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公開 2023年06月21日  

1歳から英語教育は早い?始める利点からおすすめの教室・教材や注意点を解説

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「1歳から英語教育は早いかも」と思いつつ、早期に始めたいパパママは多いでしょう。しかし、教室や教材の種類は多く、子どもに合うものを見つけるのは難しいですよね。そこで今回は、1歳からの英語教育の意味とおすすめの英語教室・教材をご紹介します。早期英語教育のメリット・デメリットや注意点も解説しますので、ぜひご参考にしてください。


目次 1歳から英語教育は早い?
1歳児におすすめの学び方1:英語教室に通う
【1歳児におすすめ】英語教室3選
1歳児におすすめの学び方2:英語教材を使う
【1歳児におすすめ】英語教材3選
1歳から英語教育を始めるメリット・デメリット
1歳で英語教育を始めるときの注意点
1歳の英語教育についてQ&A
1歳児の英語教育は無理強いせず、遊び感覚で始めてみよう

1歳から英語教育は早い?

1歳からの英語教育は早すぎることはありません。


一般的な考えとして、子どものころから英語に触れる機会を持つことはよいとされています。

なぜなら、多くの子どもはおおよそ1歳前後~1歳半頃に意味の持つ言葉を発し始め、1歳半を過ぎると急激に話す言葉が増えるためです。

また、大人の動作や目に見えたものを何でもまねし、たくさんのことに興味を持ち始めるのもこの時期といわれています。

好奇心が強い1歳前後の時期から英語に慣れ親しむことで、英語に対する苦手意識を持ちにくくなり、抵抗なく学べる可能性が高くなるでしょう。


絶対に始めた方がよいわけでもない


一方、「1歳から英語教育を始めなくてもよい」という意見も一定数あることも事実です。

子どもの教育には「臨界期仮説」と呼ばれる定説が存在します。

「臨界期仮説」とは、言語を完全に習得できるのは幼児期~思春期までの限られた期間のみである、という考えです。

ただ、「臨界期仮説」は、科学的な根拠で証明されているわけではありません。

よって、1歳の幼いうちから英語の勉強をスタートさせなくてもいいという考えもあります。

もし、「臨界期仮説」を取り入れるのであれば、英語とともに母語(日本語)の習得にも力を入れる、英語教育を無理に行わないなどの意識が必要でしょう。


国立国会図書館デジタルコレクション「聴覚障害教育の手引」

公益財団法人私立大学退職金財団「避けるべきは「セミリンガル」。間違いだらけの語学教育」

【1歳児におすすめ】英語を学ぶ方法


・英語教室に通う
・英語教材を使う

1歳児におすすめの英語の学習方法には、大きくわけて上記2つの方法があります。

1歳児の英語教育には、遊びを通して英語に慣れ親しむ、英語と触れ合う環境を作るなど、英語を学ぶ雰囲気に馴染むための内容が多いです。

上記の方法どちらも「学び」より「遊び」の要素が強いため、楽しみながら英語と関われるでしょう。

それぞれの学習方法に関しては、次の章から詳しく解説していきます。


1歳児におすすめの学び方1:英語教室に通う

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1歳児向けの英語教育として、1歳児対象の英会話コースに通う方法があります。

レッスン内容は各教室で異なりますが、一般的には下記のような内容が多いです。

【主なレッスン内容】
・英語の音楽に合わせて体操や動作をする
・英語の歌を歌う
・テキストで数や色などの英単語を学ぶ
・英語の挨拶や言葉の発音を学ぶ など


多くの1歳児対象コースでは、親子で一緒に英語の発音や音楽を楽しむところからスタートします。

英語の音に慣れてきた段階で、英単語や簡単な挨拶などを学ぶレッスンへと移行していくことが多いでしょう。


こんな人におすすめ!


