わかりましたの敬語は「了解しました」ではない!正しいビジネスマナーを覚えよう

よく使う例文集

ここからは了解の意を表す言葉の例文集をご紹介します。

「わかりました」の例文

わかりましたは歳の近い先輩や、親しい間柄の上司、学生同士のアルバイトで用いられます。例えば以下のようなケースです。

ケース①

アルバイトの先輩「4名あの席に通したら向こうの注文取ってきてくれる?」

自分「わかりました」

ケース②

歳の近い先輩「今度の飲み会なんだけど、〇〇さんも誘っておいてくれない?」

自分「わかりました、今日メールを送って、明日直接誘っておきます。」

「了解です」の例文

「了解です」は立場が上の人から下の人へ向かって使われる言葉です。「了解です」と口にしてしまう新入社員は使い方を間違えているのです。本来の意味で考えるのであれば、口頭よりもメールなどの文章ベースで使われることが多い表現です。

ケース①

後輩「勤務表を作成いたしました。お手数ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。」

自分「了解です、確認しておきます。」

ケース②

後輩「資料の準備が完了しましたので本日はこれにて帰宅します。お疲れ様でした。」

自分「了解しました。お疲れ様です。」

「承知しました(いたしました)」の例文

「承知しました」はどのような場面にも対応できる便利な敬語表現です。特にここぞという使いどころはありませんが、無難にどのシーンでも使うことができます。

ケース①

上司「プレゼン資料30部刷っておいて」

自分「はい、承知しました」

ケース②

取引先「今日の17時までに〇〇の発送お願いできますか?」

自分「今日の17時ですね、承知いたしました」

「かしこまりました」の例文

「かしこまりました」は了解の意を表す最上位の敬語表現です。商談や立場が圧倒的に上の方へなど、印象を絶対に損ないたくない場面で使われることが多いです。

ケース①

役員「今日の会議の内容、議事録にまとめておいてくれ」

自分「かしこまりました」

ケース①

取引先重役「御社のAプランと年間契約をばせていただきたい。」

自分「かしこまりました。誠に御礼申し上げます。」

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「わかりました」の英語表現

「わかりました」を英語で表現するにはどうすれば良いのでしょうか?「わかりました」「承知いたしました」「かしこまりました」などの意味をもつ代表的なフレーズをいくつかご紹介します。

”わかりました”の英語表現

日本語の「わかりました」に近いカジュアルな英語表現をするのであれば以下のフレーズがおすすめです。

・OK(オーケー)

・Sure(シュア)

・Will do(ウィルドゥ)

・Understood(アンダーストゥッド)

・I’m on it.(アイムオンイット)

学校の授業をはじめ、日常生活で一度は聞いたことのある「OK」「Sure」といったフレーズが並んでいます。これらはカジュアルな場面で使われるフレーズですので、よりかしこまったシーンで使いたい場合は以下の項を参照してください。

”かしこまりました”の英語表現

上記の「OK」や「Sure」とは異なり、かしこまった英語表現をしたいのであれば以下のフレーズがおすすめです。

・Certainly(サーテンリー)

・No problem(ノープロブレム)

・Absolutely(アブソリュートリー)

”承知しました”の英語表現

「OK」ほどカジュアルな表現は避けたいが、「Certainly」ほどフォーマルじゃなくても良い場合は以下の表現がおすすめです。

・I understand(アイアンダースタンド)

・I accept (アイアクセプト)

・I acknowledge(アイアクノウリッジ)

・Of course(オフコース)

相手に賛同する際の返事

日本語の「わかりました」「承知しました」「かしこまりました」という表現は、賛成なのか、反対なのか、意図が汲み取りづらいですよね。英語では相手の意見に賛同する際に以下のようなフレーズを用いて表現します。

・I agree with you(アイアグリーウィズユー)

・I agree to your proposal(アイアグリートゥユアプロポーザル)