雇用保険被保険者番号は企業を退職するときや転職するときに必要になるものです。

逆に、退職や転職以外ではあまり意識することのないものなので、雇用保険被保険者番号が何なのか、どのような役目をもった番号なのか、正しく理解している方は多くないのではないでしょうか。

そこで本記事では雇用保険被保険者番号がわからなくなったときや、必要な場面、紛失した時はどうしたらいいのか解説していくので、ぜひ参考にしてください。

雇用保険被保険者番号とは?

雇用保険被保険者番号とは、雇用保険に加入したときに労働者1人に対して1つ与えられる番号のことで、雇用保険被保険者証や離職票に記載されています。退職た転職の際に必要とされる番号で、雇用者を番号化して管理を容易にするという役目があります。

なお、雇用保険被保険者番号は転職して違う会社に就職しても、変更されることはありません。

(広告の後にも続きます)

雇用保険被保険者番号は誰でも持てる?

雇用保険被保険者番号は誰でも持つことができます。雇用保険被保険者番号は労働者が雇用保険に加入した時に自動的に与えられ、雇用保険被保険者証に記載されています。

雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入した際に資格取得確認通知書とともに公共職業安定所より会社へ交付されるため、従業員が退職するまで会社側が預かり、退職時に従業員に渡されることがほとんどです。

なお、雇用保険へ加入するためには以下の条件を満たす必要があります。

  1. 一週間の所定労働時間が20時間以上であること
  2. 31日以上継続して雇用される予定であること
  3. 雇用保険の適用事業所に雇用されていること

3つ目については従業員を一人でも雇っていれば雇用保険の適用事業主となるため、条件を満たさないことはほぼありません。また、上から1と2の条件を満たしていれば、正社員でなく派遣で働いている方やアルバイトやパート勤務の方でも雇用保険への加入条件を満たす対象者となります。そのため、冒頭でお伝えした通り雇用保険被保険者番号は誰でも持つことができるものです。