5月9日、バラエティ番組「爆問×伯山の刺さルール!」(テレビ朝日系)では、昭和のテレビ番組を爆笑問題が語る企画を放送。未だ謎の残る超能力番組が注目を集めています。

(画像:EPA=時事)

■爆笑問題・田中「お姉ちゃん曲がっちゃったんです」衝撃の告白

1970~80年代の新聞のテレビ欄から、気になる番組をピックアップし、それらをリアルタイムで観ていた田中裕二さん、太田光さんが詳しい内容を語っていきます。

1974(昭和49)年3月7日(木)のテレビ欄が映されると、パネラー陣は「木曜スペシャル 驚異の超能力!!正規の念力男ユリ・ゲラーが奇蹟を起こす!」(日本テレビ系)という番組に注目。

この番組は、スプーン曲げで有名な超能力のユリ・ゲラーさんを招き、生放送で超能力を披露するというもの。

パネラーのお笑い芸人・ヒコロヒーさんは「これもウソなんでしょ?」と、超能力のインチキを疑います。

しかし「未だに分からないんだけど、まースゴい番組よ!」と田中さん。ユリ・ゲラーさんの生放送の様子を語り出します。

この放送回について「俺もう忘れもしない」と興奮気味に語る田中さん。生放送でユリ・ゲラーさんは「テレビをご覧のお茶の間の皆さん、台所からスプーンを持ってきて下さい。壊れている時計があったら出して下さい。私が超能力で念を送れば動きます!」と視聴者に呼びかけたそう。

当時番組を観ていた田中さんは、家族そろってスプーンを用意。すると、ユリ・ゲラーさんは視聴者に向かって「GO!GO!」と念を送り始めます。

結果は「大半曲がらない。僕も曲がらなかったんです」と田中さん。

ところが「お姉ちゃん曲がっちゃったんです」と、なんと姉のスプーンは見事に曲がったのだとか。

これにはスタジオからも驚きの声が上がります。

さらに、太田さんによると「それが生放送じゃん?『曲がりました』って電話が殺到するわけ」と、生放送中「スプーンが曲がった」という報告の電話が鳴りやまなかったそう。

■生放送超能力番組で視聴者から「曲がった」「動いた」電話殺到

この驚きの現象について、田中さんは「そりゃあ、数千万人の人がこうやって(スプーンを)いじってりゃ、中には曲がる弱いのもあるから、曲がる人は当然いる」と、確率の問題だと推測します。

スプーン曲げの他に、ユリ・ゲラーさんは壊れた時計を動かすという超能力も披露。

生放送で「『動け!』って一緒に叫んで下さい」と呼びかけられ、当時の太田さんは「俺なんか、おじいちゃんの形見の時計とかさ、持ってきて『動けー!動けー!』ってやってるわけ」と、テレビの前で念じたと言います。

「そうするとこうやってるうちにさ、動き出す」と太田さん。もっとも、それは念じる時に時計を両手で握って揺らしていたため、何かのタイミングで動き出したのではないかとのこと。

田中さんも「中の油が溶け出すとか。体温で。そういうのも後に誰かが言ってました」と言います。

しかし、時計もスプーン曲げの時と同じように「動いた」との電話が殺到したのだとか。リアルタイムで観ていた田中さんは「そうするともう、信じるよね」と、当時の番組のすごさをしみじみ振り返ります。

爆笑問題の話を聞き、ヒコロヒーさんも「良い時代?面白い時代ではありますよね」と感心することしきりでした。

■ユリ・ゲラーの超能力番組、ネットでもまさかの報告「うちのオカンも時計動いた」

他にも「川口浩探検シリーズ」「メリークリスマスショー」「まんが日本昔ばなし」など、バラエティ番組からアニメまで、昭和の懐かしの番組を振り返った30分。

今週の放送に対し、ネット上では「SNSある今じゃできない番組だ」「観た事ある番組、観た事ない番組色々お話聴けて楽しかったです!懐かしさいっぱい感じました」との声が上がっています。

また「これうちのオカンも時計動いたって言ってたな…」と、実際に時計が動いたという視聴者の報告も。

今のテレビにはない内容の番組も多くあった昭和のテレビ。またいろいろな番組を爆笑問題に語ってほしいですね。

【番組情報】

爆問×伯山の刺さルール!

https://tver.jp/lp/episodes/ep3po57jrd

(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)