子どもの「遊び食べ」とは?いつまで続く?原因や対処法を解説
97,648 View子どもの遊び食べに悩んでいませんか?子どもがご飯で遊んでしまって、テーブルはグチャグチャ。ひどい時には、汁物をぶちまけられ、ご飯どころではなくなってしまうことも。これが毎日続くと、怒ってはいけないとわかっていても、つい怒りたくなってしまいますよね。そこで今回は、子どもの遊び食べについて、原因や対策方法などをチェックしていきます。
離乳食が始まり、色々食べさせるのが楽しみ!一口食べてくれた!
と喜んでいたのもつかの間…手づかみ食べが始まると、ママが食べさせるのも嫌がり、気づけばご飯もおかずもグチャグチャ。
正直「ツライ」ですよね。
でも、大丈夫。
遊び食べは、一時的なもの。
ずっと続くわけではありません。
子どもの「遊び食べ」とは?
子どもの「遊び食べ」は、子どもが「ご飯やおやつを食べながら遊びはじめてしまう」こと。
食べ物をこねたり、お皿の中身をぐちゃぐちゃにしたり、食べ物をコップの中に入れたりすることも。
さらには、床に食べ物や食器を投げたり、椅子の上で立ち上がったりもします。
食べている途中で立って歩き、また食べに来るなどの行動も見られます。
年齢的には、手足の動きが活発になる8ヶ月~1歳くらいの子どもが行いことが多いようです。
遊び食べをする原因
赤ちゃんは一般的に、オモチャなど何でも口に入れる時期があります。
そうすることで「これは食べられる、食べられない」などの判断をしているのです。
1歳前には見て判断できるようになってくるので、何でも口に入れる動作は減り、視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚の五感をフルに使ってご飯を判断するようになります。
例えば、ご飯を触ってグチャッとするのも「強く握り過ぎたんだ。次からはもっと軽く握らないと」と気づき、お味噌汁をこぼして手でピチャピチャするのも「叩くとこんな音がするんだ」と、ただ遊んでいるように見えても、しっかり学んでいるのです。
ほとんどの子どもが、1歳前後になると遊び食べをし始めるとされています。
これも成長の証。
でも、成長の証と言われてもやっぱりやめて欲しいのが本音。
イライラせずに付き合える「遊び食べの対処法」をいくつかご紹介します。
遊び食べはいつまで続く?
赤ちゃんが決まった時間内にご飯を食べ終わるようになるまでの期間は、かなり個人差があります。
遊び食べは「食欲」や「集中力」、さらには「手先の動き」などがしっかりと発達するまで続きます。
これは発達段階でのできごとであり、怒ったり叱ったりしても、あまり意味がありません。
子どもの遊び食べは、一般的に2~3歳頃まで続くことが多いようです。
遊び食べの対処方法
1: 怒らない
子どもは、食事で遊んでいるつもりはありません。
遊んでいるように見えて「落とすとどうなるの?」「お水を入れるとどうなるんだろう?」「こっちのお皿からこっちのお皿に移してみよう」など、学んでいるのです。
しかし、わざと落としたり、こぼしたりするとイライラしてしまいます。
つい、「ダメでしょ!」と言ってしまうことも…。
子どもは怒られても、どうして怒られているのか理解できず、怒られた悲しい気持ちだけ残ってしまいます。
遊んでしまったら「カミカミしようね」「グチャグチャになったね。今度はお口に入れてみようか」と声をかけて食べさせてみましょう。
それでも遊び食べが終わらない場合は「これは食べるものだよ。落としたりしたらダメよ」と教えてあげるといいでしょう。
繰り返し言われることで学ぶこともあります。
イライラして大きい声で怒ってしまいたくなりますが、そこはグッと我慢。
いつかは終わる…と、暖かく見守ってあげたいものです。
2: 食材を子どもに合った硬さにする
食材が、子どもの咀嚼力に合っていない場合、食べている途中で飽きてしまいます。
なんと言っても子どもの集中力は10分程度。
この10分で、いかに食べさせるかが重要なのです。
柔らかすぎると、あまり噛まずに飲み込めてしまうので、味わうことがありません。
丸飲みの原因となります。
反対に、硬すぎると噛む力が弱い為、飲み込むことができません。
飲み込めない食べ物をずっと口の中に入れて、やっと飲み込めた!と思っても2口目、また同じ硬さのものを食べないといけない。
これでは食べることが嫌になり、他のことに興味がいってしまい、遊び食べにつながります。
例えば、大人が弾力性のある大きいイカを食べたとします。やっと飲み込んでも、またイカを食べないといけません。食べないと怒られます。
大人でも食事が嫌になりますよね。
口に入れても吐き出す場合、硬さが合っていない証拠になります。
まずは、お子さんの食べている様子を観察してみましょう。
3: こぼしてもいいようにする
手づかみ食べは子どもの成長に必要だし、遊び食べをする時期があるから仕方ない…。
でも、散らかって片付けが大変!!毎日3食の後片付けをする身にもなってよ~!!というのが本音ですよね。
そんな時、便利なグッズがありますのでご紹介します。
【床にシートを敷く】
これは、新聞紙やレジャーシートで構いません。こぼしてもサッと拭けたり、新聞紙ならそのまま捨てることができます。
箱型になっている食事用シートも売られています。
汁物をよくこぼす子にオススメです。
【食事マットを敷く】
ランチョンマットの手前に受け皿が付いているタイプで、食べこぼし、飲みこぼしも受け皿に入るので床にこぼす量が減ります。
丸洗いができるので後片付けも楽なのでストレスが減ります。クルクル巻いて持ち運びもできます。
【食事エプロンをつける】
食事用エプロンを付けていいる方は多いと思います。
我が家の子ども達は全員嫌がり、毎回服が汚れていました…。
そで付きタイプのエプロンや、受け口が広いタイプなど色々あります。
そで付きタイプのものは、服が汚れるのを防いでくれますが、食べこぼしや飲みこぼしを受ける量は少ないような気がします。
丸めることもできるので持ち運びに便利です。
受け口が広いタイプのものは、食べこぼし、飲みこぼしをしっかりキャッチしてくれます!
