本記事は、エクセル初心者に向けた記事です。

・これからエクセルを使った事務作業をする予定がある方

・エクセル知識を身に付けて自分のスキルアップを目指している方

・エクセルの「mod関数」について知りたい方

このような方を対象に、本記事ではエクセルの「mod関数」について使い方や、エラー時の対処法を解説します。

エクセル知識をスキルアップさせたい方や、「mod関数」を使いこなしたい方は、ぜひ最後までみてください。

【この記事を読んで分かること】

・エクセルのmod関数とは

・mod関数の使い方

・mod関数エラーが発生した際の対処法

・「余」ではなく「商」を求めたい場合の関数とは

エクセルのmod関数とは

「mod関数」の使い方をお伝えする前に、「mod関数」はどのような場合に使う関数なのか簡単に説明します。

「mod関数」の読みは「モデュラス」です。使用場面は、「数値を除数で割ったときの余りを求めたい場面」です。

また、書式は「=MOD(数値、除数)」で表します。

(広告の後にも続きます)

mod関数の使い方

mod関数には、「数値」「除数」の2つが入ると前述しました。

パターンとしては、「数値・除数どちらかの数字もプラスとなる場合」「数値・除数どちらかの数字がマイナスとなる場合」があります。

そのため、こちらではそれぞれのパターンで解説します。

「数値・除数どちらかの数字もプラスとなる場合」

数値・除数どちらもプラスの数字が、セルに入力されている場合から見ていきましょう。

今回は、b1に入力されている「16」を、c3に入力されている「3」で割ることにします。そして、mod関数を活用して、e1セルに余りを表示させます。

結論から言うと、「16÷3=5余り1」であることから、e1セルに「1」が自動で入力されたら成功です。

それでは、実際のエクセル画面で手順を確認していきましょう。

今回使用するセルは、b1セル、c1セル、e1セルです。

まずは、e1のセルにmod関数を挿入したいので、セル内に直接「=MOD(B1,C1)」を入力するか、上のメニュー欄から「数式」を選択し、一番左にある「関数の挿入」からmod関数を探します。

今回は、「関数の挿入」からmod関数を探してみましょう。

「関数の挿入」を開き、「関数の検索(S)」の検索欄に「MOD」と入力し、「検索開始(G)」を選択してください。

そうすることで、検索結果の中に「MOD」が出てきます。見つけられたら「OK」を選択してください。

mod関数を選択すると、「関数の計算」が表示されます。

関数の計算では「数式」「除数」を選択する項目があるので、今回は、数値に「b1」除数に「c1」を入力します。

項目にセル番号を入力すると、最終確認として「数値」と「除数」の右側にそれぞれ入力されている数値と、数値を除算した剰余分の数字が記載されます。

問題ないことを確認したら、「OK」を選択してください。

そうすることで、e1のセルに余りの数である「1」が表示されていることが分かります。

関数は、数字を変えても自動で計算してくれるため、関数の挿入ができたら他の数字を入力して試してみましょう。

「数値・除数どちらかの数字がマイナスとなる場合」

次に、数値と除数どちらかの数字がマイナスになる場合を見ていきましょう。mod関数の特徴は、除数にマイナスが入ると、余りで表示される数字もマイナスが入ることです。

一方で、数値側の数字がマイナスの場合は、余りの数字はプラスで表示されます。

また、余りの数字は、どちらの数字もプラスである場合と違い、ゼロから離れた整数に整理されます。

例えば、「16÷(-3)」の場合「5余り(-2)」となります。また、数値側の数値がマイナスである場合は、「(-16)÷3=5余り(2)」です。

それでは、実際のセル画面で確認してみましょう。

今回使用するセルは、b3、c3、e3です。16÷3の例で「16÷(-3)」と「(-16)÷3」のパターンを紹介します。

先ほどと同様に、「数式」メニューから「関数の挿入」から「MOD」と検索し、mod関数をe3セルに挿入します。

設定方法は、数値にb3セル、除数にc3を入力し、「OK」を選択してください。そうすることで、剰余数字に「1」が表示されます。

ここまで完了すると、先ほど同様の数字で「1」がe3セルに入力されます。

それでは、mod関数の除数となるc3セルを「-3」にしてみましょう。そうすると、e3セルの数値は「1」→「-2」に変わります。

また、b2セルの数字を「16」から「-16」に変更すると、e3セルは「2」と表示されます。

つまり、除数に入力されている数字がマイナスであるかによって、余りとなる数字がマイナスとなるのか、プラスとなるのかが変わると言うことです。