生活必需品をはじめとした物価高や、電気代の高騰、なかなか上がらない給与……。お金の悩みは尽きないもの。
皆さんは今後のわが家のお金について、どんな点が不安ですか?
また、同年代の人たちはどんな悩みをもっているのでしょうか。
家計状況を診断するサービス「オカネコ」を提供する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ、本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村 仁)が、2023年12月に「オカネコ お金に関する調査 2023」を発表。
全国の20代以上の男女500人を対象に、2023年のお金に関する実態や意識を振り返りました。
<調査概要>
調査名:オカネコ お金に関する調査 2023
調査方法:WEBアンケート
調査期間:2023年11月17日(金)~2023年11月20日(月)
回答者:全国の20代~60代の男女500人(各年代男女50人ずつ)
調査レポート:https://okane-kenko.jp/media/wp-content/uploads/2023/12/money-awareness-survey-2023.pdf
サマリーを見てみると、昨年比で収入が増えた人は10.6%、支出が増えた人は34.6%。
収入増加の要因は「昇進、昇給(基本給、賞与)」と答えた方が最も多く69.8%で、「投資」18.9%、「転職」17.0%、「副業」7.5%と続きます。
約7割が昇進、昇給である一方、収入を増やすことができた人は転職や副業よりも、投資を選択している方が多いことがわかりました。
投資をしている人へ、「2022年と2023年を比較し、あなたの投資額の変化を教えてください」と質問をしたところ、「増やした」31.4%、「変わらない」64.4%、「減った」4.2%という結果に。
年代別に結果を比較すると、20代、30代において「増やした」と回答している人が多い傾向にあります。若い世代の方が、投資に対する関心が高まっているようです。
では、資産形成をしている人はどれくらいの割合なのでしょうか?
「あなたは将来を見据え資産形成(保険、NISA、不動産投資、投資信託等)をしていますか」という質問に対して、「している」32.4%、「したいと思っているが、できていない」25.0%、「しておらず、今後する予定もない」42.6%という結果になりました。
未既婚・子どもの有無別に比較すると、資産形成していると回答した割合が多い順から「既婚/子なし」48.0%、「既婚/子あり」42.3%、「未婚/子あり」37.8%、「未婚/子なし」21.0%であり、未婚者よりも既婚者の方がより投資をしている人が多いようです。
この調査では、金融リテラシーに関する調査もしています。
「資産形成について分からない・判断できないことが多く、金融リテラシーを身に着ける必要性を感じている」に「当てはまる」と回答した人は57.0%。
年代別の比較では30代、40代が最も多く63.0%が「当てはまる」と回答しています。
さらに「資産形成について、誰に聞いたらよいか分からない」に「当てはまる」と回答した人は62.6%という結果に。
年代別の比較では「当てはまる」と回答した人は40代が最も多く73.0%。
次いで30代の67.0%と、こちらの質問でも30代、40代において傾向が高いことがわかりました。
「お金に関する悩みの相談相手として、当てはまる人をすべて教えてください」という回答では、身近な人に相談をしている様子が見て取れます。
世代については、以下の通りです。
1.リーマンショック後の低金利時代に社会人生活の大半を送り10代で金融教育を受ける機会のなかった「金融スキマ世代」(1984年~2003年生まれ、20歳~39歳)
2.バブル崩壊後から約10年間の就職氷河期に就職活動をした「ロスジェネ世代」(1971~1983年生まれ、40歳~52歳)
3.好景気のバブル時代に就職した「バブル世代」(バブル世代:1965~1970年生まれ、53歳~58歳)
いずれの世代でも「相談相手いない」が1位で、金融機関や専門家という回答が1桁になりました。
この調査でもわかるとおり、世代やライフスタイルによってお金に関する価値観はさまざま。
一方で、お金の悩みについてはそのままにしていることや、相談を家族など身近な人、いわば「素人」にしていることは共通していました。
コノビー読者の皆さんは、たとえば子育ての不安についてはネットや書籍、雑誌などで調べ、わが家、わが子にあったものを取り入れていないでしょうか? 特にプロの意見は参考になり、納得感、安心感が得られると思います。
お金の不安に関しても、それは同様。さまざまな情報がありますが、信頼できる情報のなかで自分に合うものを取捨選択していきましょう。自分用にカスタマイズされた回答を得るために、プロに相談することも検討してみてください。