・幼いうちから良質な英語に触れてほしいパパママ
・子ども同士のコミュニケーションを増やしたいパパママ

英会話教室に通って英語を学ぶ方法は、「1歳から整った環境で、英語教育を取り入れたい」と考えているパパママにぴったりです。

英会話教室であれば、専門の講師からネイティブの良質な英語教育を受けられます。

レッスンに通うことで、他の子どもやパパママとの関わりが増えるため、子どもに限らず親同士のコミュニケーションも深められるでしょう。

ただし、自宅で学習するよりも、月謝や教材費などのコストがかかる場合もあるため事前に確認しましょう。


【1歳児におすすめ】英語教室3選


・ヤマハ英語教室「1歳/えいごでいっしょ」
・ECCKIDS「1歳半・2歳・3歳英会話コース」
・AEON KIDS「ベビークラス1・2歳」

1歳児におすすめの英語教室を紹介します。

対象年齢や受講費用などを比較していきますので、ぜひ教室選びのご参考にしてください。


ヤマハ英語教室「1歳/えいごでいっしょ」


ヤマハ英語教室では、英語の音を楽しむことをメインとした授業を行います。

ヤマハオリジナルの英語の歌に合わせて歌ったり踊ったりするため、小さな子どもも楽しみながら英語を学べるでしょう。

また、ヤマハ英語教室は、親子で英語を学習することも大切にしています。

独自の子育て英語テキストでは、毎日の食事や身支度の際に気軽に使用できる英語表現も学べます。


【対象年齢】
1歳

【主な教材】
CDブック・子育て英語テキスト・ストーリーブック 他

【レッスン回数】
月3回(1回50分)

【受講費用】
教材費(入会時)14,850円・月額5,280円(ともに税込)※

※教室により、別途入会金や施設費、イベント等の参加費が必要
(2023年6月調査)

参考:ヤマハ英語教室「1歳/えいごでいっしょ」

ECCKIDS「1歳半・2歳・3歳英会話コース」


ECCKIDSでは、外国人教師が指導を行います。

そのため、1歳の幼いうちから、日常会話に使えるネイティブな発音に馴染みやすくなるでしょう。

レッスンでは、年間おおよそ200単語を学習します。

英語の語彙を広げられるメリットも見逃せません。

また、30分のレッスン中に10パターンのアクティビティを行うため、子どもの集中力も持続しやすい環境です。


【対象年齢】
1歳半・2歳・3歳

【主な教材】
オリジナルCD・ピクチャーカード・アクティビティキット 他

【レッスン回数】
週1回(1回30分)

【受講費用】
入学金11,000円・月謝8,800円~11,000円(ともに税込)※

※月謝は地域により異なる。別途年間教材費が必要
(2023年6月調査)

参考:ECCKIDS「1歳半・2歳・3歳英会話コース」

AEON KIDS「ベビークラス1・2歳」


AEON KIDSでは、子どものペースに合わせてレッスン回数を選択できます。

オリジナル教材を開発し、1歳児が楽しく興味を持てるような工夫をしているが魅力の1つです。

赤ちゃんを主人公にした絵本を使用しているため、子どもの年齢や発達段階に応じた英語力の習得を目指せるでしょう。

さらに、子どもが好きなシール貼りを取り入れた教材も使用。

楽しみながら、飽きずに英語学習に取り組めます。


【対象年齢】
1・2歳

【主な教材】
絵本・ファンステッカーズ 他

【レッスン回数】
週1回~2回(1回40分)

【受講費用】
週1回クラス:月額10,560円
週2回クラス:月額16,720円(税込)※

※別途諸経費や教材費などが必要
(2023年6月調査)

参考:AEON KIDS「ベビークラス1・2歳」

参考:AEON KIDS「月謝授業料」

1歳児におすすめの学び方2:英語教材を使う

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英語教材には、市販の絵本や英語のおもちゃ、通信講座などがあります。

このような教材を使用して、日常的に自宅で英語教育を取り入れる方法です。

好みの教材を購入するだけなので、自宅で気軽に英語教育を始められるメリットがあります。

なお、教材ごとに内容や種類は異なりますが、代表的な例は下記の通りです。

【英語教材の主な内容】
・DVD
・CD
・絵本
・シールやパズル等のおもちゃ など

CDやDVDなどは、自宅で流しておくだけで気軽に取り入れられます。

音楽を聴いたりアニメ動画を観たりする感覚で、英語教育をスタートできるでしょう。

また、おもちゃには、音が出たり動いたりなど子どもが興味を持ちやすいものも多いです。

遊びながら、英語に慣れ親しむきっかけになります。


こんな人におすすめ!


