際には0歳からテレビを見ている赤ちゃんはたくさんいます。
大切なのは、テレビを見せないことではなく、コミュニケーションの時間を作ることです。
テレビを通して一緒に歌ったりお話ししたり、赤ちゃんと触れ合いましょう。
ただし、テレビのつけっぱなしはNGです。
赤ちゃんはすぐに成長してしまいます。
赤ちゃんとの時間を大切にし、日々成長する楽しみを実感してくださいね。
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