「助かります」の意味は?
「助かります」は「助かる」という動詞の丁寧語なので、意味は「助かる」でみていきます。
1.死や危険な状態から免れる
・この怪我では助かるまい
・奇跡的に助かる
2.被害・災害に遭わなくて済む
・物置が焼けただけで母屋は助かった
3.労力・費用・負担などが少なくて済む
・手伝ってくれるので助かる
・物価が安くて助かる
このような意味合いをもつ「助かる」にです・ますがついたことで「助かります」は丁寧な表現にはなっていますが、「助かる」は自分が主語になる言葉であり、相手が補佐に回るという意味になります。そのため、目上の人に使う敬語としてはふさわしくないのです。
(広告の後にも続きます)
「助かります」の使い方
続いて「助かります」の正しい使い方を解説していきます。シチュエーションに応じた使い方を知り、日ごろのコミュニケーションに積極的に取り入れてみてくださいね。
依頼やお願いをするとき
相手に依頼やお願いをするときは、誠実な人だと思ってもらうことが重要です。
丁寧な言葉遣いを心掛け、相手への配慮を忘れないように。
また、唐突に「お願いします」や「してください」のような言い回しは避けたほうが無難です。
丁寧に聞こえるので使いやすい表現ではありますが、依頼の目的や理由を伝える前に使ってしまうと命令口調で上から目線と受けとられる可能性があります。
そこで「助かります」を使った例文を紹介します。
例文「~いただけると助かります」
「部長、本日中にこちらの資料を確認していただけると助かります。」
「来月の新年会は〇〇さんに幹事をお引き受けていただけると助かります。」
感謝やお礼をするとき
人から親切にしてもらった時、きちんとお礼をすることはとても大切です。「ありがとう」という言葉は言うまでもなく、感謝やお礼の伝え方には様々な表現があります。「助かります」を上手に使って感謝やお礼の仕方をマスターしてください。
例文「大変助かります」
「◯◯さんはいつもメールのお返事が早いので、非常に助かります。」
「部長は会議での説明がわかりやすいので大変助かります。」
例文 「非常に助かります」
「駅まで送って頂き、非常に助かります。」
「重たい荷物を持ってくださり、非常に助かります。」
「助かりました」は終わったことに対して使う
「助かりました」はすでに終わったことに対して使います。
あわせて感謝の気持ちを込めることでより誠実さが伝わります。
「非常事態で焦りましたが、先輩がいてくださり助かりました。ありがとうございました。」といったようにしっかりと感謝の気持ちを伝えるときは、「助かりました」だけではなく「ありがとうございました」も言いましょうね。