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公開 2016年11月10日  

「トイトレ」はトイレができるだけで大丈夫?ママが子どものトイレ事情で考えたいこと。

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いま小学生でも便秘になる子どもが多いことをご存知ですか?今回は、“便秘っ子ゼロ”を目指している、カゴメの「ラブレッタプロジェクト」という取り組みについてご紹介します。

小学生の2人に1人が学校でうんちをしない!?

いま小学生の49.7%、つまり2人に1人は「学校内のトイレでうんちをしない」という現実があります。(※1)

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その詳しい理由を見てみると、

・友だちに知られるのが恥ずかしいから
・和式トイレが苦手…
・緊張して落ち着かない


などさまざまありますが、それだけ多くの子どもたちが「うんちのしづらさ」を感じています。

また、そういった悩みを抱えている子どもたちの中には、便秘になる子どもも多く、実に小学生の5人に1人が便秘状態というデータも。(※1)

その一方で、多くの子どもたちが、「うんちを他の人に知られることは恥ずかしい」と感じているため、ママたちもなかなか「自分の子どもは便秘なんだ」と気づきにくいなど、子どもを取り巻くうんちの問題は深刻なものとなっています。

“便秘っ子ゼロ”へ。カゴメが取り組む「ラブレッタプロジェクト」とは?

そんな中、トマトケチャップや野菜ジュースで有名なカゴメ株式会社が「便秘で悩む子どもたちを救いたい」という思いで、日本トイレ研究所と共同で始めたのが、「ラブレッタプロジェクト」です。

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カゴメが長年研究を続けてきたのは、お通じ改善の効果が期待できる「ラブレ菌」。この菌の名前と、イタリア語でトイレを意味する「toletta(トレッタ)」を組み合わせた造語の「ラブレッタ」がプロジェクト名になっています。

「子どもたちにとってトイレを親しみやすい前向きなものに捉えてほしい」そんな願いが込もったプロジェクトをご紹介します。

まずはプロジェクトの概要をムービーで見る

トイレ環境から腸内環境の改善まで。幅広い取り組みがすごい!

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ラブレッタプロジェクトが主に行っているのは、以下の3点。

① トイレ空間の改善:小学校に洋式トイレを寄贈するなど、行きやすいトイレの実現
② 排便意識の改善:「おなかを元気にする授業」など、子どもが排便に興味を持ち、恥ずかしいと感じることが少なくなるような意識改善
③ 腸内環境の改善:ラブレ菌飲料の配布や、腸の動きを活発にする運動の実践など、腸内環境そのものの改善

さまざまなアプローチ方法で、便秘で悩む子どもたちを減らすための取り組みを行っています。

特に「腸内環境の改善」に関しては、小学生の子どもにも飲みやすい「ラブレ菌飲料」を配布するなど、お腹の中でいい菌を増やすことに力を入れています。

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こちらの「乳酸菌飲料」は離乳食を始めている小さな子どもから飲むことが可能です。
うんちがゆるくなりすぎてしまう場合もあるので、最初は量を少なめにするなど調整が必要ですが、家でも簡単に実践できるお通じ改善方法ですよね。

なぜカゴメが「子どものお通じ改善」…?

そもそも、なぜカゴメが「ラブレッタプロジェクト」を行っているのか。
それは、カゴメが「食べるところから出すところまで、全部通して食育」と考えているから。

うんちがスムーズに出るようになるためには、「うんちは嫌なものではない」という意識改善も必要ですが、もちろん食生活や就寝時間など生活全般の改善も必要不可欠。
食に関わる企業として、食事で改善できる課題に取り組みたい、という思いがとっても素敵です!

おうちで「ママができること」はなんだろう?

そもそも、うんちをする回数が3日に1回という小学生が7.6%(※1)など、うんちの問題は学校の中だけにとどまりません。でもおうちの中で家族に何ができるの?と、疑問に思ったママもいるのではないでしょうか。

ご紹介した「乳酸菌飲料」のような、腸内環境を整えるような食品を積極的に摂ったり、バランスの良い食事や規則正しい睡眠を心がけたり、できることはたくさんあります。
でも最もおすすめしたいのは、「子どもとうんちについて話す」ということ。


特にConobie読者の中には、今まさにトイトレで大変…!というママも、少なくないのでは。

保育園や幼稚園に入る前、2歳〜3歳くらいで経験する子どもが多いと言われるトイレトレーニング。おむつが取れるまで、子どもが一人でトイレが上手にできるようになるまで、壮絶な戦いが繰り広げられるお家も。

失敗するたびに、「またか〜!」という気持ちになることも多く、つい

「またトイレ失敗しちゃったの?」
「どうしてトイレでうんちできないの?」
「早くトイレしなさい!」


と、子どもに言ってしまうこともあります。
しかしこの言葉がプレッシャーとなって、おむつがなかなか外せなかったり、大きくなってからもトイレに行きづらいと感じてしまったりする原因になることも。

そのため怒ってしまった時でも、その後「トイレはあなたの身体にとって大切なことなんだよ」と、うんちが恥ずかしいものではないこと、トイレについて話すことは恥ずかしくないことを伝えることが大切なポイントとなります。

子どもが元気で過ごすために

「トイレが恥ずかしいものだ」と子どもが認識してしまうと、なかなかトイレ事情について親が把握するのは難しくなります。

今まであまりトイレの話を家の中でしたことがない!というご家庭では、いきなり話すのは難しいかもしれませんが、「トイレから出てくるまで時間がかかる」「うんちの回数が少ない」など気になることがあれば、少しずつ会話をしていくことをおすすめします。

子どもが学校でも家でも健康に過ごすために、改めて「自分の身体」と「トイレ」について親子で一緒に考えてみてはいかがでしょうか?

※1 NPO法人 日本トイレ研究所調べ 「小学生の排便と生活習慣に関する調査」(2016年6月)

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