水洗いもできますし、拭くだけですぐに使えのもメリットです。
デメリットは、丸めづらいということぐらいでしょうか。
素材によって、洗ってしっかり乾かしているのにカビが生えてしまうものもあります。
洗いやすく乾きやすいものがオススメです。
4: 食事の時間を決める
遊びながらでも、どうにか食べるのなら根気よく食べさせるしかありません。
しかし、口も開けてくれないようなら食事を終わらせましょう。
だいたい30分ぐらいを目安に、食べ終えていなければ「ごちそうさましようか?」と声をかけてみましょう。
まだ食べるようなら続けますが、食べない場合は片付けてかまいません。
本当に片付けられちゃうんだ…ということを学ぶのも大事。
残ったご飯はラップに包んでおにぎりにして、おやつの時に食べさせても大丈夫。
しかし、そのおやつの影響で、ご飯の時間にしっかりお腹が空いていない場合は問題があります。
「食べない、少食、遊び食べ」などの原因は「しっかりお腹が空いていない」ことが原因の一つとして考えられます。
お腹が空いていれば、最初の5分程で集中して食べることが出来ますが、あまりお腹が空いていないと少し食べただけで満腹になり、目の前にある食べ物で遊んでしまうことも。
食事に1時間もかかると、あげる方もくたくたですよね。
時間を決めて、終わらなければ片付ける。
そして、しっかりお腹が空くように、おやつの内容や量も見直しましょう。
遊び食べに困ったとき、試したいグッズ
ここでは、遊び食べに困ったとき、試してみたいグッズをご紹介します。
【バンキンス】防水スプラットマット
アメリカで人気の、バンキンスのマルチマット。
防水加工で、水分が染みこみにくい仕様となっています。
洗濯機OKでお手入れカンタン。
軽くて薄いので、すぐ乾きます。
大判でマルチに使えます。
サイズ:幅107cm×107cm(正方形)
重量:約130g
手掴みしてはポイポイ。。
これ無しではもう食事はできません!
汚れが少ないときはウエットティッシュで拭くだけ、盛大に汚された時は洗濯機でガンガン洗ってます。すぐ乾かし便利。
実家に帰省する時も持って行ってます!
【10mois(ディモワ)】お食事シリコンマット
おおらかでたっぷりとした木のカタチのお食事マット。
「食べることは生きること。このごはんはぜーんぶあなたのだよ、いっぱい食べてこの木みたいに大きくなってね」という言葉が英文でつづられています。
シリコン製で、テーブルにピタッと密着し、器をすべりにくくします。
体にそったカーブ形状のポケット付き。
食べこぼしをキャッチして、食後のお掃除をラクに。
フチ付きなので、液体をこぼした際に、マットの外へ流れ出るのを防ぎます。
使用後は洗って、乾燥した後、くるくる丸めてコンパクトに収納。
サイズ:約35×45cm、ポケットの溝の深さ:3.5cm
素材:シリコーン
3歳と1歳が居るのですが、特に1歳が上の子の真似をしたがり、自分でなんでもしたい時期に突入したようで、食事もそんな感じで毎回何か溢す、溢れる、投げる。。キリがないので購入してみました。
正直ポケット浅いなと思いましたが、それが良かったのか、いい塩梅で物が落ち、床がほとんど汚れません。
また、ランチョマットのリムがあり、ワイドだから飲み物を多少溢してもその領域内で留まってくれているので買って良かったです。
あと、(わが家はダイニングテーブルにクリアなテーブルマットをしいているので)マットがペタッと吸着するのも良かったです。
ただでさえ、育児って大変なので、ストレスが減って買って良かった。。私には合ってた感じです。
【Bibetta(ビベッタ)】防水くるくるエプロン
イギリスで大人気の、ウェットスーツ素材と防水素材でできた、軽くて軟らかい袖付きのベビー用エプロン。
立体的で大きな食べこぼしキャッチ用ポケットで、床に落ちる食べこぼしもキャッチ。
ラグラン袖なので肩や腕が動かしやすく、子どもの「自分で食べたい」気持ちをサポートします。
洗濯機、乾燥機の使用OK。
ウェットスーツの素材を使用しているので、吸水性が良いのと、こぼした食べ物をしっかり受け止めてくれる。
何種類か試してみたけど、他のものは受けはあるが、しっかりポケットが開かないので食べこぼしを受けてくれません。値段の安いものは数あるが、これは、受けがちゃんと前に出てくれるので、こぼしたものをしっかりキャッチしてくれるので、大変助かっている。値段はそれなりにするが、おすすめです。安いもを買って後悔するよりはいいと思います。
遊び食べの体験談
続いてコノビーライターが体験した「子どもの遊び食べ」についてご紹介します。
遊び食べは「食べることを練習する」時期
ここまで、子どもの遊び食べについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
「遊び食べは一時的なこと」とわかっていても、毎食なんでもポイポイされたり、お味噌汁をこぼされたり、ご飯をグチャグチャにして手に付いたご飯粒を振り落とされたら、イライラせずにいられませんよね。
なるべく冷静に「落としたらダメだよ」「こぼさないで飲んでみようね」「グチャグチャにしたら食べられないよ」と、いつもの口調で教えてあげましょう。
遊び食べは、一般的に2歳頃には落ち着くと言われています。
上手に食べる練習をしている時期なので、対策グッズなどを使って乗り切りましょう。
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