私は身長は149㎝、体重34㎏と小学生並の体型なので、昔から「自分は子どもが産めるのだろうか?産むとしても帝王切開だろうな」と思ってきました。
骨盤の小さな人は赤ちゃんの頭が骨盤を通れるかどうかレントゲンを撮るようで、私も妊娠36週の時にレントゲンを撮りました。その結果「普通分娩出来そうだけれど、もし出産時に赤ちゃんが引っかかってしまったら緊急帝王切開になる可能性もある」ということでした。
予定帝王切開だろうと勝手に思い込んでいたので、逆にいつくるか分からない陣痛が怖く感じてしまい、出産予定日が近づくにつれ毎日ドキドキしていました。
陣痛が始まってから出産まで、なんと3日!長かった私の出産を支えてくれたのは・・・
88,905 View初産だと平均12〜16時間ほどと言われている陣痛時間。でも私の場合は36時間、痛いと思ってからは実に60時間の長丁場でした!今回はそんな私の出産体験をお伝えします。
チビでも普通分娩出来るのか?
陣痛が10分を切るまでの丸1日
出産予定日2日前の朝、腰とお尻付近が少し痛み、トイレでおしるしを発見しました!最初は生理痛くらいの痛みでしたが徐々に痛みは増し、段々と痛みの間は声が出なくなるくらいに。しかしずっと13分間隔くらいで、なかなか病院に電話するめどの陣痛10分間隔にはなりませんでした。
結局痛み出してから21時間後、ようやく10分を切ったので電話したところ、「この前の健診で子宮口が全然開いてなかったので、7分を切ったらまた電話して下さい」との冷静な対応でした。後から思うとこの頃の痛みはまだまだ余裕なのですが、この時は「こんなに痛いのにまだ病院に行ってはいけないの?!」と驚きました。
そして、痛み出してから24時間後の朝7時、再度電話をしたところ「まだ生まれないと思うから朝9時の外来で来て下さい」とのこと。「こんなに耐えたのにまだ病院行っちゃいけないの〜?!」とまたまたショックを受けました。初産の私と旦那は不安で一刻も早く病院に行きたかったのですが、助産師さんの言った通りまだまだ生まれないのです。
2日目 ついに入院!しかし微弱陣痛に
朝9時病院に行き調べてもらうと、「陣痛は5分間隔で来ているけれど子宮口はまだ1.5㎝でまだまだ生まれなそう。帰ってもいいし入院してもどちらでもいい」とのこと。こんなに痛くて、病院へ来るのも一苦労なのに帰らされることがあるのかと、またまた驚きましたが、私は迷わず入院を選びました。
私の病院はLDRという陣痛から出産まで移動なしで出来る部屋で、お風呂やトイレ、ソファーもある快適な部屋でした。床がフワフワになっている2畳ほどのスペースもあり、そこで旦那とゴロゴロしながら陣痛を過ごせたのが助かりました。
しかし入院後、微弱陣痛という状態になってしまい、何時間経っても陣痛間隔は3分になったり8分に伸びたりと全然縮まらず、体力は奪われていくばかり。痛みに思わず「死ぬ〜」という言葉も出てきてしまいました‥。
結局夜の内診で、「明日の朝9時までに生まれてなければ陣痛促進剤を使いましょう」と言われ、朝になっても生まれていない可能性があることに心が折れ、先生がいなくなってから泣いてしまいました。
今すぐにでも促進剤を使って欲しかったのですが、夜は先生がいないため出来ないとのことで、長い夜を旦那にゴルフボールでお尻や背中を押してもらいながら耐えました。ちなみにボールで押してもらうのと押してもらわないのでは驚くくらい痛みの楽さが違いました。旦那の付き添いとゴルフボールがなかったら耐えられなかったと思います。
3日目 ついに陣痛促進剤へ
朝9時を迎え、ついに陣痛促進剤を使ってもらいました。陣痛促進剤には不安な点もありましたが、これでようやく陣痛間隔が3分以下に縮まり始めたので私は使ってよかったです。
陣痛促進剤を使うとすぐにいきみたい願望が出ましたが、まだまだ子宮口は開かず、長い長いいきみ逃しが始まりました。いきみ逃しは一番辛く、拳が身体の中から全力でお尻をぐりぐりしてくるけれどいきんではいけないみたいな感じでした。ついついいきみそうになってしまったり呼吸もままならなかったりして、もっと呼吸法のイメージトレーニングをしておくべきだったいう後悔が頭の中を巡ります。
もうこの頃にはほとんど話す体力も起き上がる体力もなく、陣痛合間の1〜2分にパタッと寝て、痛みで起きていきみ逃しをするの繰り返し。食事も出来ず、目の前に運んでもらったストローを飲むだけで精一杯でした。
ついにいきみ開始!誕生!
「14時頃には生まれるかな」と助産師さんに言われていましたがそれも叶わず、結局陣痛促進剤を入れてから8時間後の夕方5時、ようやく子宮口が全開になりました。8時間いきみ逃しを続けていた私には、「いきんでいいよ」の一言がこの上なく嬉しく急に元気が湧いてきました!
いきむ感覚は大便を出すのと同じ感覚で、ずっとトイレで踏ん張っている想像をしながらいきんでいました。ドラマの出産シーンなどではこの段階が一番辛そうですが、私にとってはいきみ逃しに比べたら遥かに楽で、この段階はそんなに辛くなく落ち着いて取り組めました。ちなみに私に付き添って3日間まともに寝れていない旦那は一番重要なこの場面で寝落ちしそうになっていました。
そしていきみ出してから1時間後、ようやく待ちに待った赤ちゃん誕生の瞬間を迎えました!
痛み出してから60時間、陣痛間隔10分を切ってから36時間後のことでした。身体はヘトヘトなハズでしたが、不思議なもので母になった瞬間疲れも吹っ飛びました!まさか出産までに3日もかかるとは予想外でしたが、母子ともに健康で終えられて本当に嬉しかったです。
怖がらないで
ここまで、これから出産される方を怖がらせるような話ばかりしてきてしまいましたが、本当に出産は人それぞれ。初産でも5時間ほどで出産した友人もいれば、私がそんなに辛くなかった最後のいきみの段階が一番辛かったという友人もいます。
一人では肉体的にも精神的にも絶対に耐えられなかったので、本当に旦那に立ち会ってもらえてよかったです。
出産は長丁場ですがこんなに長い人はそう多くはないと思いますので、怖がらずリラックスして臨んで下さい。そして私からは呼吸法のイメージトレーニングをしておくことをオススメします。
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