6月16日に発表された「次元の異なる少子化対策に関する意識調査」の内容から、親の率直の意見をご紹介します。有効回答数は、430でした。
この調査では、政府が進める少子化対策のうち主な対策案21項目に対し、「どれだけありがたいと感じているか」を5段階で評価をしています。
最も評価が高かったのは、「児童手当の支給期間3年間延長」で68.1%でした。回答者からは、以下のようなコメントが寄せられています。
「今は高等学校に通うのが当たり前な時代なので生徒のうちは手当があるのはありがたいから」
「子が職につくまではいつまでもお金はかかる。むしろ年齢が上がれば上がるほどお金はかかるので少しでも長くもらえたほうがありがたい」
「塾通いや部活などでお金がかかる高校でももらえると助かります」
しかし、受給期間の延長によって高校生の子どもがいる家庭の扶養控除がどうなるのかが議論されています。そのため、今後の動きに注目する必要はありそうです。
続いて評価が高かったのは、「高等教育(大学等)の授業料減免(高等教育の無償化)の拡大」(62.3%)でした。
回答者からは、「親の経済状況で子供に不利益があるのは悲しいことです」や「教育に関しては本当に力を入れてほしい。 国としてそこに税金を使うのは必然だと感じる」といった肯定的な意見が挙がりました。
3番目に評価が高かったのは、「出産費用の保険適用」(57.2%)でした。
正常分娩は、診療や手術が必要な病気・ケガには該当しないため、保険が適用されません。子育て世帯の経済的な負担となることから、今後は保険の適用を検討する方針です。
「異常分娩でなくても保険適用になったら自己負担が減って安心して子どもを産めるから」
「出産は命懸け。保険適用が当たり前だと思う」
出産に関する支援でいえば、2023年4月から「出産育児一時金の引き上げ」が始まりました。
しかし、調査結果を見ると評価は芳しくありません。
その理由には、「病院が便乗値上げするだろうとのことなので、結局足りない分は支払わないといけない気がします」や「少子化対策ならば引き上げではなく無料にすべき。ついでに妊婦健診も実費なしにすべき」などが挙がっています。
参考:
ベビカム株式会社 「次元の異なる少子化対策に関する意識調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000314.000007518.html