子育て支援センターとは、子育て中の親子が気軽に集い、交流を深めるための場所です。
国と自治体が共同で進める「地域子育て支援拠点事業」のひとつであり、令和4年度時点で全国に7,970ヶ所の子育てセンターが存在しています。
子育て支援センターが設置された背景にあるのは、現代における子育ての課題点です。
核家族化や地域のつながりの希薄化などにより、子育てが孤立しやすく、子育てに対するパパママの不安や負担が増加しています。
このような現状を踏まえて地域による子育て支援を強化し、パパママが気軽に育児相談できる環境を整えるため、子育て支援センターが全国に広まりました。
自治体によっては「子ども家庭センター」や「子ども家庭支援センター」などの名称で運営されているケースもあります。
子育て支援センターとは?種類や利用するメリットを分かりやすくご紹介
2,430 View子育てを地域で支えるための拠点として「子育て支援センター」があることをご存じですか?育児に関する情報を得られるだけでなく、同じ悩みを抱えるパパママと交流できるなどさまざまなメリットがあります。今回の記事では、子育て支援センターの種類や役割、利用方法などについてご紹介します。子育て支援センターについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
子育て支援センターとは
参考:こども家庭庁「地域子育て支援拠点事業とは(概要)」
対象年齢はいつからいつまで?
子育て支援センターの利用対象年齢は、施設によって異なります。
一般的には、0~3歳や0歳~就学前としているケースが多いです。
詳細については、お住まいの自治体の子育て支援センターに問い合わせてみましょう。
参考:さいたま市「子育て支援センター」
子育て支援センターの種類は大きく分けて2つ
子育て支援センターには、大きく分けて「一般型」と「連携型」の2種類があります。
それぞれの特徴は、以下のとおりです。
ここからは、一体型と連携型の特徴について詳しくご紹介します。
参考:厚生労働省「地域子育て支援拠点事業 実施のご案内」
参考:こども家庭庁「地域子育て支援拠点事業とは(概要)」
一般型
一般型の子育て支援センターは、地域の子育て支援機能を充実させるため、常設の施設を設けて取り組みを実施するものです。
保育所や公共施設の空きスペース、民家、商店街の空き店舗、アパート・マンションの一室などを使って運営されています。
開設日数や時間は自治体によって異なりますが、1日5時間以上開設するよう定められています。
連携型
連携型の子育て支援センターは、児童館をはじめとした児童福祉施設などを活用し、子育て支援事業を行うものです。
学齢期の子どもが来館する前の時間帯などを利用して、親子が集う機会を設け、育児相談などを行います。
開設時間は1日3時間以上と定められており、週3~4日、週5~7日などの日数で開設されています。
子育て支援センターの専門スタッフのほか、児童館などの常設施設の職員も協力して運営する点が特徴です。
子育て支援センターの役割は?利用するメリットは何か
子育て支援センターには、パパママの子育てをサポートするための役割がたくさんあります。
ここからは、子育て支援センターを利用するメリットについてご紹介します。
参考:厚生労働省「地域子育て支援拠点事業 実施のご案内」
参考:こども家庭庁「地域子育て支援拠点事業とは(概要)」
役割1:子育てに必要な情報を提供する
子育て支援センターでは、子育てに関する行政サービスや情報などを提供している点が特徴です。
自治体によっては、子育て情報を載せたハンドブックの発行や、専用ホームページの開設をしているところもあります。
行政の子育て支援について理解を深める機会をつくることで、パパママが地域支援を受けやすくするのが目的です。
また、子育て支援センターのなかには、パパママが参加できる講習や座談会を実施しているところもあります。
育児や保育、看護などの専門知識を有したスタッフが対応し、子育てに関する知識を提供します。
役割2:ママパパの身近な相談相手になる
子育て支援センターでは、子育てに関する知識と経験を備えたスタッフがパパママの身近な相談相手になります。
子育ての悩みを誰にも話せない方は、少なくありません。
身近な場所で気軽に相談できる相手がいると思うだけで、パパママの気持ちが軽くなるでしょう。
役割3:子どもに「遊び」を提供する
子育て支援センターには絵本やおもちゃなどがあるので、子どもが楽しく遊べる環境が整っています。
施設によっては、屋外で滑り台や砂遊びができるところもあります。
子どもと遊びに行く場所を探している方は、子育て支援センターに足を運んでみましょう。
役割4:子育て世帯同士の交流の場になる
子育て支援センターの大きな魅力は、子育て世帯同士の交流の場になる点です。
遊具遊びやイベントなどを通して、子育て世帯同士が対話するきっかけになります。
地域でのつながりが希薄になる現代において、子育ての悩みを共有できる相手の存在は重要です。
役割5:一時預かりなどの子育て支援を提供する
子育て支援センターでは、一時預かりなどのサービスを提供することが求められています。
一時預かりサービスは、パパママの病気や出産、冠婚葬祭のほか、ショッピングや美容院、育児疲れで子どもから少し離れたいときなど、さまざまなシーンで利用可能です。
ただし、自治体によっては、通院や就労など利用理由を限定しているケースもあります。
詳細については、利用を検討している子育て支援センターに確認してみてください。
参考:東京都福祉局「一時預かり事業・定期利用保育事業について」
子育て支援センターの利用方法・利用料
子育て支援センターの利用方法は自治体や施設によって異なるため、詳しくはサイトなどで確認しましょう。
ここからは、一般的な利用方法や利用料についてご紹介します。
参考:草加市「子育て支援センター内『つどいの広場「ろけっと」』へ親子で遊びに来ませんか」
利用方法
子育て支援センターを利用する際、基本的に予約や登録は不要です。
開館時間内であれば、好きな時間に気軽に立ち寄れます。
ただし、施設によっては、初めて利用する際に利用登録が必要な場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
利用料
子育て支援センターの利用料は、基本的に無料です。
ただし、施設やサービスによっては、費用が発生することもあります。
詳細については、利用する子育て支援センターに確認してみてください。
まとめ
今回は、子育て支援センターの種類や役割、利用方法などについてご紹介しました。
子育て支援センターには、子育て相談や子育て世帯同士の交流など、さまざまな役割があります。
地域の育児情報を入手するためにも、ぜひお近くの子育て支援センターを活用しましょう。
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