<記事提供:COCONUTS>

5月12日、ロックバンド・スピッツの草野マサムネさんがパーソナリティを務めるラジオ「SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記」(TOKYO FM)が放送。

草野さんが、以前にラジオで話した“おかしな日本語”問題について、多方面から指摘を受けていたことを明かしました。

(画像:公式SNSより)

■スピッツ・草野マサムネ、違和感を指摘した日本語について再び考察「物言いをいろんな方面からいただきまして…」

オープニングトークで草野さんは、4月21日放送回で話した“ちげーよ”問題に触れます。

これは、草野さんがアニメを観ている時に登場人物の「ちげーよ」というセリフに違和感を覚えたことに端を発するもの。

草野さんは、たとえば「知らないよ」が「知らねーよ」、「うるさいよ」が「うるせーよ」というように、母音の「ai」が「ee」に変化する規則に当てはめると、「違うよ」は「ちげーよ」とはならないはずだと考えたそう。

そのため「ちげーよ」という言葉には「ちょっと不自然なんじゃないか」「聞いていてもやもやするんだよね」という違和感を覚えるという話をしたのでした。

すると「その後、指摘というか、物言いをいろんな方面からいただきまして」と、放送後さまざまな意見が集まったことを明かします。

■草野マサムネ、言葉の深さに感じ入る「気持ちよさっていうのが優先なのかな」

ある人からは「だったら、時代劇や昭和の古い映画でも『違いない』を『ちげぇねぇ』って言ってるじゃん」と指摘されたそう。

つまり、昔から「違う」は「ちげぇ」と変化して使われていたという指摘に、草野さんは「確かにね」と納得します。

他にも「ちげーよ」が法則から外れているとすると、「すごい」が「すげー」、「ひどい」が「ひでー」なども「ちげーよ」と同じ変化をしていることから、法則から外れていることになってしまうとの指摘があったそう。

各方面からのこうした指摘を受け、草野さんは「結局こういうのはフィーリングというか、言いやすさとか、言った時の気持ちよさっていうのが優先なのかなって。そういうところで普及するのかなっていうふうに思ったりもして」と、一応の結論を出します。

そして「言葉ってね、そういうふうに考えると興味深いなって、あらためて思わされました」と、日本語の深さにしみじみ感じ入っていました。

■草野マサムネが提言した“ちげーよ問題”にリスナー「そんなに引っ掛かった人いたんかw」

今週の『ロック大陸漫遊記』は、イギリスで国民的な人気を誇るロックバンド、スレイドの70年代前半から80年代中期までの音楽で漫遊。

草野さんのオープニングトークに対し、ネット上では

「『ちげーよ問題』。考えだすと広がるもんですね」

「私も言葉の正否はよくわかんないけど、言葉が生きものだってことはなんとなく感じてます」

「『ちげーよ問題』そんなに引っ掛かった人いたんかww江戸っ子口調に近いものはあるよね てやんでい!べらぼうめ!」

との声が上がっています。

普通だったらなんとなく聞き過ごしてしまうような言葉にもこだわりを見せる草野さん。言葉の響きに敏感だからこそ、素敵な歌詞や音楽が作れるのかもしれませんね。

【番組情報】

SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記

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(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)