モデル、エッセイ、ラジオパーソナリティなど多彩な活動を行う前田エマ初の書き下ろし小説集『動物になる日』

GENIC vol.56、vol.57に出演した、前田エマのデビュー作にして、初の書き下ろし小説集『動物になる日』が発売。次世代の書き手による、懐かしくもまったく新しい文学の始まりを予感させる一冊です。

前田エマによる初の書き下ろし小説集『動物になる日』

人間と動物、食べ物と生き物、店員と客…
この時代における差とはなにか、平等とはなにか?あらゆる境界を問う2作品が収録されています。

「動物になる日」あらすじ

小学校四年生の「私」は、ピアノ教室でひとりの少女に出会う。文通を重ねて知る、女子校の存在、少女漫画のキュン、動物たちの交尾。「好きな人はいますか?」少女の問いかけに「私」が想像するのは、死んだネコを回収したゴミ収集車の男だった――少女がやがて体毛を剃り、香水の匂いを纏ってゆく一方、「私」は父親の匂いを嗅ぎ、命の違いを実感してゆく。

「うどん」あらすじ

「私はお客さんの好きな食べ物を知っている。嫌いな食べ物も知っ
ている。しかし名前は知らない」――「うどん屋」には、老人も、ろう者も、やがて同僚になる女性も、小学生も、家族を亡くした人も、訪れる。毎日のように顔を合わせていても、突然来なくなることがある。淡々と進む飲食店での日々に、きぬ子が見つけた、食べる場所と働き方のかたち。

『動物になる日』

2,420円(税込)
ISBN:978-4-909394-68-2
四六判変形並製/200ページ
挿画・描画:大杉祥子
装丁:脇田あすか
出版:ちいさいミシマ社

Amazon『動物になる日』

前田エマ プロフィール

1992年神奈川県生まれ。東京造形大学卒業。モデル、写真、ペインティング、ラジオパーソナリティなど、活動は多岐にわたり、エッセイやコラムの執筆も多数おこなっている。ミシマ社が発刊する雑誌『ちゃぶ台』にエッセイ「習字のこと」(6号)「中学の頃」(7号)「高校受験」(9号)を寄稿。本書が初の小説集となる。

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