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公開 2024年03月09日  

「なんで俺、0歳から保育園?」と高校生の息子。ドキッとしたけれど、後悔はないワケ

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0歳から保育園に通っていた息子は、もう高校生になりました。そんな息子からの質問に、一瞬ドキッ。その質問をきっかけに、当時の心の葛藤が思い返されました。


0歳の息子を預けて働いた理由


先日

「ねー、ちょっと聞きたいことある。なんで俺、0歳から保育園に行ってたの?」

と高校生の次男から突然の質問があり、一瞬戸惑いました。

しかし

「働くため。将来のためにお金が必要だと思ったから……」

と、正直に答えました。

そうなんです。

これが0歳で息子を保育園に預けた正直な理由です。

当時、夫のお給料だけでは生活が厳しく、少しでも早く働く必要がありました。

また、将来子どもが何かをしたいと夢を持った時に、経済的な理由で諦めさせることをしたくなかったのです。

この答えに、息子から意外な言葉が返ってきました。

「時代の先をいったのか」


この言葉の意味を、そのときの私は理解できませんでした。

てっきり、なぜかわいい盛りの0歳児を預けてまで働くのか?

という意味を含めて聞いてきたのかと思ったのです。


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保育園に預けた当時の葛藤


当時、生後6ヶ月だった次男を保育園に預けることに、葛藤が全くなかったわけではありません。

最初に思ったのは「かわいそうなことをしているんじゃないか。長男は2歳まで自分でみていたのに」ということ。

自分で決めたことなのに、保育園に行く日が近づくにつれて憂鬱な気持ちになったことを思い出します。

また、私の母親やママ友からは、早くから保育園へ預けることに否定的な内容の言葉をかけられることもありました。

「息子にとって『初めて』の瞬間を、保育園の先生が最初に見ることになるかもしれない」

この言葉は深く胸に刺さりました。

でも、働くことは子どものためでもある!

そう自分に言い聞かせながらも、これでよかったのかと悩む日々を送っていました。


初登園の前日から、次男に

「明日から保育園だよ。楽しんできてね。お友達たくさんいるよ」

と話しかけていましたが、それは自分に言い聞かせていたんだと今になって思います。

そして迎えた初日。

次男は、何が起こっているのか状況を把握できないまま、保育園の先生に抱っこしてもらい、すんなり私の手を離しました。

次男は泣かずにバイバイしたのに、私は車の中で大号泣でした。

その日は慣らし保育で1時間だけの保育だったのですが、その1時間がとても長く感じました。

お迎えに行くと、お友達や先生と楽しく遊んで過ごしていた次男。

私の心配をよそに、こうして息子の保育園生活は難なくスタートしました。


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当時の選択に、後悔はない


順調にスタートした次男の保育園生活。

それでも、ときには悲しくなることがあったのも事実です。

例えば仕事で外出しているとき、ママと一緒にお散歩をしている同じ年頃の子どもをみると、ちょっと寂しくなりました。

こうした何気ない時間を一緒に過ごしてあげられていないという負い目のようなものを感じ、1人で泣いたこともありました。

ちなみに、息子が初めて歩いたのは保育園でのこと。

しかも、月曜日の朝でした。

このときは、「もう少し早くに歩いたら、日曜日の夜に見られたのに」と自分勝手に悲しい気持ちになっていました。


それでも0歳から保育園に預けたことに後悔はしていません。

その理由の一つとして、育児について相談できる環境が早いうちにできたことが挙げられます。

保育園の先生やママ友に相談することによって、1人で抱え込んで悶々とすることがなかったように思います。

また、親とは違った目線で子どもの様子や個性をみつけてもらい、共有できたことはとても嬉しかったです。

次男も外の世界に触れたことにより、運動やリズム体操、お花や虫など色々なことに興味を持つようになりました。

好奇心旺盛で、社交的な部分は、もともとの性格に加えて早くから保育園に行ったことも影響しているのかなと感じることがあります。

あとひとつ、次男は今でも保育園の先生に会うと「せんせーい!」と元気に駆け寄り、世間話をするようです。

保育園の先生からそういった話を聞くと、小さい頃からの人とのつながりの大切さを感じます。


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高校生になった次男の今


突然なぜ、保育園に入ったときのことを聞いたのか次男に確認すると

「家族の形態が多様になってきている」

という話を、学校の授業で学んだそうです。

一昔前は専業主婦の割合が高く、働くお母さんは少なかった一方、現在は共働き家庭が増加している。

そのことを学び

「うちは時代の一歩先を行ってたってことか!」

と次男は思ったそうです。


0歳から保育園に行っていた記憶はあるかと聞くと、「ある!」との返事でした。

保育園で一緒だった6名のお友達のことを、「0歳からの親友」と何かあるごとに話しているようです。

楽しかった思い出も、ケンカをした思い出も、高校生になった息子にはかけがえのない財産になっています。

「0歳からずっと友達って学校で言ったら、いつもすごいって言われる」

と次男は自慢げに話していました。

そしてそんな友達は”貴重な存在”だとも。

そう話す息子を見て素敵だなと思うと同時に、ちょっぴりうらやましくなりました。

当時は、早くから子どもを預ける選択をした自分を責めることもありましたが、我が家はこれでよかったのだと思えた出来事でした。


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