人間のからだの約60%は水分です。

体の中の水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな健康障害のリスク要因となります。

また、ウィルス感染対策としてこまめな水分補給が大切だという話を聞かれたことがある方もいるのでは?

そうは言っても、単にお水だけでは物足りない、という方もいらっしゃると思います。

今回は、お茶に含まれている成分に期待されている効果をご紹介します。

これを機に、今まで飲んだことのないものにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

煎茶




出典:写真AC

煎茶は緑茶の種類の一つです。

煎茶の主成分であるポリフェノールは抗がん作用を持っており、コレステロール値や血圧、血糖値を下げる働きをするため、高血圧の予防や糖尿病の予防が期待できます。

他にも、ポリフェノールは抗酸化作用があり、細胞の酸化(老化)を防ぐので、肌を健やかに保つ効果があります。

煎茶に多く含まれているカテキンは抗菌作用があり、風邪の予防や口臭改善、虫歯予防の効果があります。

麦茶




出典:はくばく

夏の水分補給に欠かせない麦茶。

麦茶の香ばしい香りの成分である「アルキルピラジン」には、血液サラサラ効果があると言われています。

また、ノンカフェインで利尿作用がないことから、夏場の水分補給にピッタリです。

「カテコール」や「ゲンチシン酸」といったポリフェノールが含まれているので、活性酸素を抑制して、健康をサポートしてくれます。

ウーロン茶




出典:NANIWA SUPLI MEDIA

中国が本場といわれているウーロン茶。

烏龍茶には、緑茶にも含まれるカテキンの他に、ウーロン茶ポリフェノールが含まれます。

ウーロン茶ポリフェノールは、食べ物から摂取した脂肪が体内に吸収されるのを抑えるため、脂っこい料理と相性抜群です。

また、虫歯の原因となる歯垢が、歯茎と歯の間に沈着するのを抑制する効果があるといわれています。

さらに、活性酸素を除去する効果が期待されているので、美肌効果に繋がるといえるでしょう。

そば茶




出典:オリーブオイルをひとまわし

こうばしい香りのそば茶。

そば茶に含まれるルチンは、ポリフェノールの一種です。毛細血管を強化して血行を促進する作用があるため、冷え性の改善が期待できます。

そのほか、シミやそばかすの原因とされているメラニン色素の生成を抑制してくれる、シス・ウンベル酸という栄養素が含まれています。

食物繊維も豊富に含まれているため、便通改善に繋がるかもしれません。

ただし、アレルギーのある方は絶対に飲まないよう注意しましょう。

黒豆茶




出典:かわしま屋

黒豆を焙煎したものを煎じた黒豆茶。

黒豆茶の黒い見た目は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンです。

アントシアニンは、血流を促し、血糖値の改善、むくみ・冷えの解消、不要な水分を排出する働きをサポートしてくれます。

また、中性脂肪値が改善するなど、生活習慣病の予防に役立つといわれています。

黒豆は黒大豆とも呼ばれる大豆の一種であることから、黒豆茶は大豆イソフラボンも豊富で、女性に嬉しい美容効果も期待できます。

ごぼう茶




出典:河村農園

腸内環境の改善といえば、ごぼう茶。

ごぼう茶は、水溶性食物繊維イヌリンと、血中の糖や脂肪に作用するサポニンという成分を主に含んでいます。

イヌリンは胃で消化されないまま腸に届いて腸内細菌(ビフィズス菌など)のエサとなり、腸内環境や腸内フローラを整えてくれます。

これにより、便通改善も期待されます。

また、イヌリンの糖の体内吸収を抑える働きによって、食後に起こりやすくなる血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。

サポニンは、脂肪や血中コレステロールを分解し、吸収と蓄積を抑える働きがあり、血液の状態を良くする効果や、酸化を抑制する働きがあります。