COUNTIFS関数で複数列を指定する
上記の画像では「りんごと梨の列」で「10より大きい」の数字が入力されているセルを数えました。
このように条件範囲を1列以上空けたい場合、1列ごとにCOUNTIFS関数を利用して数えます。
書式は以下のように指定しましょう。
「=COUNTIFS(C4:C6,”>10”+COUNTIFS(E4:E6,”>10”)」
各列でCOUNTIFS関数を利用してセルの数を数え、それらを足しているだけですので、さほど難しく考える必要はありません。
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ワイルドカードを利用して文字列を指定する
COUNTIFS関数では、検索条件にワイルドカードを利用して文字列を指定できます。
上記の画像ではE4~E10の中で「済」の文字列で終わるデータの数を数えました。
また、ワイルドカードを利用すると以下のような条件検索が可能です。
「済」の文字列からはじまるデータ「済」の文字列で終わるデータ「済」の文字列を含むデータ「済」の後ろに1文字を含むデータ
組み合わせが多数あるので、まずはワイルドカードの基本的な使い方を覚えましょう。
ワイルドカードとは
ワイルドカードは、特定の記号を検索条件に入力した文字の前後に付けることで、文字列を指定できる仕組みになります。
上記の画像は検索条件1に入力した「済」の後ろに「*(アスタリスク)」をつけることで、「済」の文字からはじまるデータの数をカウントしています。
「済」の文字からはじまるデータはないため「0」とカウントされていますね。
利用できるワイルドカードは以下です。
「*(アスタリスク)」
「”*済*”」…「済」を含む 使用例)採点済 採点済み 済
「”*済”」…「済」で終わる 使用例)採点済
「”済*”」…「済」からはじまる 使用例)済 済み
「?(クエスチョン)」
「”?済?”」…「済」の前後に1文字ずつ文字がある 使用例)経済的
「”?済”」…「済」の前に1文字ある 使用例)経済
「”済?”」…「済」の後ろに1文字ある 使用例)済み
番外編「(~ (チルダ) 」
*(アスタリスク)や?(クエスチョン)を文字としてカウントしたい場合に使用します。
COUNTIFS関数でワイルドカードを利用する例
最後にワイルドカードをCOUNTIFS関数で利用する例を3つご紹介しましょう。
例1.「=COUNTIFS(E4:E10,”*済*”)」
検索条件を「”*済*”」とすることによって、範囲内の「済」の文字列を含んだセルを数えられます。
この例の場合は、E4,5,6,7,8セルが「”*済*”」という検索条件に沿っているため、G4セルに合計数5が表示されています。
仮に「採点済み」のように「済」の後ろに「み」という送り仮名があったとしてもカウントされるので汎用性が高いワイルドカードです。
例2.「=COUNTIFS(E4:E10,”未?”)」
「未」の後ろに1文字あるデータを数えました。検索条件は「”未?”」となります。
クエスチョンは「1文字」しか数えません。
この例の場合は、「未実施」は「未」の後ろに文字がついているものの「未」の後ろは「実施」の2文字となっているため、「”未?”」という検索条件に沿っているセルは存在せず、この場合のカウントは0になり、G4セルに合計数0が表示されています。
例3.「=COUNTIFS(E4:E10,”?実?”)」
次の例は「実」の前後に1文字あるセルを数えています。
「実」の前後に1文字あるセルを数えるには「”?実?”」と入力しましょう。
こちらも、前後に2文字以上あった場合にはカウントはされません。
この例の場合は、E9セルとE10セルが「”?実?”」という検索条件に沿っているため、G4セルに合計数2が表示されています。