子育てママ・パパにとって、大きな試練ともいえるのが「お弁当作り」。長い人では、保育園の0歳から高校三年生までの18年間もお弁当作りをおこなうことになります。
朝の忙しい時間のお弁当作りは想像以上に大変なことも多く、できるだけママやパパの負担にならないようにしたいですね。
そこで今回は、株式会社ニチレイフーズが4⽉10⽇「お弁当始めの⽇®」(※1)にあわせて実施した「お弁当事情に関する調査」を紹介。お弁当作りの救世主ともいえる、冷凍食品に関する印象や習慣についての調査結果を解説します。
さらにこの調査を受け、株式会社ニチレイフーズがおこなった都道府県別の「人気のお弁当のおかずランキング」や「お弁当の作成時間ランキング」など、「お弁当に関するランキング」を掲載。ママやパパが毎日お弁当作りと上手に付き合えるように、調査結果をチェックしてみましょう。
※1<「お弁当始めの日®」とは>
ニチレイフーズの調査によると、お弁当が食卓に並ぶ頻度やお弁当作りの需要が4月10日前後に高まることから、4月10日を「お弁当始めの日®」として一般社団法人日本記念日協会に登録申請をし、2017年に認定されました。
加えてこの時期は、「新生活」「新学期」がスタートすることから、お弁当をイメージすることが多い季節。さらに「弁当」の「弁」が数字の「4」に似ていること、「当(とう)」=「10」の語呂合わせにも由来します。
お弁当を作ってもらう人に対して「冷凍食品が使用されていると、あなたは手抜きだと思いますか?」と質問したところ、「手抜きだとは思わない」が56.6%、「あまり手抜きだとは思わない」が28.3%となり、合算の84.8%が「手抜きだと思わない」と答えました。
また年代別の結果においては、20代~60代までの各年代で若い年代ほど「手抜きだと思わない」という回答が多くなっています。ここから冷凍食品を使用したお弁当は「かつては手抜き」と思われていたことがわかります。
さらに面白いのが、20代、30代と比較して10代の「手抜きだと思わない」率が低いこと。親にお弁当を作ってもらうことが多く、家事をする機会が少ない10代だからこその回答かも知れません。
次に「作ってもらうお弁当に感じる愛情の度合い」について質問したところ、お弁当に冷凍食品が入っている人では、「愛情を感じる」が47.1%、「どちらかというと、愛情を感じる」が42.7%で、それらの合算の89.8%が「愛情を感じる」と回答しました。
一方、冷凍食品が入っていない人では「愛情を感じる」が42.3%、「どちらかというと、愛情を感じる」が35.5%で、合算77.6%が「愛情を感じる」と回答。
冷凍食品が入っていない人よりも入っている人のほうが「愛情を感じる」と回答するという、意外な結果になりました。
自由回答では、
「味も見た目も良い」(40代、男性)、
「家族で買い物に行くので、好きな物を楽しみながら選んでいる」(50代、女性)、
「冷凍食品を使ってまで一品増やしてくれようとしてくれている気持ちがうれしい」(30代、男性)、「冷凍食品を利用することで負担が減るのであれば嬉しい」(40代、女性)、
「朝早く出勤する私にお弁当を作ってくれているので大変助かっています」(40代、男性)、
「おいしいし、作り手にとっても少しは楽ができているのかと思うとお互いにとって良いと思う」(10代、女性)
という肯定的な意見のほか、
「体に悪そう」(30代、女性)、
「作ってもらう方が嬉しい」(50代、男性)
など、冷凍食品への否定的な意見もありました。
■調査概要(お弁当を作ってもらう人に聞いた意識調査)
・調査対象:週に1回以上、身近な人にお弁当を作ってもらう人(全国/男女/10代~60代)
・調査方法:Webアンケート調査(調査機関:オリコン・モニターリサーチ)
・回答者数:1,720人
・調査期間:2024年3月15日(金)~3月18日(月)
※小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
お弁当を作る人に「冷凍食品の使用頻度」を質問したところ、「週に1回以上」と回答したのは62.7%で、前回調査(2019年)に比べて1.3%増加という結果になりました。
なかでも「ほぼ毎日」と回答した人の割合は1.9%の増加となっています。
「工夫していることの回答」
・短時間で作れる(32.5%)
・簡単に作れる(32.0%)
・安く仕上げる(29.1%)
・無理をしない範囲で作る(27.8%)
