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公開 2023年11月24日  

小学1年生の時、初めて見た“漢字”に驚いて…?「言葉の世界」に思うこと

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終わりのない「言葉の世界」で考えたことは……?


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まいどおおきに!勉強は好きな方やけど絵を描くのはもっと好き系のオカン、さとえみです。

私はベルギーという、オランダ語とフランス語(一部ドイツ語)が公用語である国に住んでいます。

つまり「ここに住むなら、オランダ語とフランス語を両方勉強しておいてね」という国に住んでいて、それまで必死に日本語と英語を勉強していた身としてはなかなか大変です……でも……という話を今回したいと思います。

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文字のない世界に住んでいました。


本題に入る前に、幼少期にショッキングだった思い出を紹介したいと思います。

保育所に通っていた頃、うっすらと「周りの人たちは、何かを見ながらしゃべってるな〜?」みたいな認識はあったものの、それが「文字」とは分からないまま生きていました。

お腹が空いたら目の前に出されたご飯を食べて、それ以外の時間は外に出て遊んで、それなりに楽しい生活。

今思えば、時間という概念もなかったと思います。


小学校に上がる前に、保育所の先生が「ひらがな」と「カタカナ」を教えてくれました。

「おお、世の中にうっすらと存在していた文字とは、こういうものか」

「こんな形をしているのか」

そんな風に思いつつ、文字との初対面を果たした後は、それらを全て丸暗記。

「よし、これでもう読めない文字はない」「カンペキ」的なことを思ったように記憶しています。

これは、それまで住んでいた「文字のない世界」から「文字のある世界」への引っ越しでした。

しかし、その引っ越し先で出会ったのが……!

そうです、「漢字」やったんです……!!!


先生が初めて教えてくれた「山」という漢字。

手に持っているチョークで、これでもかと美しくかかれた「山」に、私は見惚れていました。

それと同時に「なんだこれは?」と、混乱もしていました。

まさかひらがなとカタカナ以外にも、文字が存在していたなんて……!


どういうことか分からず、しかし周りの子どもたちは騒がずにじっと座っていたので、自分も分からないながらもじっと座っていました。

そして宿題を出されたことで「ああ、この文字も丸暗記すればええんやな」と理解しました。

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文字のある世界は広がり続ける。

時がたち、わけも分からないまま戦いの渦に巻き込まれました。「受験」です。

「受験」には丸暗記能力が不可欠で、とにかく覚えろ覚えろ、覚えるための工夫をしろと促されます。

漢字以外にも春はあけぼのであることを覚え、国が破れたら山河があることを覚え、Sophisticatedは洗練されていることを覚え、年号や化学式や公式も覚えていないと答えが分からないので覚えるしかないので覚えていました。

もちろん一度覚えてもすぐに忘れるので、忘れたらもう一度繰り返して覚えました。

覚えるのは大変やったけど、大変なら大変なだけ「これだけ頑張ったのだから十分やろう」という気持ちも強くなっていき、「もうこれ以上頑張る必要のない世界になるだろう」という不思議な確信をもっていました。

しかしですね、しかしですよ。

冒頭にもあるように二つ以上の言語を公用語にする国に引っ越してしまったわけです。

看板や標識が二言語で表記され、映画の字幕では三言語で表記される時もありその時は画面の半分くらいが文字という世界に来てしまったわけです…!


この時オカンは「知ってしまった分だけ知らない世界も膨張し続けるんや…宇宙のように」と悟りました。

一つ覚えたら3つくらい知らないことが増えるので、「これはもう宇宙…」と認めざるを得ない。


日本語と英語であれだけ苦労したので、もう大変な思いをしてまで暗記したくない。



しかしこうも思いました。


宇宙を相手にしているのであれば、焦って丸暗記せずに自分のペースで勉強すれば良いと。


そして勉強していく先に「こんなんあったんや!」という衝撃を受け続けるのかと…。


そう思うと、しんどいという気持ちは薄れ、少しワクワクするではありませんか。



皆さんは勉強してて驚いた記憶はありますか?




ほなまたね

※ この記事は2024年09月24日に再公開された記事です。

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