・日常生活に英語を取り入れたいパパママ
・気軽に英語学習を始めたいパパママ

教材を使う自宅での英語学習は、「まずは日常生活に、自然に英語を取り入れたい」と考えているパパママにぴったりの学習方法です。

英語教室に通うよりも費用がかかりにくく、パパママの負担も軽減できるため、気軽に取り入れられる傾向があります。

ただし、実際に指導する専門の講師がいるわけではありません。

選ぶ教材や取り入れ方によっては、ネイティブの良質な発音に触れるのが難しい場合もあります。


【1歳児におすすめ】英語教材3選


こちらでは、1歳児におすすめの英語教材を紹介します。

学習を中心とした教材や遊び重視のおもちゃなどがあるので、自宅での英語学習を検討されている方は、ぜひご参考にしてください。


こどもちゃれんじぷち English「えいごころラボ」


こどもちゃれんじぷち Englishは、2ヶ月に1回自宅に教材が届く通信講座です。

1歳の幼い子どもが無理なく続けられるように、工夫されています。

教材の中には、次々に英語のフレーズが流れるおもちゃや、触れると英語圏の童謡が流れるおもちゃを同梱。

そのため、子どもの興味をひきつけ、英語を楽しみながら学習できるでしょう。


【対象年齢】
1歳・2歳

【主な教材の内容】
英語玩具・映像教材 他

【費用】
3,140円(税込・2ヶ月に一度のお届け)※

※こどもちゃれんじ会員かつ2年分一括払いの場合
(2023年6月調査)

参考:こどもちゃれんじEnglish「こどもちゃれんじぷち English えいごころラボ」

参考:こどもちゃれんじEnglish「教材受講費」

Miraico English BOX


Miraico English BOX(ミライコイングリッシュボックス)のDVDには、おおよそ250エピソードが収録されています。

1歳の子どもも飽きずに楽しめるでしょう。

また、DVDを視聴するごとに貼れる「できたねシール」も用意。

子どもが好きなシール貼りを英語学習に取り入れ、楽しみながら目標を達成する喜びを提供します。


【対象年齢】
0~8歳

【主な教材の内容】
DVD・CD・シール 他

【費用】
58,600円(税込)※

※月額9,766円×6回払いも可能
(2023年6月調査)

参考:Miraico English「Miraico English BOX」

イーオンこども英会話監修「はじめてのえいごレッスンえほん」


イーオンこども英会話監修「はじめてのえいごレッスンえほん」には、子どもが興味を持ちやすいタッチペン式の絵本を採用。

タッチした文字や絵に合わせて、内蔵のスピーカーから英語が流れます。

字が読めない1歳児も楽しみながら英語学習に取り組めるでしょう。

絵本には、英単語が500以上収録されています。

日常会話フレーズも140以上掲載していることから、毎日の生活に使用できるフレーズを豊富に学習できるところもポイントです。


【対象年齢】
1歳~

【主な教材の内容】
タッチペン式絵本

【費用】
5,225円(税込)

(2023年6月調査)