「重視していることの回答」(以下同程度の割合)
・短時間で作れる
・安く仕上げる
2024年の結果と2019年の結果を比較すると、「安くする」「安く仕上げる」といったコストパフォーマンスへの意識が増加しており、物価上昇の影響がお弁当作りにも及んでいることがわかります。
■調査概要(お弁当を作る人に聞いた実態調査)
・調査対象:全国に住む20代~60代の男女
・調査方法:Webアンケート調査(ニチレイフーズ調べ)
・回答者数:約30,000人
・調査期間:2024年2月2日(金)~2月13日(月)
※小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
お弁当を作る人に「家族に人気のお弁当のおかず」を質問。全国のランキングの結果は以下となりました。
第1位・・・鶏のから揚げ
第2位・・・卵焼き・スクランブルエッグ
第3位・・・ハンバーグ
都道府県別のランキング結果は以下のようになります。
お弁当を作る人に「作成時間」を質問。全国平均は17分57秒!都道府県別ランキングの結果は以下となりました。
第1位・・・群馬県(14分34秒)
第2位・・・北海道(14分44秒)
第3位・・・山梨県(15分16秒)
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第47位・・・岡山県(21分34秒)
■調査概要(お弁当に関するランキング)
・調査対象:全国に住む20代~60代の男女
・調査方法:Webアンケート調査(ニチレイフーズ調べ)
・回答者数:約30,000人
・調査期間:2024年2月2日(金)~2月13日(月)
※小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
今回の株式会社ニチレイフーズによる「お弁当事情に関する調査」の結果を見て、「冷凍食品使っていいんだ!」と前向きに思われた方も多いはず。ふたりの子を持つわたし自身も、今回の結果にほっとさせられました。
ひと昔まえに、「冷凍食品は手抜き」だとか「冷凍食品は身体に悪い」などと言われていたこともあり、冷凍食品をお弁当に入れることにほんの少しの抵抗感がありました。
そのため今回のアンケートにあった「冷凍食品が使用されていると、あなたは手抜きだと思いますか?」と「作ってもらうお弁当に感じる愛情の度合い」の冷凍食品が入っている人の回答には、驚きと喜びが。実際に子どもたちに聞いてみると、「手抜きだと感じない」とのことでした。
「冷凍食品は身体に悪い」という懸念に関しては、お弁当作りをはじめる前に少し調べたことがあります。
そもそも日本で市販されている食品は、厚生労働省(※1)や内閣府の食品安全委員会(※2)によって安全確保に向けた取り組みがおこなわれたものであるとのこと。気になる冷凍食品の食品添加物でいえば、必ず厚生労働省の認可を受けたものが使用され規定量も守られています(※3)。
しかしながら、それぞれの体質やなにかの要因が重なるケースもあり、やはり「絶対安全」とは言い切ることはできません。
一方ではっきりと言えるのは、冷凍食品がお弁当作りや日ごろの料理の負担を少しでも軽減してくれるということです。ちょっとした隙間にもう一品ほしいときや彩を添えたいとき、時間がないときやお弁当や料理を作りたくないときなど、ほんとうに助かります。
そしてなにより、美味しい!わたしにはなくてはならない存在です。
どうしても気になる方はもちろんすべて手作りするのもいいでしょう。ほんの少し気になる方は、たまにはオーガニックの冷凍食品なんかを利用していつもと違う料理に挑戦したり、時短で余った時間をなにかほかのことに使ったりするのもおすすめです。冷凍食品を上手に利用して、無理なくお弁当作りや料理を楽しめるといいですね。
参考:
株式会社ニチレイフーズ「お弁当事情に関する調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000079554.html
その他
https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000717858.pdf
https://www.fsc.go.jp/kids-box/foodsafety/index.data/foodsafety1-7.pdf
https://www.reishokukyo.or.jp/kanchigai-reishoku/