自動車や住宅の購入、教育費など、暮らしの中でお金を借りるか迷うことがあります。
こうした「借入」には、どのようなイメージがついているのでしょうか。
三井住友信託銀行が今年8月に発表した「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」(2023年)の結果をご紹介いたします。
調査対象は、全国の18~69歳。有効回答数は1万1190でした。
「お金を借りること(ローンを使う、借金をする)」ことのイメージを聞くと、最多回答は「できれば借金はしないほうが良い」(61.7%)でした。
年代を問わず「お金を借りること」についてよくない印象を受けていることがわかりました。
対して「生活を豊かにしていくために必要なものを得るためのローンは良い借金だ」(17.7%)、「自分に役立つスキルを身につけるためのローンは良い借入だ」(11.4%)の回答率は低い結果となっています。
たとえ、自動車購入や学費の支払い目的であっても「お金をかりるのは良くないこと」と考える人は多いようです。
続いて、代表的な借入である住宅ローンの利用状況を質問しました。
「自身もしくは配偶者・子どもが居住する住宅を自分で購入した人」のうち、「利用している(返済中)」の回答率は35.3%、「利用していた(返済完了した)」は43.9%でした。
合わせて79.2%が住宅ローンの利用経験があることがわかりました。
借入をすると利息が発生するほか、完済するまでプレッシャーを感じ続けます。
そのため、調査を実施した三井住友信託銀行は、「金融資産があるなら借金はしないほうが良いかもしれません」とコメントを寄せています。
一方で、借入の利点として「必要なものを必要なタイミングで手に入れられる」ことを挙げました。
「自宅を購入したいと考えた際、現金一括で購入しようとすると、住宅購入に必要な金融資産を準備するまでに、一般的にはかなりの年月が必要となりますが、住宅ローンを利用することで自分のライフプランに合ったタイミングで購入をすることができます」
年収や支払い能力などを勘案し、返済の計画を立てることが前提ですが、借入は生活を支える手段となることが示されています。
参考:三井住友信託銀行
「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」(2023年)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000055547.html