
温めても冷やしても、どちらでもおいしい麺料理の「そば」。天ぷらやだし巻玉子といったおかずにもよく合います。また、地域によっても特徴の異なるそばが提供されており、日本各地でさまざまなそばを楽しめるのが魅力です。
そこで今回は、3つの県のそばを紹介します。
長野県
長野県のそばといえば、やはり「信州そば」。高冷地の多い長野県はそばの栽培に適しており、また昼夜の寒暖差が大きく質の良いそば粉を作れることが、おいしさの秘訣と言われているそうです。
「信州そば」といっても、県内には大根おろしと焼き味噌と一緒に食べる伊那市の「行者そば」や、つなぎにヤマゴボウの一種であるオヤマボクチの葉の繊維を使う「須賀川そば」「富倉そば」など、地域によってさまざまなそばがあります。なかでも「戸隠そば」は、岩手県の「わんこそば」、島根県の「出雲そば」と並ぶ「日本三大そば」の一つにも数えられています。
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山形県
山形県のそばといえば、「板そば」や「冷たい肉そば」が有名です。「板そば」は、長い板や浅い木箱に数人前のそばを薄く均一に盛ったもの。また「冷たい肉そば」は河北町のご当地グルメで、鶏肉とネギをのせたシンプルな具材と、濃厚な鶏だしをベースにした甘じょっぱいつゆを常温に近い温度で味わいます。山形のそばはやや太めでコシが強いものが多いとされており、そばの風味をしっかり楽しめます。