双子に聞いてみた!「双子で良かったこと」7選のタイトル画像
公開 2024年11月12日  

双子に聞いてみた!「双子で良かったこと」7選

63 View

12歳になる双子に聞いてみた「双子で良かったこと」の話


>シリーズの最初から読む

コノビー編集部の選りすぐり!何度でも読みたい、名作体験談。

今回は、コノビーで連載中の「おぎさん」の名作をご紹介いたします!双子に聞いた、「双子でよかったこと」。双子の本当の気持ち、知れちゃいます。

初回公開はこちらです。
https://mama.smt.docomo.ne.jp/conobie/article/28456

今になって知った双子の気持ち

我が家には小学校6年生の男女の双子がいます。

先日、息子が「頭が痛い」と言い出したので、その日は学校を休ませることにしました。
熱もないけど、まぁそんな日もあるか。と思っていると、娘はそんな様子の息子を傍目に、さっさと登校していきました。

思い返すと、保育園時代はどちらか一方が休む日は、片方だけ保育園に連れて行くことができず、悩んだ末に二人一緒に休ませていたこともあったけど、小学校に入って楽になったものです。

夜になり、1日休んですっかり元気になった息子が、ふと「保育園のころは、片方が休んだら自分も休めたよね〜。あれは唯一双子でよかったと思う!」と言い出しました。すると娘も「わかるわかる〜!」と言います。

二人とも、そんな風に思っていたの?

当時の私はワンオペだったこともあり「元気なのに、保育園に連れていけなくてごめん」とすら思っていたのに、双子から見ればラッキーだったなんて。

たしかに元気な状態で保育園に行かなくてよいのは、突然降ってきた有給みたいなものでしょう。
なーんだ。そう思っていたんだ。

あの頃、ちょっと引っかかっていた気持ちが、今になってほぐれた気がしました。

この話を聞きながら、「双子でよかったこと」は、もう少しあるのでは?と思ったので、双子歴12年の二人に「双子でよかったこと」を聞いてみました。

ルールは一人3つピックアップすること。早いものがちで、同じ意見は言わないこと。

双子に聞いてみた!「双子で良かったこと」7選の画像1

一つのものを一緒に楽しめること(byむすめ)


初めにでてきたのがこれでした。

なるほど。最近は一つのゲームを協力プレイしたり、競い合ったりしている姿をよく見かけます。だんだん大きくなってきている双子を育てる母としては、そんな風に思っていることを知れてホクホクしました。

二人でお金を出し合って、一つのものを買えること(byむすこ)


我が家では、欲しいものは「お年玉でご自由に」のルールがあるのですが、二人とも買いたいもの(漫画やゲームなど)の場合は、話し合って二人の共有財産として買っています。

二人で半分ずつ出し合えば購入できるのは、たしかにお互いメリット。私は年の離れた兄しかいないので、こういう経験がなく羨ましく思います。

ちなみに共有財産を売ることになった場合は、その売上も折半しています。双子お得意の「はんぶんこ」はこういうところにも活きています。

一人が買ってもらえたら、自分も買ってもらえること(byむすこ)

これを聞いたときは、そんなことある?と思いました。

言葉だけ見ると、何でも買ってもらえるような表現に見えますが、大前提、私はとても財布の紐が硬いので、そう簡単に双子に物を買い与えるタイプではありません。

二人に「そんなに買ってもらえることある?」と聞いてみると、「(ママはケチなので)なんでも買ってもらえるわけじゃないけれど、平等にしてるのは分かってる。」と言われました。

双子に平等に接する。

これは双子育児のなかで私が意識していることです。意識しているというよりも同時に生まれてきた二人を前に、そうするしかなかった。というのが正直なところかもしれません。

もちろん、なんでもかんでも二人分買うわけではないけれど、11年親子をやってきて、母が平等に接しようとしてきたことは通じていたんだな。とちょっとうれしく思いました。

趣味が広がる(byむすめ)


これは意外な回答でした。

双子は全く好みが違います。

異年齢ではないので、少し上の情報が入ってくるわけではないけれど。男女の双子ということも相まって、それぞれの趣味や関心、属しているコミュニティは違うものの影響し合っているのは確かです。

案外双子っていいことあるじゃん。

これがここまで聞いた母の感想でした。
娘も息子も2つずつ上げてくれたので、あと1つ!と聞いてみると…。

双子に聞いてみた!「双子で良かったこと」7選の画像2

絞り出てきた2つとは…


娘は、「もうないよー」と言いながらも、一巡したのち…「あ、思いついた。でも言いたくない。あ、でも先に言おうかな…」とグルグル。

どんな答えが出てくるかと待っていると、ちょっと言いたくなさそうに「遊び相手がいること」と言いました。

言ったあとで、あーーー、これだけは言いたくなかった〜。と言っています。

でも、母は知っています。
私が見ている限り、小さい頃から遊びの世界に入っているときの二人はとても楽しそうなのです。

二人とも他では見せないような笑顔と笑い声が聞こえてくるときがあって、双子育児でしんどいときもその笑い声にどれだけ救われたことか。
最近も風船1個でずーっと盛り上がっていたので感心しました笑。

「そうだよね、二人って良い遊び相手だよね」と私が言うと、真顔になって「ほんとにやめて」と声を揃えて言われましたが、できればこのまま仲良くしてほしいな…と願っています。

娘が3つを言い終えると、息子は宙を仰ぎ「あと1個なんて出てこない。双子でいいことなんて全然ないから」と言いながらも「あー、思いついた!」と言い出しました。
最後の一つ。息子はなにを言うのか…。


それは「簡単に愚痴を言える相手がいること」でした。

夜ごはんの時間、今日あった出来事の話をしているときも、2人はだいたい「わかるわかる〜」と共感しあっています。
同じ環境で同じ時間を過ごしていることが多いので、そこには、私のついていけない世界があります。

私がいないと思って、二人で私への不満や悪口を言っていることも知っています。

これからだんだん大きくなるに連れて、お互いの世界も広がっていくだろうけれど、願わくば、これからも愚痴を言える相手でいてくれるといいな。そんなことを思いました。

双子って大変なこともあるけれど、双子っていいこともあるよ。というお話でした。

Share!

コノビー名作集のタイトル画像
コノビー名作集 #508
コノビー名作集のタイトル画像 コノビー名作集

関連情報