参考:ポプラ社:「イーオン子ども英会話監修 はじめてのえいごレッスンえほん」

1歳から英語教育を始めるメリット・デメリット


こちらでは、1歳から英語教育を始めることに関するメリット・デメリットを解説します。

子どもの英語教育はさまざまな意味を持つため、ご参考にしながら検討してください。


1歳で英語教育を始めるメリット


・英語に対する苦手意識を減らせる
・英語耳・英語脳を育むのに役立つ
・正しい英語の発音を身につけやすくなる
・コミュニケーション能力を養える など

1歳の小さな頃から英語に触れることで、英語学習への苦手意識を感じにくくなるといわれています。

幼いころから英語に馴染めるため、ネイティブのような発音を身につけるきっかけにもなるでしょう。

さらに、英語教室などで他の子どもと一緒にレッスンを受ける環境は、コミュニケーション能力を養うことにも効果的です。

子ども同士はもちろん、パパママ同士のコミュニティも広げられます。


1歳で英語教育を始めるデメリット


・英語と日本語両方の知識が中途半端になる
・無理強いされるとかえって英語が苦手になる

1歳で英語教育を始めるデメリットとして、日本語教育がおろそかになりやすい点があります。

早くから英語を習得しようとすると、英語と日本語のどちらも中途半端になるケースがあるためです。

また、日本人特有の常識やアイデンティティを養うきっかけが遅れてしまうことも懸念されています。

親が英語教育をしつこく強制することで、子どもが英語に苦手意識を持ってしまう可能性もあるでしょう。

このような問題を回避するには、日本語教育をおろそかにしない・子どもが楽しく英語を学べる機会を用意するなどの配慮が大切です。


公益財団法人私立大学退職金財団「避けるべきは「セミリンガル」。間違いだらけの語学教育」

1歳で英語教育を始めるときの注意点

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・子どもが楽しめるよう工夫する
・嫌がるときは無理強いしない
・集中力が続かないことを心にとめる
・パパママが積極的にコミュニケーションをとる

1歳から英語教育を始めるときは、子どもが英語に触れる時間やレッスン、遊びを思い切り楽しめるように、学習環境を整えることが大切です。

英語教育は「1歳から絶対に始めるべき」と決まっているわけではありません。

子どもが英語を嫌がったり、集中できなかったりしても、無理強いは避けましょう。

また、子どもがより楽しく英語を学べるように、パパママがたくさん話しかけることも大切です。

パパママの語りかけや、英語教室での他の子ども・講師との関わりを通して、英語だけでなくコミュニケーション能力を育むきっかけにもなります。


1歳の英語教育についてQ&A


こちらでは、1歳の英語教育について多くある質問をご紹介します。

英語教育の取り入れ方やスクール・教材選びでお悩みのパパママは、ぜひご参考にしてください。


Q.教室や教材以外で英語を学ぶ方法は?


A.YouTubeの動画や英語のアニメなどがあります。

YouTubeや英語のアニメを使用した学習方法は、「学ぶ」というよりも「英語に慣れ親しむ」「英語を生活の一部に取り入れる」などの要素が強めです。

そのため、スクールに通う・教材を購入するよりもさらに気軽に英語学習を取り入れたい場合は、YouTubeなどを選択するのもひとつの手でしょう。


Q.英語教室や教材を選ぶポイントは?


A.子どもが楽しめることを重視しましょう。

教室や教材を選択する際には、子どもが楽しく遊び感覚で始められる内容であるかを確認しましょう。

加えて、次のようなポイントもチェックするのがおすすめです。

【チェックする主なポイント】
・年齢に合った内容であるか
・講師や他の子どもたちの雰囲気が合っているか(英語教室の場合)
・無理なく続けられる費用であるか(英語教室や通信講座の場合)

なお、多くの教室では体験レッスンを実施しています。

教室の雰囲気を確認するためにも、積極的に利用してみましょう。


Q.1歳から英語教育をすれば英語を話せるようになる?


A.個人差があります。

1歳からの英語教育を始めたからといって、絶対に英語がペラペラになるわけではありません。

子ども一人ひとり個人差があることを理解しておきましょう。

1歳からの英語教育は、幼いうちからよい発音に触れ、英語への苦手意識を持ちにくくするきっかけになるといわれています。

英語力の他に、子どもの頃から大勢の人に囲まれることにより、コミュニケーション能力を育てられるという利点もあります。

子どもが英語を話せるように無理強いをするのではなく、「英語に慣れ親しんでほしい」といった、ゆとりある気持ちでスタートするのがおすすめです。


公益財団法人私立大学退職金財団「避けるべきは「セミリンガル」。間違いだらけの語学教育」

1歳児の英語教育は無理強いせず、遊び感覚で始めてみよう


1歳からの英語学習は、決して早すぎることはありません。

幼いうちから英語に触れることで、英語への苦手意識を持ちにくくなる傾向も見られます。

しかし、絶対に「始めるべきもの」ではなく、無理強いもよくありません。

英語教室や英語教材にはたくさんの種類があり、それぞれ内容が異なります。

子どもに合わせて、楽しみながら英語に触れる方法を選ぶのがおすすめです。

ご紹介した内容を参考に、子どもに合う学習方法を探して、英語を楽しみながら学べるようにサポートしましょう。


※ この記事は2024年10月21日に再公開された記事です。

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