いつもすみません...と娘の大泣きを謝る日々。お母さんを救った保育士さんの言葉のタイトル画像
公開 2024年01月23日  

いつもすみません...と娘の大泣きを謝る日々。お母さんを救った保育士さんの言葉

35,135 View

息子が一時保育を利用していたころ。いつも部屋の前で大泣きしている女の子がいました。「いつもいつもすみません...」と謝るお母さんにベテラン保育士さんがかけた言葉に私も感動!数年前、幼稚園に行きたがらなくて大泣きする娘に困惑していた私。当時の私に伝えてあげたい言葉とは。


ベテランおばあちゃん先生の笑顔


今息子は4歳で、幼稚園に通っています。

幼稚園に入るまでは、お昼までのたった数時間ですが、一時保育を時々利用していました。


そこでは、いつもベテランの保育士さんが笑顔で迎えてくださいました。

私の母親世代、息子にとってはおばあちゃん世代で、いつも笑みを絶やさず見守ってくださる感じの先生。

とても安心してお任せすることができました。


初めて預ける時、息子が泣いて離れなかったらどうしようかと不安でした。

しかし、息子は少し緊張した様子ではあるものの特に泣くわけではなく、先生に優しく手を引かれて部屋に入っていきました。

そんな息子の後ろ姿を見て、ほっとしたのを今でも覚えています。


いつもすみません...と娘の大泣きを謝る日々。お母さんを救った保育士さんの言葉の画像1
pixta_24336521_S

見かけるたび、大泣きの女の子


一時保育なので、我が家も週に2回ほどの利用でしたし、毎日同じメンバーではありません。

しかし、我が家と同じように定期的に利用されている方とは、少しずつ話をするようになっていきました。


その中で1人、部屋に入る時にいつも大泣きしている女の子がいました。

年齢は2歳くらい。

見かけるたびに、お母さんにしがみつきながら泣き続けていました。

最終的には先生が優しく抱っこして、「いってらっしゃい」とお母さんに声をかけて部屋に入っていきますが、しばらく部屋の中から泣き声が聞こえてきています。


保育園からの帰り道、そのお母さんが

「どうしてうちの子だけいつまでも泣き続けるんだろう......」と少し困っていました。

今は小学生の娘が幼稚園のころ、毎朝大泣きしていた時期があったので、私もそのお母さんの気持ちが痛いほど良くわかりました。

「どうしてうちの子だけ、いつまでも泣くんだろう」
「他の子は笑顔でバイバイできて、えらいなぁ」
「また明日も泣くのかな」

など、考えれば考えるほど気持ちは暗くなってたのを思い出しました。


そのお母さんの話を聞きつつも

「絶対いつかは慣れるはずだよ」

としか声をかけれず、もっと何か安心できるような言葉をかけられないかなぁと、一人モヤモヤしてしまいました。


いつもすみません...と娘の大泣きを謝る日々。お母さんを救った保育士さんの言葉の画像2
pixta_66643915_S

保育士さんの言葉で、晴れやかになった心


それから数日後、また息子を預ける時にあの女の子がやってきました。

いつも通り、女の子は部屋の前に来ると泣きじゃくり、お母さんに抱き着いて離れません。

お母さんは「毎回すみません、先生も大変ですよね。本当すみません」と何度も謝っておられました。

謝る必要はないと思うものの、お母さんの気持ちも痛いほどわかりました。


そんなお母さんに先生は穏やかな表情で

「全然いいのよ~。お母さんが大好きじゃないと困るわよ。これでいいのよ~」

と笑顔で話されていました。

その言葉を聞いて、私の心のモヤモヤがすっと晴れたような気がしました。

「泣いてしまうのはお母さんが大好きだから。これでいいのよ」

それはすごくすてきな言葉でした。


もちろん、泣かないで行ける子が、お母さんが大好きではないというわけではありません。

しかし、泣いてしまう事に対しても”お母さんが大好きだから”と、肯定的に捉える考え方に隣で聞いていて感動しました。


いつもすみません...と娘の大泣きを謝る日々。お母さんを救った保育士さんの言葉の画像3
pixta_25738043_S

泣きじゃくる娘に困っていた、あの日の自分に


ちょうど数年前の今頃、幼稚園に行きたくないと娘は泣きじゃくっていました。

毎朝幼稚園に連れていくだけで疲れ果ててしまっていた私。

今タイムスリップして、当時悩んで疲れていた私に

「そんなに悩まなくて大丈夫!娘は、ママが大好きだから離れたくなくて泣いているんだよ」

と教えてあげたいです。


保育士さんの言葉に、数年前の疲れていた私が癒された気持ちになりました。

これから同じような場面に遭遇したら、「お母さんが大好きだから泣いてるんだよね~」と声をかけてあげられたらと思っています。


Share!

関連情報